やきにく亭
~キャベツを添えて~
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読んだ本の感想
【さくら荘のペットな彼女7・5】
短編集。
「さくら荘のはうはうな彼女・上」
生徒会長とはうはうのなれそめからお付き合いまで。サブキャラである二人をまさかここまで丁寧に描くとはおもわなんだ。こういうの打ち切りも作者のテキトーぶん投げもないラノベの醍醐味だよなー。(両方ともないラノベが少なすぎる件について。)仁の言動が若干フォモっぽくて怪しいかついい懸け橋になってますな。生徒会長こんな面白キャラだったのか。期末試験で絶対に二位を取るとかいうのがすごく生徒会長らしいと思った。ある種身をわきまえたサブキャラオブサブキャラ感あるけど、かといっていきいきしていないわけではなく。付き合うことになって死ぬほど浮かれてる生徒会長がとても可愛い。
「さくら荘のはうはうな彼女・下」
本編でも触れていたように、一応はまあ二人にも試練と言うか乗り越えるべきものは出てくるんだけど、基本的にはイチャイチャする二人を眺めるだけの簡単なストーリー。ファーストキス失敗した時のはうはうのフォローがヤバいくらいバカップルだったと思う。生徒会の人らもいいキャラしてたな。
「風邪をひいたペットな彼女」
本編でも触れていたましろが風邪ひいた時の話。最近基本的に真面目だからこういうドタバタがなんだか懐かしいね。
「青山七海のもっと乙女なスプリング」
告白までの七海の気持ちを更に掘り下げた話。挿絵の演出がが七巻のましろの告白とどことなく重なるなあ。
【さくら荘のペットな彼女8】
いやーぼかぁ色々思い違いをしてたわーって感じの巻だった。ここに来て空太の気持ちが揺らいだというかある意味ではっきりしたというのだろうか。実際付き合うなら絶対七海というか、確かにましろは付き合った後どんなふうに接していくのかのビジョンが浮かばない。そういう意味で高値の花、憧れでしかないのかもしれないと空太が揺らぐのはわかる。
そして七海、全然勝ち目ないとか思ってたけど思ってた以上に善戦してたっつーか、空太も七海のこと好きになっちゃってたんだねえ。でもこれは良い展開だったと思う。くっつかないにしろ遊園地デートであそこまでしてぜんっぜんなんとも思われてなかったら七海が悲惨過ぎる。展望台である種最低ともいえる自分の気持ちを吐露する空太見てるといっぱい悩んだねえって肩叩いてやりたくなるね。七海に取った態度は確かにひどいけど良かったとは思う。
今回色々保留しつつ七海とましろ、両方とデートする感じになるんだけど、そこでも七海のが読んでてすごく自然でいい空気なんだよなあ。対するましろとのデートパートは、道中は空太が意識しっぱなしだし、最後ましろが寂しくて悲しくて怒っちゃったのもあって雰囲気はあんまりよくないのよね。そこも含めてメインで本命だってことなんだけどさ。でもあそこでつまんなかったって言っちゃうましろは良かった。対する空太もましろの好きなところも嫌いなところもいっぱいあるって言いながらもましろを選んだのは良かったね。実際ましろって欠点だらけだしね。色々苦い甘酸っぱい工程を挟みつつも、最後はあま~い終わり方で、少し泣きそうにもなって満足。
後今回は後書きも良かった。たった一ページしかないのに良かった。でも私が付き合うなら七海一択かな……wwましろみたいな天才を恋人として傍に置いといたら嫉妬がヤバそう。空太みたく影響されて良い方向に向かうとか多分無理だわ。ところで栞奈に言った好きな人が今回気になるような言い回しで触れられてたけど、もしかしてあの時点だとましろじゃなかったの? どうなの? これ回収されるの?
2017/09/23(土)
21:25
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