最近本一冊読み切れなかったけどこの本は文章がめちゃめちゃ綺麗で最後まで一気に読めた。ヒロインのゲルダがなんかアダルティで勇ましくてラノベっぽくないんだけど、そういうの有無を言わさない重厚なファンタジー世界観が出来てる。ファンタジックな小道具も情景描写もみんな綺麗。後男キャラがみんな萌えだった。シグルドも王子も。あの中だとスヴェンが結構好きだったから割と健闘したのは良かった。俗っぽい私には終わり方が硬派すぎるなって思うけど、ゲルダがゲルダであるためにはああする必要があったんだろうな。シグルド何気に素敵だったけど一番報われねえなあ。

作者の人これ大学生の時に書いたのか……後書きの話の描き方といい脳みその出来の差を感じた。綺麗な王道ファンタジー書ける人ってなんかプロットも組まずに、もしくはプロット通りにならないままカチャカチャ組み立てる感じの人が多いような気がするんだけど、もう頭の中にそういう回路でも入ってんのかな。私もこういうファンタジーとか文章書いてみたい!って王道なファンタジー読むたび思う。思うだけ。

拍手いっぱいありがとうございました。
2018/03/09(金) 13:02 UNARRANGEMENT PERMALINK COM(0)