【魔女の宅急便 その3 キキともうひとりの魔女】
ゲスト新キャラのケケがあんま好きになれなかったけど、読み終わってみればいいキャラしてた。キキが自分の気持ちを自覚しながらほうきで空を飛ぶシーンが本当に良い。トンボさんに良く見てもらいたくてお礼の品買うための貯金全部服とかに使っちゃうのも等身大の女の子って感じする。

【キャッチャーインザライ】
ライ麦畑でつかまえての村上春樹翻訳。村上春樹は好きだけどあんまりこのタイトル翻訳は好きじゃないかも。こっちのが原文に近いというのはわかるけど。内容はこじらせちゃった少年の話でまあ月並みな感想だけど中二病小説って感じ。主人公のホールデンに対してこいつホント何もかも気に食わねぇなとかとか思ってたら作中でも何度か指摘されてて笑った。こいつが好きなもの兄妹くらいだよね。アントリーニ先生にアッー!ントリーニ先生疑惑かかってたけど実際のところどうなんだろう。別に私はこの人はそんなつもり多分なかったんじゃないかなあって思うけど。ほらホールデンって自意識過剰が過ぎるし。翻訳は他の人のが好評らしいけど、あんま何度も読みたい作品ではないなあ。面白いんだけど。ホールデンがちょいちょいやれやれ言ってるのが村上春樹っぽい(死ぬほど雑な感想)。いや実際読むとそんなにやれやれって言ってないけどね村上春樹の登場人物。

【映画ノベライズ「鋼の錬金術師」】
何か公開当初からボコボコにけなされてた実写版の小説版。そっちは見てない。なのでノベライズ版のみの感想になっちゃいますが、思ってた以上に当たりでした。原作の4巻分までの内容を一冊に凝縮して、かつメインキャラ達の人間関係を温かく描いてあります。特にヒューズさん夫妻とエルリック兄弟+ウィンリイを交えた、親戚のいい人だけどへんなおっちゃん(失礼)尋ねて行ったような感じのほのぼのした雰囲気はとても微笑ましいです。ウィンリィがとても可愛い幼馴染件同行者になっていて、エドをオートメイル技師らしい描写でもってサポートしたり、お互い気になってる主人公とヒロインらしく二人で照れちゃったりするとこなんかホント可愛い。ホークアイ中尉もすごい副指揮官らしいカッコよさに溢れてて、大佐とお互い気遣い会うよき相棒してるとこなんかちょっと泣けました。アルが自分の存在は確かなのか?と疑うあのシーンもオリジナルな描写交えてますがエドならこうするなって感じだし、ヒューズさん関連は原作より重いですが、その変わりといった親バカらしいフォロー描写と大佐との友情はめっちゃヒューズさんらしいです。地の文での世界観描写も違和感ない。

人物描写と世界観描写が個人的に満点だったのでベッタベタに褒めちゃってますが一つの作品としては微妙です。後半はやっぱり尺がたりないような感じするし、オチも打ち切り漫画みたいな尻すぼみ。でも原作を再構築したファンアイテムとしては原作にもあった小道具や描写が作品愛溢れた使われ方をしていていいです。ロイアイとエドウィン好きなら普通におすすめ出来ると思います。後ロイエドコンビ好きでもちょっぴりサービスっぽいシーンあり。いいノベライズだったからノベライズなりにオチつけて終わってほしかった。(エピローグなきゃいい終わりだと思うんだけど)うーん、続編とかあるのかしら。

拍手いつもありがとうございます。追記で返信です。
>悪酔いアオイが可愛いと言ってくださった方

コメントありがとうございます! 仲良し甘々が書きたかったので和んでくださったのなら嬉しいです!
2018/06/17(日) 06:39 雑記 PERMALINK COM(0)