そろそろ7月か。リフレインブルーの季節だな。蜻蛉海岸に行かなきゃ……想い出の海に……。

グルグル2もう4周目なんだけど、何度読んでも1巻のおしゃべりなアサガオ回で泣いちゃう。続編の弱体化ってあんま良い印象ないんだけど、グルグル2って初手でこんな話入れて来て、実際読んでて強さとかそんなの関係なくニケはいないとダメだなぁ。と感じる貫禄があるので良い。っていうか序盤読み返すと、ただ面倒くさいってだけじゃなくて普通に弱体化で困ってて旅に出たくないくさいそぶりも見えるんだよな……。そんな時にこんなククリの気持ちを知ったら、そんなの気にしなくていいんだ、って思えるだろうし、何度も天使天使連呼してもしょうがないな……。

っていうかなんで誰も2がこんないい続編って教えてくれなかったんだ……そら当時ほど爆発的人気とはいかないにしても、19巻も続いていて誰も読んでないなんてことなかろうに。

ニケって花の国で赤ん坊の女王の子育てした時も、父を敬え!って教育して、強気娘を逆らえないようにしつけ切っちゃってるし、ククリは続編ですっかり自分がいないとダメな女になってるし、目に見えて高圧的な態度とかは取らないのに、じゃじゃ馬やヤバイ女を抑えられるすごい男の貫禄が……。見た目は王道な金髪王子ヅラ、印象もパッと見はマヌケで面倒くさがりでアホなのにな……。は~~~~~好き。2のともだちのダンジョンでも、ずっと頑なな態度取ってたゲスト女子にキレたの、ボス戦でみんなやられちゃうって時でやっとってくらい忍耐強いしな……。

元々綺麗な女の子好きなプレイボーイ気質は最初からあったとはいえ、冒険終盤~2だと貫禄が異常なんだよな……。アラハビカのデビルククリを乗り越えた男だ、面構えが違う……。まあそもそもギャグマンガの要素が強かった序盤、2話の時点で花飾り女の子にプレゼント出来る男だったわ。花を好きな人に贈る男好きな性癖、ベタ過ぎて逆に初出が特定できなかったんだけど、多分ニケが原因な気がする……。

アニメのアラハビカ終盤のミュージカル好き過ぎてアホほど見返してるんだけど、ドキドキ伝説だとどうだったかなーって、そこだけでもまた見たいなぁ……。

無印も買い直してから2回くらいは通しで読み返したと思うんだけど、駆け足ながらボーイミーツガールとしてブレなく再構成されたアニメと、衛藤先生が自分の綺麗だって思うものをあんまギャグでかく乱しなくなって来てる2の空気がお気に入り過ぎて、そっちばっか見返している。ギャグも何度見ても笑っちゃうけど、やっぱり私は、衛藤先生が思う綺麗なものが好きなんだよなぁ……。っていうかどんな作家も多分、その人が作る綺麗なものに惚れる感じと言うか……。そこら辺の願望はがじぇっと読んでだいぶ満たされたけど、グルグルでそういう方向のブラッシュアップ&一段回上の続編が見れたのはやっぱ嬉しくてなぁ。

小ネタでオレら最近空気だわ(要約)みたいな事二人に言わせるくらいは、意識的にキタキタおやじとギップルを控えめにしてると思う。いっそそのまま封印しよう(暴言)。別に嫌いとかじゃないが、アイツらちょっとギャグにしてもその場をブレイクし過ぎなんだよ。ギャグチート過ぎるんだよ。もうここまでついて来る読者、衛藤先生のメルヘンと恋愛に惚れてる人しかいないと思うから大丈夫だよ。いやわかってんだけどさ、グルグルの綺麗な部分とかがじぇっととか、アレらは刺さる人にしか刺さらん奴だとは。
2024/06/28(金) 17:46 作品感想 PERMALINK COM(0)





最近グルグルアニメ(2017)のOPとEDをローテーションでアニメーション込みで何度も何度も見つづけるとかいう異常行動に出てる。公式PVもタイアップ先作品を意識してるっぽい部分があって素敵なんだが(知らん人が見てもオシャレだし、流星ダンスフロアとか舞台の床に魔法陣あったりするのが良い)、アニメOPの方もいいんだよな。後期OPの流星ダンスフロアでニケククが飛びあがる時、一瞬恋人繋ぎになってるのが好き過ぎる。

最近グルグルの事考えるとその場をグルグル一回転したくなるんだけど、ククリちゃんならともかく私がやると「出荷寸前の豚が己の死に耐えられずに行う奇行」でしかないからやめような。ククリちゃんがニケのキラキラの魔法に合わせてくるくる回れば恋するハートが出来るんだけどな。(後期EDの歌詞の流れマジで綺麗だな~)

しかし踊りながら描く魔法陣って、何気に音楽がPVとか映像込みで好きな衛藤先生じゃないと思いつかないようなセンスだな。グルグルのファンタジックな部分ってすごくセンスいいというか綺麗なんだが、そこら辺ファンからすらあんま深く突っ込まれず、なんなら作者本人がひたすらギャグに走る事に、なにかしらの葛藤みたいなものはなかったのだろうか??って最近不思議に思う。音楽はいいんだけど、漫画でやるとなると綺麗さ100%が照れみたいなものがある、的な事はグルグル2の後書き漫画で言ってたと思うが。金のトビラとか、直球の綺麗なファンタジー歌詞でビビるもんな。

その葛藤に負けず、2のニケの呪いをよくギャグにせずメルヘンに仕立て上げたもんだな。ニケが呪われる、とは聞いてたが、あんなメルヘンな路線とは思わなかった。てっきりギャグの変な生き物になるもんかと……。リアル時間で十年くらいかけて、そこら辺の照れを捨て始めてるの、すごい照れ屋な漫画やな……。2の物語はそのまんま、金のトビラの歌詞を採用した部分がある(1からその要素はあるんだが)よな。

2024/06/28(金) 06:31 作品感想 PERMALINK COM(0)
最近になってやっと、男女だと変なすれ違いとは別に、男と女の感覚が違ってて仲良しでも受け入れられない、気が合わない事はある(グルグルでニケの小汚い挙動には普通にククリが引いてるみたいな)方が楽しいけど、男同士だと下らん事から真面目な事まで意気投合してる方が好き(友情~BLまで全部)って気づいた。

でも実際はBL~友情どっちもなんかが噛み合わない関係のが多分ウケるんだよな……。公式からもファンからも終始ニコイチ扱いかつ特に揺らぐこともない男子コンビって、中堅止まり~あんま人気ないような気がする。まあ統計取ったわけじゃなくていつもの私の主観だけど。あとスケベうんぬんになった時も受側のスケベ心が不自然に消えてたり。逆カプやリバ扱いを防止するためみたいなのもあるんだとは思うし、私もそこら辺嫌いだけど0か100が大体極端すぎて萌えないんだよな。

まあこんな明け方に何が言いたいかと言うと、男同士だったら下ネタで意気投合してるの見る方がいいし、BLでもそうだなって思うんだが、その割に自分が一生懸命作ったBLだとそこがあまり噛み合っていないな……と思った。というか思い返すとアオイのが下ネタ野郎なんだよな。兄貴側は一応普段ブレーキがかかってて。

歳の差好きな割に攻側が全部教え込むみたいなのがどうも萌えないからって潔癖過ぎたような気がする。結局酒とか変な薬物とか外部からの干渉でリミッター壊す羽目になっとるし。かといってBLだと相手をスケベに思う瞬間みたいなのとか元からスケベだと思ってたような展開って入れにくいよな。変態攻みたいな極端なやつではなくて。でもそういう難しさを含め、性別とかその他もろもろの障壁は関係ない自然な衝動と流れとして、描こうと思えば出来るものではあるような気はする。私がその辺上手くないというだけで。構成と雰囲気作りが下手くそっていう致命的な欠点がある。

受側がとりあえず攻側の扱いが悪いみたいなのも嫌いだからって、その辺も極端すぎたような気がする。2作目でなんか色々あっても(雑説明)、特ににゃんころの態度が変わらんのは3作目で本人が言っとる通り好きな人ならなんかあっても別にいいって事なんだが、なんでそんな感じなのか特に説明がなさすぎたというか。私も知らん、そういうやつだとしか(雑)。でも懐っこい受ってみんなそういう生物なんじゃないの?それともなんか攻側からアクション来たらは一回はドン引く~ま、まだ心の準備が~みたいな事せんといけない法律とかあるの?それなら懐っこい受失格だと思うので出直してきてほしい。

でも付き合うってそういう事は普通に起こるわけで(例外もあるけど、基本的にはレアケースでしょ)、なんかそういう事全然一切考えてなくて土壇場で今更のように驚いてたりすると「ちょっと人と付き合うっての甘く考えすぎでねーの?」って思う。まぁ女だとその辺多少アホというか、男側のスケベ心舐めてたみたいなのは違う生き物だからわかるんだが、BLでそれやられると純なんだな~っていうより「アホちゃうか???」が勝ってしまう。いくら受側だと使わん言うてもホントにチンコ生えてんのか??? だからって彼氏とか攻側が好き勝手していいというわけではないんだが、なんかそういう、受側とか女側のアホさというか配慮のなさというか、認識のズレで攻とか彼氏側を傷つけるような事に対してはポジションの免罪符が働く事が多い気がして、疑問。自分がそういう枠だと思ってないやつがペロッと食われるエロスってのはあるかもしれんが、既に恋人の段階でそんな事やってんのは、ただのバカだと思う。特にBLの受とかがケツ掘られた後に「自分なんかやっぱりダメだ……」とかクッソフワッフワした葛藤でgdgd別れる別れん話してるとうざってぇ。最初からケツを接着剤で固めて挑むか最初から断れや。

まあそういう風に考える側のが異常というか、物語の純愛ではそういう生々しい衝動入れるのやめてくださいとか、受ちゃんとか女側にそういうよこしまな事考える事自体罪です、って人のが多分多いんだろうけど。でもそれがあんまり極端で法律みたいな文脈で言われちゃうと、「純」というより、なんかトラウマでもあんの?みたいな「潔癖」なだけのような気がするけどな。性的興味そのものを過剰に罰する教育が異常ってのは、「アルジャーノンに花束を」とかでもやってる事なんだよな。あの作品、チャーリィの父親はまともな感覚なんだが、自分が生んだ息子が異常と思いたくないキチママを止められるほど強くはないのが悲しいよな。色々と足りない息子が、初めて一人で靴紐結べたのを喜ぶエピソードとかセットで。逆に母親の現実を直視したくない感覚が全く理解出来ないかといえば、そういうわけでもないのもまたアレだが。母親の挙動全てを責めるのは簡単だが、そこまで完璧な挙動出来る人間っていないと思うんだよな。

これも極端な例かもしれんが、狂四郎2030がギャグからシリアス鬱まで下ネタ、性描写まみれで狂四郎が結構きわどいとこまで揺らぐことがあっても、アレを私は純愛だと思ってるので、ただの作者やキャラの「潔癖」を「純愛」とかほざくのはやめてほしい。一般論として通る意見じゃないのは理解してるけど。ニケも狂四郎もションベン垂れようがウンコしようが、狂四郎にいたってはその上精子噴出しまくって殺人しまくってようが、綺麗なもんは綺麗なんだよ。
2024/06/28(金) 03:45 雑記 PERMALINK COM(0)