再読。冒頭のヒロの母と織田の、お互い丁寧なのに何も噛み合わない会話を見て理解したよな。
ああ、魔王と勇者ってホント相容れないんだなって。今回の話と2巻の話と合わせても、魔王にも同情するほど優しい勇者のヒロ、優しすぎて魔王として劣等生のリュウナがどれだけ異端で、運命的に噛み合った出会いなのかがよくわかる。
夏緑先生は基本コメディ作家でコレもコメディだから、あまりに重く踏み込んだりとかはしないんだが、
周りが敵だらけの中、応援できる異端であるヒロとリュウナの恋がどれだけ美しいのかを今巻ので思い知らされた。作者公認のバカらしい話でそんな感想抱く私もバカなのかもしれないが……。やっぱ読んでて結構コメディながら怖い部分がある。
そしてやっぱりこの、コメディに惑わされずよく見ると結構切なさ切実さのある美しい異種族(異民族?)恋愛だなぁと感じる恋と勇者物語はグルグルに近いものがある。流石同期というか。両者ともそこを敢えて深く切り込まないで、ギャグと少年少女の微笑ましさに留めるから、ホントそこわかりにくいんだよな。あと、
1巻再読時ドン引きしたペルチェの心の成長が愛おしい。続きを読む