やきにく亭
～キャベツを添えて～

魔王とか緩めの悪の組織とか人外とかと真剣交際したいけどガチのシリアスとか生々しい裏社会、の悪、悲恋は別に好みじゃないって自分でも意味不明過ぎて困るし、あんまないんだよな当然ながら……。フリゲ乙女ゲでちょっとあった記憶はあるが……。フリゲ乙女ゲでもほとんどないかな……。

ここら辺との恋愛ってクソ理不尽な死に別ればっかだったからなぁ、昔のは特に。自分では死んでもやった記憶がないので相当不満だったんだな……。

そこら辺、魔王のお姫様と真剣な恋しつつ幼さと立場の違いを上手く出して微笑ましさと感動程度にとどめてる魔王学校と夏緑先生ってやっぱ上手なんだなぁ。昔サラッと読んでた時は、「なーんで告白しても告白してもこいつらはくっつけないんだろうか？」って思ってたけどコレ、わかりにくいがつまりロミジュリなんだよ。主人公が勇者だから魔王の姫のプロポーズに頷けない、でなくても周りは敵だらけでそれどころじゃない、周囲も色んな理由でこの交際には反対っていう。リュウナの淑女さとヒロの幼い恋愛への戸惑い主体だからわかりにくいけど。多少はそこら辺中盤～ラストで緩和されるけど。やっぱコレ、基本ベースがそういうロミジュリ話なんだよな。作者本人が下らん話と言ってるレベルだけど。

グルグルも他人が描いたら多分もっとニケとククリの恋は障害部分が悲惨になる……というかやっぱ２巻辺りの闇魔法結社辺りはじっくり読むと結構怖い事言ってるし、ミグミグ族と普通の青年の恋は割と悲惨な話がバトーハの塔で出て来るし、アラハビカも多分もっと重い話になってしまうし……と、結構異種族恋愛と入り婿の難しさは出てるんだよな。ギャグチックなシーンで「俺とククリの見ている世界は違う」って台詞が出たり、一緒に魔界を覗いたり、ってあったと思うんだが、こうやって相手を理解しようとする点でニケの強さが異常に高いから成り立ってるというか……。良く考えるとニケがククリに対していつも挑んでいる事やってる事って結構大変で大切な事なんだが、そういう時ほどギャグチックなのでわからんのだよね。

このラインが……ない！ホントにない……。他の作者だとここら辺の異種族恋愛は障害と苦難やり過ぎか全くないか(私も全部排除しがち)だから、友達以上恋人未満みたいなカップル上手いなこの人ら。真面目に恋愛ものの達人だと思ってるけど衛藤先生は見てると思ってた以上にギャグ作家認識が強いし（一定以上どっぷりな人じゃないと恋物語として評価どころか認識してないんじゃないか）、夏緑先生もどうも恋愛主体のラノベだと評価が低い気がするしであんま同意してもらえないやつだが。

夏緑先生の評価の低さは、やっぱり筆の早い人だから薄い時は薄い、ラノベの宿命で打ち切りが多いのが問題か。ラノベデビュー作の海賊船ガルフストリームが読んだ範囲では一番丁寧だが一番恋愛物としては人を選ぶ点も難点か。（愛の話ではあるが、メイン二人の恋物語じゃねぇからなぁ……）あと何故か主戦場だったけど、単純に作風が男性向けラノベでウケねぇんじゃねぇかなって……魔王学校も児童書くらいのが多分芸風が合う気がするやつだし……。

というか私が９０～２０００年代くらいのガンガン系作家の恋愛が妙にヒットしやすいってだけかな(もちろん合う合わないはあるけど)。夏緑先生も作家活動歴でここ掠ってるしな。よく読むと結構根底はシリアスなんだけど、コミカルや優しさを混ぜ込んでいい話くらいに纏める異種族恋愛とか立場の違いの話にするような作家作品が多いというかな。

レニフィルの冒険もギャグチックだからわかりにくいけど、よく考えたら１話の時点でエルフのレニフィルが故郷を捨てて人間の男と旅に出るような話だし、ハーメルンもアレ魔王と人間の聖女で姫との恋（ライエルとサイザーもそういう系譜の異種族恋愛か）なんだけど、ギャグでかく乱し、男側の性格、体質を一番の障害とする辺りがやっぱ匙加減上手いんだな……。結ばれない一番の理由はどっちかというと当人らの微笑ましい問題の範囲というか……。そういう微笑ましい、或いはアホなコメディに注目させて、本来一番の障害に目を向けさせないというか……まぁハーメルンは流石にやり口が色々癖強過ぎなやつだけど。

ガンガンがなんとなくマイナーってわかる。上手い人らだから何気に難しいラインで面白く描ける、ヒットも飛ばせるけど、多分１００人が読んで１００人が伝わるほど明快なラインじゃない作風が多い。今は知らんが、少なくとも私が読んだ９０～２０００年代くらいのやつは。作風も少女漫画と少年誌のちょうど真ん中、って感じだし。

上手くないのになんかこういう中間をやろうとしてただ中途半端になってるのが私なんだろうけど、なんかでも極端なものはやっぱ好きじゃない……どうしても好きじゃない……。

なんでや！私ヤンデレというか重い一途な男ほど報われて欲しいのに！ヤンデレ男、強引な監禁やら陵辱ばっかで「それ、相手ゲットしてもお前幸せか？」ばっかなのがアレ。あんま女(か、受)側の意志で相手と一緒にいる系がないんだよな……うーん。多分ホラーコンテンツとして定着しちゃってる感がデカいんだなぁ……。

まあなんかちょっと重たい男くらいにランク下げるといけたりするので、もうヤンデレ男というジャンルがそーいうもんとしか言いようがないのだろうな。

花守の竜の叙情詩とか、高橋留美子さんの初期短編集とかちょっと浮かぶやつでも、ヤンデレ～ヤンデレ級の重い女は愛されなくても愛は尊重されるのになぁ。なんならいい男ゲットして報われる事もあるあるなんだが……。

ヤンデレ女は古クセェ言い方だけどじゃじゃ馬女と同じっていうか、ソイツ乗りこなせる事で良い男が描けるし、そういうアレが結構ラブストーリーの王道の型としていい話に出来るんだなぁ。

好きな男と結ばれておてんば(これも言い方がもう古い)が落ち着いた家庭的な女になった、みたいな、流石に古すぎる男女観でも、ヤンデレ女でそんな感じの型をやればめちゃくちゃいい話に出来るしな……。

女ヤンデレの場合は受け入れられない、受け入れられるは問わず、その女の想いを尊重してやる事で良い男がかける。というか、そこは尊重してやらんとこっちが悪い奴になってしまう。

逆に男ヤンデレは全体的に拒絶までやらんとなんか……頭ゆるゆる女かパワハラモラハラ臭いというか……うーん。女の子（或いは受）はどうしても気がない男、悪い男はダメ、みたいな貞操戸締まりが大事ノリになるというかな。

っていうか愛してやれんでも男の愛を尊重してやる、的なアレ自体がなんか古くてデリケートな価値観にどうにも引っかかるというか、どうしても女ヤンデレ相手みたいに万人ウケするいい話にならないというか……。

パルムの樹のいい話要素も、アレはどうしても人を選ぶ奴だわなぁ。というかアレを苦いけどいい話だ的文脈で話せたのが某カピさんしかおらん気がするんだが……。割とアレカルト映画扱いというか、みんな不気味さ怖さに引くというか……。

実際私も初見引く部分はあったから(泣いたけど)無理もないんだけど。二周してやっとパルムのイカレに引かない状態で、色々意図がわかったかな……。あと男子勢をまともに書き直してある小説版作者の功績もデカい。

小説版と読み比べるとよーーーーーーくわかるんだが、なかむらたかしさんの男の描き方さ、やっぱ挙動がキモイし怖いんだわ。私は映画パルムのキャラクターも好きだけど、アレじゃあ伝わらないと思う、大半の人には。

女ヤンデレのが直球ホラーから悲しい悲恋まで幅が広いのなんかわかるな。どっちでも万人ウケ狙えて美味いっつーか。


自分でやれ案件だがヤンデレムズイというか、ガチ犯罪級まで色々やっちゃうとそんな奴が幸せになってええんか？と考えてしまってなんか別にそこまで重くなくね？みたいな奴になってしまう……なんかどう収集つければいいかわかんないから結果別にそこまで……的な。私が書く男がうっすい理由の一つってそれかしら。

ヤンデレ女もヤンデレ女で別に幸せにならないな自作……普通にキチ〇イとして書いてしまう。

ヤンデレ男ってなら肉と骨リサイクルしてるからコレが一番上手くいったかな？って思ったがやっぱそこら辺の狂気主体じゃないから良い話範囲だな。読み返したらお題的に骨リサイクルはともかく肉食ったとか言っててちょっとビックリしたが、一行で終わるしヤンデレって難しいな。

↑くらいの合意のおかしい奴が好きなんだが、合意にするとただのいい話になっちゃうんだなぁコレが。↑をもっとキチ〇イっぽく、流されている狂気の過程をネチネチ書いたらヤンデレっぽくなったか……？と思ったがどのみちヤンデレというか、別の種類の狂気仲良しカップルにしかならん気がする。しかしたまに読み返すとやっぱコレが一番良く出来ているというか、ポエマー力が高まってる時の私の文章好みだな。スイッチ入ってる時じゃないとこういうの難しいんだけど。

ヤンデレとは別ジャンルになっちゃうけど、やっぱ基本いい人の献身的狂気狙った方が読むも書くもいいな。ジャンル化されておらず、探すのが難しい問題はあるが。

ニケとか狂四郎とかアレはベクトルは違えど、普通に狂った献身だと思ってるけど、あれをヤンデレとは言わないだろうからなぁ……。探しづらい。

狂四郎で言うと八木みたいなのが幸せになるパターンが見たいというか……。まあアレはやった事とメイン夫婦のガチさを考えたら十分報われる範囲だが。

美しいし泣けるけどニケと狂四郎、ジャンルが違うだけで同率で献身度合いが狂ってるよね？みたいな感覚なかなか理解してもらえないというか、下手するとここら辺の男に狂ってると言うこと自体悪口になっちゃうから（純粋な少年の愛とそうする事でしか生きられない、愛を掴めない世界の青年の話なので）取り扱いが難しい……いや、褒め言葉なんだけどな。

美しいは美しいけど狂っている男、基準が曖昧過ぎて探しづれぇ～～そういう作家探すしかねぇ～～。（いつもの鳴き声）

まあアレだ、女ヤンデレで男ヤンデレが一人の恋した人として報われる感じにならんの、需要の問題もあるだろうが、まず性別の壁が結構デケェと思う。男でそっちの方向行くと生々しいんだと思う。男は突き放して女は尊重してやれみたいな大ざっぱな空気、言いたいことはわかる。いつもの外で言ったら怒られる案件だけど。

結局性別の壁、生々しさの壁じゃねぇの？みたいな案件が自分の性癖に多すぎて、しかもそこを怒られる事が多すぎて、二次元と三次元は別！だのウザったい男女論だのが全く響かないんだよな。

考えて見たらレイドの誘いに乗った方が、ククリちゃんは名実ともにお姫様になれるんだよな。いや、私もあり得んと思うし、まずククリちゃん本人がもっとあり得ないって言う案件だけど。

何億回も言ってるように家出る前にニケなんかとエンカウントしたら他の男マジでどうでもいいだろなんだけど。レイドのがガチ王子だからホントそうなんだよな。

でもニケより先にレイドに出会ったところで、ククリの理想を壊さず王子様出来るのかな？って思う。レイドってアホで自分本位なとこあるし。そこがカワイイと言えばそうだし、王子様なんてあんな尊大な個体も多そうだけど。

でも第一印象の結論が出る感じのシーン見比べても、やっぱもう勝敗が出過ぎてヤバイっていうか……。


【出典　スクウェア・エニックス/衛藤ヒロユキ/魔法陣グルグル １巻　３章　コーダイ城下町】
ニケの第一印象の結論がコレで、


【出典　スクウェア・エニックス/衛藤ヒロユキ/魔法陣グルグル ４巻　２７章　レイド】
レイドはこんな風にメチャクチャ泣かせちゃって、


【出典　スクウェア・エニックス/衛藤ヒロユキ/魔法陣グルグル ４巻　２７章　レイド】

最終的な第一印象の結論もコレってなんかもう最終的にパンツ一丁で敵に追いかけられてフェードアウトはしょうがないような気がして来たな(もうやめてやれ！)

いやー、属性的にはストライクなはずが、自分がリアちゃんの時全然レイドに萌えた記憶がサッパリねぇのがホント不思議で（サタン様だの怪盗フレイだのは好きだったのに）、なんでだろ？？？って思ったがやっぱレイドは初手で転んでると思う。ホントククリとシンクロする形でレイドにときめいた記憶がない……。ニケがリコの花初手でプレゼントしてくれたことなんかはずっと記憶の片隅にあったと思うのにな……。っていうか好きな子、女の子にお花を贈る男の子が好きなのは絶対ニケのせいなんだよ……。


【出典　スクウェア・エニックス/衛藤ヒロユキ/魔法陣グルグル １０巻　８８章　塔の主あらわる！】


【出典　スクウェア・エニックス/衛藤ヒロユキ/魔法陣グルグル １０巻　８９章　歌って踊って大決戦！】

前も言ったけど、やっぱアラハビカでニケが王子である事と同じくらい、レイドがオオカミな事ってモロに初見の印象が出てるような気がするんだよなぁ。ニケのグルグルのトラウマと同じくらい、いきなり他の男のトラウマとして残ってしまってるんじゃないかなって。

アラハビカでニケが王子様である事にククリの深層心理が出てるってのは、ここまで恋愛物としても楽しく読んだ読者なら言われるまでもないが、レイドがオオカミってのは話の流れって流しやすいよな。私は多分ここにもククリの深層心理が無意識に出てると思ってるけど……。

初手で滑ってても転んでてもいいから、優しく接する事が出来てたらククリちゃんもちょっとくらいはドキッとしてくれたかもしれないし、幼女私も「ニケもいいけどレイド様も素敵～♡」ってなったかもしれない(後者はレイド側から願い下げかもしれないが……)


【出典　スクウェア・エニックス/衛藤ヒロユキ/魔法陣グルグル ２巻　外伝　ククリルク】
コレ言ってる８歳の時にレイドが接触出来たらまだ可能性あったかも……。


【出典　スクウェア・エニックス/衛藤ヒロユキ/魔法陣グルグル １巻　３章　コーダイ城下町】

第一章直前辺りだと多分もう遅い、勇者を待つ魔法使い教育が完了してるので。ここはオババの優しさなのか一種の「教育」なのか難しいとこだよな……多分両方なんだと思うけど。教育でもあるけど、グルグル使いとして隠蔽され、旅立たないといけない、それまで外に出てはいけない彼女へ、せめてもの希望として示したのは間違いないだろうな……。ギャグっぽく描いてあるんだからギャグとして受け止めてやるべきなんだろうけど、よく考えるとやっぱりここは色々切なさも怖さもある（実際、コレ聞いた直後のニケはちょっと引いてる)。


でもここでも油断ならないというか、


【出典　スクウェア・エニックス/衛藤ヒロユキ/魔法陣グルグル ２巻　外伝　ククリルク】

お姫様がいい、って言った直後外に興味示したキッカケはニケなんですよね、ククリ……（流石にこの頃の事は覚えてないと思うけど）窓から聞こえる外の声と、実際覗いた光景での声が同じや。衛藤先生、頑な過ぎる。

初手でリコの花渡すくらいの事が出来ないと多分ホントの王子様と思ってもらえないんじゃないか、ってのを鑑みると……レイドってそんな事初手で出来そうもないから先に出会うチートしたところでダメそうな気がするんだよな……。

しかしククリがグルグル使いとして修行していた裏で、ニケも勇者教育されてたっての、別に魔法オババとニケ父で口裏合わせていたわけじゃなさそうなのを思うと、やっぱもうちょっと弄っただけじゃ他人が介入しようもない、どうしようもない運命の出会いなんだな、この二人……。

やっぱ私としてはレイククだけはねぇわ、ゴメンレイド。お前に比べたらまだジュジュとククリの百合エンドのがあり得る、ってレベルにお前脈ねぇわ、ゴメン。

嫌われ者なら嫌われ者で、東京ミュウミュウのキッシュみたいな、初手でキスくらいはかます＆そもそもヤンデレまで行けてしまえば良かったんだと思うが、レイドは根が優しいヘタレなのでそこまでは行けないという。いやぁレイド、ホント当て馬範囲でも脈がない……。初手で嫌われ者としても強力なライバルとしても滑ってしまっている。

嫌い！まで言わせた方が逆にいい線行けた気がする。狂四郎の八木とか、死神姫の王子とかが読者的にもヒロイン的にも印象的な男であるように。

衛藤先生は本当に優しい人なんだと思う。だから意地悪王子のレイドも優しいし、泣かせてしまったらごめんなさいと謝る。

悲しき宿命に縛られた少女・ククリをそれ以上に、本当に酷く害するものは、グルグル世界に存在しない。

それが逆にレイドにだけピンポイントで残酷世界みたいになったの超ウケるな。キャラ属性そのものはニケよりツボなはずなのに、子どもの頃レイドに全然ときめいた記憶ないの、首傾げてたけど丁寧に掘れば掘るほど理由に思い当って大草原。よく考えたら2017年版アニメも、２３話を素晴らしいと絶賛する前提で、当て馬なりに報われる文脈ではないよな（もうやめてやれよ！）

２で今更のようにレイドのククリのストーカー度が上がってるけど、マジでどうまとめる気なんだ、衛藤先生……。

っていうか今更なんだけど、そもそもレイドがククリの事好きって、ククリにちゃんと伝わってる？……伝わってないよな？

別にけなしたくてやってるわけじゃないんだけど、マジで全方向からダメだ、レイド……これに対する当時の私の反応（眼中にあった記憶がマジでない）が正直過ぎる……。

初手で直球の告白くらい出来たらレイドも違ったろうなぁ……。考えて見たらコイツ、毎度毎度勧誘しかしてねえじゃん。そこは魔界のプリンスなんだから、俺様の妃となれくらい言えよ。ニケは自分の立場につけ込まないのが読者もククリも「むしろ言えよ！」ってなるミソだが、お前はもう何度も断られる前提で、なりふり構わず言わないと全く始まらないポジションだろ。何だコイツ、ツッコミどころしかなくて二十年越しにやっと愛しいぞ。

グルグルランド+の衛藤先生コメントいわく、レイドは漫画の定番、先人の知恵に倣って作られた「カッコイイクールなライバル」らしいんだが、多分衛藤先生の天然で「ここまでケチョンケチョンな当て馬、見たことないんだが……？」状態になってないか？ガチで天然記念物の保護対象じゃね？マジで読んだ事ある少女向け作品全部ひっくり返しても、こいつほど脈がない当て馬王子浮かばねえぞ？やっぱこういう天然もの男性作家の「業」を吸った方が気持ちよくキマるな……。（気持ち悪っ！）

一般的なレイドの愛で方じゃないと思うから、死んでもサイトの外に出られない、ククリちゃんみたく秘匿されてるわけじゃないのに。というクソみたいなオチがついた。

別にこんなとここの世の数人くらいしか見てねぇと思うから言っちゃうが、レイドがククリの王子様候補としてそこそこ人気あるっぽいの、多分私全く理解が出来ない、子どもの頃からの筋金入りで。今は滑稽なピエロとしては好きだけど（コラ！！！！）アニメ１期だと違うのかな？やっぱこっち優先してなんとか見る必要があるな……。三期もコレのパロディみたいなとこあるそうだし。

私は二次でも一次でも「キャラの使い魔、ペット的なもんが彼氏を邪魔ものみたいにしてくる」みたいなシチュがスゴイ嫌いなんだが、考えてみるとお気に入りのギャルゲーのエルデや今読み返してる魔王学校にもそれがなかったので、多分私は細かい描写が引っかかるかどうかも含めて名作判定処理が脳内で起きている。

ポケ二次マジでコレ多くてウンザリだったな……。内容そのものの明るい、暗い、じゃなくて細部の描写が心地良くないと読めねぇ……。

夏緑先生、特に魔王学校がなんでこんな私だけ妙に好きでグルグルと類似性を感じるのか？って謎だったが、よく考えるとこの人ガンガン系雑誌のギャグ王で漫画原作連載持ってた事もあれば、ドラクエ四コマ投稿もしてたので、まあ接点があったわけじゃないと思うけど同じ学校の同級生くらいのアレがあったんだな……。なんでこんなオタク人生の伏線回収みたいなのを全力でやってんだ私は……。ヒロイック要素がドラクエ１的なのも近い。

似たようなのでマビノ×スタイルのノベライズ読んでたら「なにがどうというわけじゃない、古風でごく普通のモテモテゆるハーレム＆純なボーイミーツガールなのに何故か読んでて死ぬほど心地よい（モテ方もなんか嫌な感じがしない）」という現象に出くわし、なんでだろうって思ったらお気に入りギャルゲーの最終試験くじらのライターの一人だった事もある。自分の嗅覚すごいな……。というか読みながら全然ストーリー違うのにくじらっぽいなコレ、って思ったけど。

マビノ×スタイル、今は亡きＫＩＤが看板タイトルにしようとしてズッコケたやつなんだが、すげー不評だったけど自分には合う可能性あったからやってみるべきだったかも。ライター陣も好きな人いたし……。っていうかコレが成功してたら潰れなかったのかもしれないな。とりあえずノベライズ版は良作だと思う。漫画版もいいらしいが流石に今から入手は大変そうだな……。

なんか吸血鬼ものと並んで学園都市ものって謎にコケるようなイメージがある。多分ラピュタもどき達同様、フワーッと憧れるが、そんだけで終わりやすい。亜流エヴァ、亜流輝く季節へみたいな問題提起、反論文にならない。誰がやってもまぁまぁ面白い童話パロが、どれだけテンプレとして優れてるかよくわかる。なお私はそのテンプレで失敗した。

こんな私だが日野シナリオそのものは臭い、マズイと思わないお茶目な味覚と嗅覚がある。まあ根本的に不味いから１シリーズじっくり付き合うとウンザリしだすけど、あの人の作詞は大好きだし、多分日野の根本のセンスそのものは嫌いじゃない。二ノ国映画を不味いと思わず完食出来ちゃったからなぁ。

流石に本気で不味いとはわかるやつでも要素が好みだと美味しいと思う味覚、良いのか悪いのかわかんね……。

でも二ノ国、アレダブルヒーロー＆ダブルヒロインじゃん、オチの仕掛け含めてやっぱ大筋は好きなやつなんだよな……。ダブルヒーローでそれぞれ存在感ある恋人あるやつ、案外あんま数ないからなー……。

コレスゴイ好きなやつなんだが、キャラを動かすのが大変なのであんまないんだよな……。（メインキャラ４人はなぁ……）親友は彼女いないで主人公の彼氏級ブロマンスしちゃった方が、女子にも男子にもウケがいいやつだし。或いは三角関係で女の取り合い、でなくてもトマニケククリのパーティみたいに、友人は下心のない補助騎士ポジでもいいし。衛藤先生も３人以上は同時に動かすのムズイ的に言ってたなぁ。

っていうか腐女子の癖にダブルヒーローでＢＬ級コンビに猛烈にハマった記憶がない事に気づいてしまった……。二人ともメインキャラ級の彼女いた方がいい……（案外ない）焼き肉、お前腐女子から降りろ。

大抵主人公にだけ彼女がいて親友は彼氏（みたいな親友）だからなぁ。或いは取り合い三角関係か……。まあそれはそれで好きなんだけど……。

公式級ってなるとサイボーグクロちゃんの剛×ミーはメチャクチャ好きなんだけど……。まあアレ私の好きなマスコット系忠犬(猫)嫁（兼ヒーロー）みたいな……。私のＢＬ、なんか剛ミーも混じってそうだな。（素直な白状）

どうもアルジェン×アオイ以降ＢＬ創作が上手く行かないのわかる気がした。。自分の数十年分のオタク歴から無意識～意識的に全ての萌えを引っ張り出して繋ぎ合わせたやつというか……。あのどうってことのない話にどうも一生の一度くらいの勢いで全ての萌えをぶち込んでしまったらしいなぁ……。コレがヒット飛ばせたら（でなくても本当に大きな創作だったら）カッコイイんだが本当に普通のちょっと癖が臭い良い話程度だからなぁ……。いや自分も未だにアレが一番好きなんだけど……。

私のＢＬ気に入ってくれた人は多分剛ミーも刺さるんじゃないかな。逆（剛ミーからこっちにハマれるか）は知らん。

やっぱり私思いつく話があまりにもショボ過ぎるのがデカめの欠点なんだな……。逆に言うと広げる風呂敷が小さいから致命的な失敗もしないんだけど。狂四郎とかグルグルみたいな、やりたい事はホントミクロなのに世界はデカいくらいのアレが浮かばないんだよな。アレみんな当たり前に出来てるけど、結構ムズくね？まあそんなもんＲＰＧツクールでやってたら十中八九エタッてたと思うがな。

ミクロならひとしずくの星くらい閉じた芸術叩き出すみたいな……。（でもアレも結構被害はデカいよな）大きな世界を描いた上でわざと小さくまとめるか、とことんメインを濃くするか、なんだろうけどどっちもやると案外ムズイよなぁ……。

多分私ニケククみたいなのをＢＬでも見たいからなんかもうそこがズレとる。

結局ククリちゃんはお城の王女様、お姫様にはなれないんだろうか？　いや、設定上はなれるけどニケといたいから蹴る感じか、なれないからこそニケ王子とアラハビカミュージカルが素晴らしいのかで味わいが違ってくるからさ……。

読み返すと割とコーダイ国王の態度はそこまでキツくないっていうかニケとククリ両方を歓迎したいとはきりなしの塔編で言ってるんだが……。２の冒頭でなんか読んでて違和感なかったら王女様もあり得そうな感じしたけど、前も言ったように、なんかあの辺変だしなあ……。

多少王様の態度が緩和したところで、何百年も前にミグミグ族が魔王封印のために活躍してるのに差別が消えてないのを思うと、王族帰化までホイッとやる作品には見えないんだよなあ……。

っていうか衛藤先生が割とアドリブ作家は承知の上で、ククリが本当に公式のお姫様になれるような話なら（実際ならないとしても、なろうと思えば出来る裏設定があるなら）、１話の勇者募集の立て看板の時点で魔王ギリを倒したら王女とするって書いてあるような気がする。

まあきりなしの塔編の追い立てられたミグミグ族だの、２で隠れ住んでたり何かから逃げていたらしいミグミグ族達を鑑みると、やっぱ魔王倒したから王子、王子様に！みたいな浮かれた話には見えんなあ。

異教徒狩りみたいな話には基本ならず、個人、団体、村単位なら気にしない、助けてくれる人達も多いからわかりにくいが、結構闇魔法やミグミグ族差別自体は根深い。歴史的に王族が率先して闇魔法とミグミグ族追いやって利用してる形なのに、率先して王族が王家に向かい入れるとは思えない。

お姫様の夢を見る女の子がお姫様になれる話なら、アラハビカミュージカルという舞台劇じゃなくて、一度は現実でそういう話が出る気がする。夢のような本当を実現したからアラハビカミュージカルあんなにハチャメチャ楽しくて美しいんだろう、多分。

よく考えたらグルグルｓｓももう少しは上手く書ける女子視点、ククリ視点で書いた方がいいような気がするのに極々自然にニケ視点で書きまくってる事に６本書いてやっと気づいた(ええ……)だいぶキショイくらい男が好きで男視点で書きたがる割に、なんかそんなに上手ってわけじゃないのは何故だろう……。手癖が上っ面だけギャルゲーなんだろうけど……。

多分、男から見た女の子（の美しいところ、可愛いところ、色気のあるところ）が好きなんだな。ほんでそこ書けたら満足しちゃう。だから薄い。みたいな。あと男視点の男の美しさも多分好きなんだと思う。ここから多分腐女子性癖が生えて来ている。

多分男の視点から見る美しいものが好き。女の人の語る美しさも好きなんだけど、多分惚れる感じではない。友人のような純粋な共感、好感に近い好意。

なんか男が執着的に好きなら、それこそホントに好きな作家だのアイドルだののリアルストーカー級、まで突き詰める感覚があったら（実際にやらないにしても）多分なにか突き抜ける事が出来るのだが、全くその路線の願望がない。衛藤先生の好きな本読むだけで満足、ってくらい、まあキモイはキモイけど妙に穏やかというか……自分で自分がよくわからない。どちらかというと己がバカ過ぎて読書歴の真似事がしきれない事にへこんでいる。心理学哲学を入り口でコケたのはもちろんだが、ブラッドベリすら全部理解（までいけなくても、自分なりに咀嚼、解釈）出来た自信がない……。

衛藤先生はリアルイベント定期的にやってる方なんだが、なんかぶっちゃけるとそこまでは現状興味がないんだよな……。生衛藤絶対見たい、までではない……。ガチ地方民までいかなくてもやっぱ遠いなぁ、というのがデブ症かつ出不精の私には壁としてあるのもかなりデカいが。生原画展とかはまた機会があるなら行ってみたい気もするが。

というかここで一億万回くらい言ってる気がするが、アイドルその他が結婚で発狂みたいな感覚が多分本当の意味で理解出来ていない。キバナ、チリ、安室が全くわからない、いや得意のキモイ分析は出来るが、何がいいのか、ハマれないにしても自分の血肉にこみあげた事のある感覚として理解が出来ないのはなんか多分変なんだが本当にわからない。

多分「他人事の男視点の恋バナをひたすら一生聞き続けるのが好き」なんだと思うが、そこまで距離感があると自分が本当に要求するレベルの濃さが抽出難しいというか……。私みたいな人生が終わってる喪ブスは男にもっとわかりやすくキモイ執着をするか、本当に嫌悪に走るかしないといけない空気が世の中にある（と思う）し……。

腐女子だと例えばプライドの高い男上司（或いは兄貴とか）を部下（或いは弟）が下剋上としてたっぷりお仕置きするみたいなそういう男貶め系好きじゃないといけないような法律（みたいなもん）をすごい感じるが、それ、多分一切性癖掠らないんだよな……。

男好きいうても、よーっぽど上手じゃないと面白くない～地味過ぎるような性癖なんだと思う。好きなタイプの男の見る美しい世界をひたすらイエスマンしたいし、自分でも可能な限りその世界を分析したいし、可能な限りそれを構成していると思われる資料も読んで読み込んでみたい。当然これらの願望もキモイはキモイんだが、センセーショナルなキモさじゃない。正直もっと直球のストーカー系か↑みたいな性癖の方が自分でも良かった。供給も共感ももっと楽だったと思うから。でも萌えないもんは萌えない。

キモイ、痛いと笑われるセンスもない無害ポエマーみたいな……。そういう方向性の地味さ、才能の欠如を感じる。もちろんキモイはキモイんだが、一発で面白くはない。こんな想いをするなら花や草に～というお気に入りの声優ヲタ兄ちゃんの名言が、つくづくネット文学、ネット詩人として才能があるのを感じる。

どうも己がヒロインになりきる才能からして欠如してるっぽいが、なんとか自分が恋をしないで、男になるまではしないで、こんな想いをするなら花や草に～を叩き出せるようになれないものか……。（わかりにくいクズ思考）

腐女子だったら悪の大ボスだの上司だの兄貴兄貴分だのプライドの高い男だのナルシスト気味な男だのキザな男だのを多分受にして貶めるか愛でるか、でなくてもギャグでひたすら魂の部分からバカにして弄り倒さないといけないんだと思うが、多分それ嫌いなんだよな。彼氏ポジションで愛でたい。だから気取ってるわけじゃなくて冗談抜きでよそと合わない。めんどくさっ。でもこの辺男女カプでも一方通行コメディに寄り過ぎるかガチのシリアスか……しかないような気がする。

だからへっぽこアルジェンもなんちゃって悪役令嬢も、多分無意識下ですごくやりたかったのがここら辺の中間のラインなんだと思うけど……。グルグルと魔王学校に俺だけ勇者がメインカップルでやってるようなコメディと真面目な恋を多分、この辺の当て馬系男でやりたい。資料がなさ過ぎて、くだらないのにムズイ……。

そしてこれらも、多分自分が彼氏側をわかりにくく持ち上げすぎるあまり、ソイツ持ち上げる彼女(受)側のがなんか面白い感じになってしまっている。アレ？？？

スキスキ贔屓！もなんかもっとセンセーショナルな感じじゃないとわかりにくいよな……。行く先々で超モテるとか、可哀想な過去を持っていてなんかケツ掘られたりしてるとか、なんならもう魔性の美少年で微笑むだけで男女問わず陥落できるとか。でも別にそこまで行くと好きじゃない……。結果、なんか一番贔屓したい彼氏のがなんとなく大人しい……。というか救うヒーローはヒロイン側の方……アレ？

アルジェンは割と描けてると思うが、アビスの方がふわっと魔王で終わっちゃったのが心残りなんだよな……。下手で具体的に描けなかった……。なんか地味、あと文字数の問題もある。キャラは自分でも良いと思うんだが、自分の頭の悪さで面白いストーリーが展開出来なかった。そこが申し訳ない。小さな風呂敷を広げて綺麗に畳んだＢＬと違って、この役職ならもう少しオツムが必要だが、私が自分でも自覚してるが頭が良くなかった。

オツムが小学生以下の焼き肉ちゃんは、超偉い人が普段具体的になにしてるか、からちゃんとお勉強した方がいいよ。はい……。

そんな事より、ヒロイン(受)の葛藤があんまりにもなさ過ぎというか、いやなくてもいいんだが(ホントは多分良くない)、ヒロイン（受）が救うだけでなく救われている、がなんか読んでて実感として伝わる感じが薄いのかな……。うーんうーん。

まあこんな長文クソ記事もホントに悩むというより自分語りギモヂィイイイ！！！！！！！！！！！！！！！！してるだけなんだけどね。