ニケきゅんがただの村人と強調されればされるほど、じゃあなんであんなにカッコいいククリの勇者様なの?って考えると頭の中の釜じいが「わからんか、愛だ、愛」って合いの手を入れるので「そうか、愛か」って一人で納得してる。

私くらいになると友達がいなくても脳内の歴戦のキャラクター達が相槌を打ってくれるのだ(危ない人)

今読むとニケってツラもククリへの愛も「お前のような村人がいるか!」ってレベルなんだよな。

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【出典 スクウェア・エニックス/衛藤ヒロユキ/魔法陣グルグル 2巻 15章 闇魔法結社】

でもギップルもこう言ってるもんな……。ニケが光の者、それもウルトラ超強力って、勇者の剣が使えるとかそんな意味だけじゃないよな、多分。闇の者で、下手したらかみさまのふねに乗ってしまうような危なっかしい子に手を差し伸べられる光って、そういう意味も多分入ってるよな……。少なくとも三期アニメの解釈はそういう感じで、ククリの光ってのが第一話でも強調されてるわけでな……。

2でも、ひっくり返してもアホ、なんか闇に反転しようがいかにもな悪って感じにならんって感じに描かれたしな……。ククリが天使にも悪魔にもなり得る女の子で、闇も光もまぜこぜな魔法を使う二面性のあるキャラクターなら、ニケは本当にどこまでも光なんだなぁ……。

はーやっぱりニケにはククリ、ククリにはニケしかいねえんだ……(n回目)

ニケの光属性とか勇者性ってやっぱ、ククリっていう一人の女の子に対するイカレた献身、精神性に全てが集約されてるよな。意外とこういう勇者キャラっていない。勇者ってやっぱ誰に対しても世界に対しても勇者だからな。キミの為だけに勇者してあげる系善行、もっと見てえ。

真面目な話、ククリにとって、ククリの為に勇者してるニケこそが、永遠に解けないミグミグげきじょうみたいなもんなのでは?とか思い始めた。コパール王国で語られる、ニケのくれる夢。アラハビカの終幕で語られる、「どっちが夢か現実かわからない」ククリの気持ち、またもやニケがくれた、「起きてても見られる夢」、アラハビカの誕生。このクッソ恥ずかしい発想、やっぱり大体当たってるような気がするな。ニケの存在そのものが、ククリの覚めない夢、どっちが夢だかわからなくなる現実。

2で魔王ちゃんとシエロちゃんという正反対の失恋話が描かれた結果、このニケとククリの物語がどれだけ夢物語のようなお話なのか、対比としてよくわかるようになった気がする。いや無印でもバトーハの塔のカップルが既にあったか。ミグミグ族、やっぱ重てぇなあ……。魔王ちゃんを怖がったシエロちゃんとか、ブリはソテーのがいい彼氏が普通で、ニケはおかしいって事を肝に銘じないといけない。

ミグミグ族って多分いかにもな悪人って全然いないかすごい少ないかなんだけど、バトーハの塔のカップルとか魔王ちゃんみたいな「悪気なく恐ろしい」は情熱的な一族であるがゆえに多くて、そこもやっぱ迫害の元になってそう。それを彼らの自業自得と言うのは冷た過ぎる感想なんだけどさ……。作中で、言葉で言われてはいないが、ニケとククリみたいなカップルは奇跡なわけだな。他の種族とミグミグ族のカップルとで上手くいった話が出て来ないのはわざとなのか、単に語ってないだけなのか。光と闇でも珍しいカップルなら、前代未聞レベルか、いてもホントにレアケースなんだろうなぁ。
2024/10/16(水) 20:36 グルグル考察 PERMALINK COM(0)