ニケが甘いもの嫌い、って設定、原作だと花の蜜、果物、ミルクティー、味が謎だがアラハビカジュース辺りは特に嫌そうでもなく普通に口にしてるから定期的にどこまでダメなんや?ってなる。アラハビカジュースは甘いより酸っぱいとか苦いとか独特の味なのかもしれないし、ミルクティーはあれ、砂糖は任意らしい(wikiより)から入ってないのかも。(入ってるようなのしか飲んだ事ない)

こないだ読んだ小説版だと果物の砂糖焼きに「むしゃぶりついて」たのよな。(ググったら「夢中でかじりつく」って意味らしい)

まあそんなに設定が固まってなかった頃の話でもあれば、そもそも苦手、程度で食べられないほどでもないのかな。

というか私が好き嫌いって言うと、味っ子の野菜嫌い野球少年みたくちょっと入ってただけで「なんだこりゃ食えねー!!!」ってブチ切れるようなのを想像してるからいけないのかも。自分もそういうとこあるからそのくらいじゃないと嫌いって感じしないのかな。ニケってククリには怒らないってそこそこ有名だけど、作品全体としてもそんな怒ってる印象ないし。

衛藤先生の(刺身とか寿司以外の)魚があんまり好きじゃない、くらいのノリととらえるべきじゃないですかね……どうしてそんなに戦闘民族基準なんですかね……。自分の脳天にもブーメランなんだけど、周囲も割とそんな感じだから、そういう基準で作品を読んでなんか感覚が違って?ってなる事割とある……。(かなり好きな作品でも自然とこういう現象が起こっているんだな……)

推しキャラのニケきゅんより、ミスター味っ子の野菜嫌い少年のが感覚として理解出来るの、普通に感覚がキチ〇イやぞ(戒め)

グルグル、感情表現激しいし強烈な漫画のように思ってたけど、案外こういう好き嫌いの挙動含めても案外極端な挙動って少ない気がして来た。いや、ぶっ飛んでる時はぶっ飛んでるんだけど。心理として結構自然というか。味っ子や私のイカレた常識のようなぶっ飛び具合とちょっと違ってる気がする。
2024/10/27(日) 21:12 グルグル考察 PERMALINK COM(0)
こないだ頭の中に「ククリは恋で出来ていて、ニケは愛で出来ている」とかいうポエムが浮かんだからここにメモしておく(前にも言った気はする)。

ククリにとって勇者様への好きはいつでもトキメキで、ニケはなんか知らんが最初からほとんど熟年夫婦の旦那的というか……。ニケのククリへのときめき、って常時ドキドキしてるんじゃなくて、ふとした時に「この子可愛いな、綺麗だな」って気持ちが浮かぶような感覚だと思うんだよな。実際2は、「長い付き合い」とか、「見慣れたククリの顔なのにやけにドキドキした」とかで、普段は一緒にいるのが、そして気づかうのが当たり前でドキドキって感じじゃないっぽい。

ニケの方が多分裏的にはどっしり重いと思うんだけど、それがハッキリ見えないからククリと一緒に私がヤキモキする羽目になるんだよな……。ニケの都合の良い言葉を吐かないところを多分ククリちゃんも私もやきもきしつつ好きなのだと思うが、やっぱりやきもきはするんだよな。でも簡単に愛してる言うのもやっぱ軽くてなぁ、という面倒なオタク。

でもニケの作中で一回こっきりくらいの愛してるは見てみたい気はするなぁ……ニケの半分は愛で出来てるから……(何言ってんの?)いや、言うにしても好き、のがニケらしいと思うけど。(夢の中の龍者様も好き、だったし)
2024/10/27(日) 19:04 グルグル考察 PERMALINK COM(0)
意固地になって全部読んだが……いやぁ苦痛だった!最後まで読めば流石に意図はわかるが、とにかくレイモンドチャンドラーの文体が合わな過ぎた。旧翻訳は、古いブラフ的言い回しや表現は、翻訳者も意味がわからないほどの死語的表現なせいか色々省略されていたそうなのだが、村上春樹はそこを敢えて可能な限り再現していたのが、今回に限っては致命傷だったかも……。普段は村上春樹の、元の有名な翻訳に囚われすぎない、原文に忠実で丁寧な翻訳好きなんだけどね。

翻訳者の村上春樹は構成や理由付けに難がある、って言ったけど、どっちかというと私は構成の方が面白いと思ったかな……。ただ、人物描写があまりにひねくれているせいで、こういうキャラだと掴んだり好感を持つことが私には困難で、そのせいで全然名前覚えられなくて、結果大まかにでも全容を掴むのにすっげぇ苦労した……。

構成の部分だけに着目すると、人間関係がおホモだち(作品の空気に合わせて、敢えてこういう言い方を採用する)や男女の痴情のもつれ?とか複雑に絡み合って、そこから見えて来る真相は、読んでしまえばありがちといえばそうかもしれないが、良くも悪くも私は読めない展開だったし、面白くはあった。タイトル回収の仕方もセンスは感じる。

ただ、純粋に大筋や構成を追うタイプの、構造重視ミステリーとして読むには、文章がくどっちすぎて(特にこの作品は長編初期作で、絶賛している村上春樹も表現の空回り具合や荒っぽさに苦言を多少漏らすほど)、正直そこがネック過ぎてキツかった。

まあ……好きな人はすごい好きなのはわかる。村上春樹の、短編をプロトタイプに、そっから長編に膨らませるという作品作りの仕方も、レイモンドチャンドラーがやってた手法を取り入れたっぽいな、って訳者後書きを見て知って興味深かったし。実際村上春樹の初期の方の長編は、多分チャンドラーのエッセンスが色々込められているんじゃないかな?と思った。

ただ、チャンドラーの感性を褒めていて感銘を受けた割には、そこに村上春樹エッセンスは全然感じられなかったかな……。絶望的なほど感性が合わんかったし。パッと見は同じ、スカしててチャラくて皮肉っぽくて、一見似てるけど全然違うと思った。翻訳者が村上春樹だから、当然文体も村上春樹なんだけど、全然合わないという稀有な体験をしてしまった。

ちょっと村上春樹が三大愛読書として挙げていたロング・グッドバイまで付き合える気が、少なくとも今はしないから、不完全な下調べからの、個人的な感覚になるけど……。村上春樹の感性に近いのは他の二冊、カラマーゾフの兄弟とグレート・ギャツビーの方だと思った。感性をこの二作(を描いた作者)、小説の起こし方をチャンドラーから心の師匠として学んで、あの独特の春樹流が出来たのかな。と一応一通り春樹の好きな作家を読んで、個人的に頭の中でつながった感覚は面白かった。ちょっとチャンドラーにまた付き合える気がしなくて、こういう感覚を自分の中で完全にするのが難しそうなのが、我ながら残念だけど。もちろん他の色んな作家にも影響は受けてるんだろうけどね。

うーん、いつかはロング・グッドバイに挑みたいとは思うが……ちょっとチャンドラーとは合わない気配があるんだよな。せめて短編から試せば良かったのかな……。

しかし個人的には古クセェな、って思ったチャンドラーの方を村上春樹は「色褪せぬ名作」的に大絶賛してて、ヘミングウェイはどっかの後書きで(グレート・ギャツビー後書きだったかな)今読むと古い扱いだったのはちょっと意外かな。私は村上春樹の好ましい部分(救いがないが、どこか優しい気もする感性の部分)はチャンドラーよりはヘミングウェイのが近い感じするんだけどな。

多分村上春樹は、小説書く時どことなく優しすぎて真摯過ぎて、表現の上でチャンドラーみたいにはっちゃけられないんだな。多分、だからこそ近い感性の作家よりチャンドラーに憧れがあるんだろうけど。いや酷い表現や皮肉っぽい描写自体は村上春樹にもあるんだけどね。チャンドラーほどはっちゃけたり悪ふざけが過ぎるような感じはしない。

ほとんど村上春樹の話になっちゃった。いや、そのくらいチャンドラー本人の部分に感じ入る者はほとんどなかった、私にとっては。感性が全く合わない。後半ほとんどしかめっ面で読んだほどに。
2024/10/27(日) 18:13 作品感想 PERMALINK COM(0)
だーめだこりゃ。大いなる眠り、328p中200pまで読んだがクソつまらん。何かが致命的に合わない。全然読み進まない。全体的に捻くれていて性格が悪い登場人物も、ムダに遠回しでブラフがキツイ台詞回しも全部ムカつく。やたら拳銃出て来るが、それにちなんで登場人物全員ドタマに鉛玉打ち込んでやりたいくらい文体もノリも合わない。既に死人出てるが、もっと全員死ねやってくらい全体的にムカつく。それでいて登場人物は平面的でうっすい。

作者の初長編作で、100年くらい前の小説だからしゃーねえといえばそうだが、ミステリー小説とアメリカ小説の悪いとこだけ突っ込んだようなノリ。

今のマイブームの衛藤先生&グルグルのが読者のかく乱っぷりは悪質レベルだと思うし、翻訳者の村上春樹の著作も小癪でオサレでキザでどっこいどっこいだが、レイモンド・チャンドラーだけピンポイントでクッソムカつく。

今言った通り、この手のひねくれた芸風や作品が毎回ダメなわけじゃないが、作家やキャラクターごと、なんとなく好きになれないとクッサくてキッツイな。

あまりの読むストレスに愚痴っちまったが、外国の小説ってかなりスロースターター多いからこっから巻き返して手のひらクルー出来る……のか? 村上春樹の愛読書だから、後期作のロング・グッドバイは読んでおきたかったんだが初っ端からコレで読む気がスゲェ失せた。
2024/10/27(日) 12:58 作品感想 PERMALINK COM(0)
カップルに挟まるモブ男の超善性版っていうか、友達以上恋人未満の純粋なカップルと仲良くなるモブおじさんになって、女側に「絶対両想いだから誘惑しろ」とか男側に「相手は強引に行くのを待ってるから迷わず焦らず怖がらせず押し倒せ」とか一切双方に手をつけず口先だけでハッピーエンドラブラブスケベに持って行く、小汚いキューピッドになりたい。そんで報酬として影から覗かせてほしい。

陵辱好きなら見掛け倒しで殴られそうだし、純愛好きからしても「普通にくっつけろ」と怒られそうだし小汚い不穏なモブおじとか見たくないだろうしでマジで誰得すぎるな。

或いはそういうカップルを洗脳して即スケベに持って行く、最悪なんだかいい奴なんだかよくわからないモブ男になりたい。

グルグルにどっぷり浸かってる状態で、同じような友達以上恋人未満系の魔王学校とAIとまを読んでしまって楽しいけど発狂した後遺症が酷い。

焦れ焦れじゃない即カップルみたいな成分が足りてないな……。なんかそれ系のラノベが欲しいな。自分で書くのもいいかもしれない。悪役令嬢の奴の続きをぼんやり考えているが、あんままとまらないんだよな。
2024/10/27(日) 08:47 雑記 PERMALINK COM(0)
はーあ、ニケきゅんはどうして言葉でククリ好きだ!愛してる!って言わねえのかな……。

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【出典 スクウェア・エニックス/衛藤ヒロユキ/魔法陣グルグル2 9巻 58章 秘境ズックニィ③】
いや、特殊な方法で2で言ってるは言ってるんだが、そうじゃなくてさ……。これ、ククリの夢で流されてるけど、多分なんらかの方法(魔物状態限定で使える魔力とか)でニケの気持ちがククリの夢の中に出る形で現れたニケの本心なんだろう(夢に誰かが出てきたら、自分じゃなくてその人が想ってくれてるという話もあるしね)とは思うんだけど、そうじゃなくてさ……。

いやガウリイ=ガウリエフなんかも愛してるだの好きだのは言わないんだけど、アイツはちゃんと「お前と一緒に旅をするのに理由はいらない」とか、そもそもキッカケもただ親切で、自分の意志でリナについて来たってそういうアレがあるわけだけど、ニケってその辺も人に示されるなりゆきだからさ。そこに対する答えが、ニケが自分の意志でククリを迎えにいくアラハビカなんだと思うが、行動と挙動でしか示さないからさ……。

2017版アニメ最終回のエピローグの、「また一緒に行かないか?」「あたしもうグルグル使えないし」「そんなのいいよ。勇者ニケにとってはククリが一番のグルグルなんだ」というやり取りが完璧であればあるほど、原作2の「勇者じゃないのに何故旅立ったのか」「グルグル使いじゃないと勇者様と旅に出られない」という二人の心理が悲し過ぎてしょうがないんだ……。アニメスタッフは2のここの心理まで理解した上で、2をアニメ化する企画がなかったから、ああやって描いてあげたんだと思うけど……。「完璧」なメディアミックス仕事がこんなに残酷に響く事ってあるんだな……。


思えばネコジタ谷のククリの為に魔王倒したいもニケの心の中だけの決意だし、そりゃアラハビカでデビルククリ化して、「ニケくん!心の中に何を隠しているの!」も言いますがな。

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【出典 スクウェア・エニックス/衛藤ヒロユキ/魔法陣グルグル 9巻 81章 アラハビカの秘密】
これも子どもの時読んだ時はバカみてーなギャグだなとしか思わなかったが、デビルククリが描いた漫画だと思うと、ニケの呼び方含めて本心が隠れている感じがするんだよな、やっぱ。この直後の展開はデタラメだけど、ここの引用したコマはそのまんまククリの本心だと思う。

1がククリが自分のハートに向き合う話なら、多分2はニケの心に向き合うって側面があると思うんだが……ズックニィの夢の中の話も、デビルククリ再来も、師匠のスライとの再会も、見事全部龍化状態での曖昧な表現でかく乱されていてまったくわからんというな……。

無印よりニケの心の中セリフが描写される機会も増えたと思うんだけど、2がニケの心のに向き合う話でもあると仮定すると、上記のような重要イベントが全部曖昧に濁されているから、直接の答えじゃなくても、なにかしらの形で本心を教えてもらえた感じがイマイチしないというか……。

ミステリーで言うと解答編までミステリー形式で、鍵のかかった宝箱状態なんだよね、ニケの気持ちの解答部分が。

ズックニィの夢もデビルククリもスライとの再会も、確かにサラッと読む分にはなんとなくで面白いんだけど(推測でしかないが、おそらく)実際の意図(龍ニケの挙動にニケの本心が出ている)に気づくとなんでこんな変な描き方するんだろう?ってなる。

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【出典 スクウェア・エニックス/衛藤ヒロユキ/魔法陣グルグル2 15巻 カバー作者近影】

まあご本人がおっしゃる通り、本当に魔法の店の主人になっちゃったんだって事なんだろうけど……。

ここで衛藤先生が言ってるウェルズの魔法の店(マジック・ショップ)の主人ってのは、色々と変な品物を出しては、お客さんである父と息子、親子を驚かせてくるんだよね。魔法とか、不思議に耐性のない父親はわけのわからない店主が繰り広げる不思議にポカーンとしてるんだけど、まだ子どもでそういうワクワクをありのまま楽しむ能力である息子は特に気にせず楽しそうにしてるって、そういう感じの話。

この魔法の店のキャラ構図が、

店主=変な表現や不思議要素で読者をポカーンとさせ、ククリを楽しませる作者、或いは心を見せず、ククリをドキドキわくわくさせるニケ
息子=ありのままの不思議を楽しめる力があるククリ
父親=ポカーンとしている読者

って感じにグルグル2にも当てはまる気がするんだよな。まあここまで来ると作者そこまで考えてないよ案件だけど、魔法の店の店員のように、読者をかく乱させて読者がわからないのを楽しんでいそうだなとは思う。

そこが楽しくもあれば、いいからもう明確な回答をくれ!という自分もいる。私は魔法の店で例えると、不思議を楽しめる息子でもあり、困惑する父親でもある。

グルグル2、面白いけどやっぱ読者を振り落とし過ぎてる気がする。1は裏の意図とかわからなくても何も問題ないけど、2は表テーマ的なスッキリする解決(1であったような、各土地ごとの防衛戦の成功からの区切り)もイマイチないから、ギャグも面白いしニケとククリは相変わらず魅力的だけど、ストーリーがよくわからない、ってなって、サラサラ―ッと楽しむ人もなんか引っかかってしまってそこで嫌になってしまう人も出ちゃってる気がする。

某所で作者スレが、最終的に住民のレスもなんかぐったりしちゃってて、次スレ立てず去年で終わってるの、全盛期に比べればすっかり寂れた、元々人口の限られた掲示板の話とはいえ、一つの解答って言うか……。

グルグルをギャグマンガ、恋愛漫画、伏線回収がすごい長編ファンタジーとして楽しむ人はいても、解答のないミステリー、考察系漫画として楽しむ人って流石にそんなにいないと思うんだよね。実際はそういう、判然としないミステリー要素が2は大量に入ってんだけど。

いや私は楽しんでるんだけど、興味深い考察や、鋭い読み込みしてる人は探せば断片的に見つかるんだけど。無印だとこういう要素は裏だったのが、表に出て来ちゃってるよな、明らかに。1の要素を継承した進化と言えばそうなのかな?ポケモンで例えると特殊条件下で起こる進化とか、変異変種のような気もするけど。ヒトカゲ→最終的にリザードンみたいな正統派進化じゃなくて、リージョンフォームとか、おうじゃのしるし持たせて通信交換してやっと手に入るニョロトノとかそんな感じ。え、そうなるの?みたいな。

まあ「データ化できないもの、よくわからないもの、僕はそういうものを描きたい」って無印10巻(ちょうどそういう方向性の衛藤センスが一番炸裂してるアラハビカ編終了巻)でも言ってたしね……。
2024/10/27(日) 05:44 グルグル考察 PERMALINK COM(0)