やきにく亭
~キャベツを添えて~
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ギャルゲーに妹的ヒロインは多いが、肩書きだけじゃない人格お兄ちゃんが少ない気がする問題
ギャルゲーは女の子が目玉だから主人公は舞台装置。と言われればそうなんだけど、とりあえず1ゲームにつき1人は妹系ヒロインがいたりするのに、主人公の人格形成に影響していそう、他のヒロインにも自然と兄貴分だったり面倒見が良い。みたいな主人公って案外いない気がするな。パッと浮かぶの、ダカーポ1とか雪語りとかONE2くらい。
桜華とか、妹ポジション二人もいて、チームリーダー的な部分もあるのに、名前でお兄ちゃん言われてるだけの精神年齢というか、主人公がなんかガキっぽいのよなー。
なんかもうちょっと、ゲーム構成とかヒロイン単体で終わらせないで、主人公にも妹がいる環境を適応するだけで、ヒロインの魅力も結果的に増すと思うんだが、義理にしろ実妹にしろ、妹キャラにだけなんとなくお兄ちゃん。くらいで終わっちゃってる作品が割と多い気がする。
別に素敵な兄貴分じゃなくてもいいが、ヘタレ兄貴でもなくただ普通、ただヘタレ。みたいな感じになりがちな気がするのがちょっとつまらん気がする。
ONE2は、妹に立ち絵も大した出番もなく、マジで主人公の主夫かつ面倒見が良いという人格形成の説得力だけの為に設定が存在してるのが、エロゲでは異端すぎて面白かったな。雪語りの妹ルートも、実質グランドエンドルートで攻略ルートじゃないが、それでもあっちもブラコン設定くらいはあったのに、本当にただの普通のモブ家族……。でも妹ゲーでもなきゃ、ギャルゲーでも妹なんてこんな感じでいいと思うんだよな。とりあえず入れとけじゃなくてさ……。
2024/10/28(月)
11:54
雑記
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デフォルメロリじゃなくて小娘、少女とそれを受け止められる男描くの結構難しいよねって話
アレンビーとドモン恋愛としては相性悪そう問題で思い出したが。大抵のギャルゲーの年下ヒロインルートって、雑に扱ったり、精神年齢が同レベルでやり取りが痛かったり、そもそも年下とあしらうようなのばっかで、雰囲気がすごい悪かった気がする。
アンダーバーサマーの千輪ルートも、確かに千輪ちゃんもいけないのだが、その前の煮え切らない主人公の態度もどうよ?と疑問だったし、桜華は妹系女子に対する主人公の挙動がもれなく痛い。
まあギャルゲーだとシナリオライターの違いもあるとは思うんだが、そもそも主人公が、もっといえばシナリオライター自体が年下女がタイプじゃないんやろなあ……。と思う。桜華
というか偏見になるが、男子って多分潜在的に年上趣味が多いというか、年下趣味って思ってる以上にマニアックな気がする。ロリコンとかじゃなく、一人の女の子として、年下女子や子犬系女子を可愛いと受け止められる男、それ自体が次元を問わず結構なレアな気がする。
年下系ヒロイン含め全ルート攻略女子との絡みが萌えられる、雰囲気が良いダカーポの純一って、実はすごいやつだったんだなって思った。初代のプラスシチュエーションしかやってないが、結構真面目に、アイツが初代主人公で女子達のエスコートに務めなかったら。そして悪役、便利キャラを悪友系親友の杉並が引き受けてくれなかったら、ダカーポってこんな長期コンテンツにはなれなかったんじゃねーの?って思う。
ダカーポの後輩のアリスルートで、杉並がアリスの変なところを真似しておちょくるシーンがあってさ。確かにアレはアリスも痛い子だが、当時杉並も無神経に見えたんだけど、違うんだな。アレは杉並が、主人公の代わりに汚れ役してくれたから、主人公自身がアリスのデリケートな部分を傷つけることなく、二人の雰囲気が良いままに山場が作れたんだな。
まあ話が逸れたが、兄貴ポジションの割にガキ臭くて痛い桜華の主人公も、同い年くらいだが姉さん女房っぽく、また仕事の相棒である夏輝ルートだと、女側が主人公を受け止められていい感じなんだよな。ストーリーの流れもちょっと重い部分、ご都合主義はあるものの、相棒、夫婦の一連託生物語で、一番王道で感動的なルートになっている。つまり、このルートだけ小規模なGガンダムのドモンとレイン的な、噛み合いが良い現象が起きている。
アンダーバーサマーの主人公も、先輩ルートだと(幼馴染にはちょっと酷いが、)少なくとも恋人相手にはいい男になっている。
何が言いたいかというと。好みの年下ヒロインルートだと痛いギャルゲー主人公も、姉さん女房的なルートになると、ライターの差だけではなさそうな漢っぷりや、噛み合わせの良さを見せてくれることが多くて、そりゃそうだよな、トホホ……。ってなった。
最近買ったファンブックに載ってたんだが。ライター二人の合作、夏夢夜話も、片割れの水無神知宏さんは小娘系ヒロインが苦手で、相方の田中ロミオさんに押し付けたんだって。確かに水無神知宏さん単独のゲーム企画クレッシェンドだと、いかにもなロリ系小娘っぽい子いなくて(ビッチ女子が学生の幼さ表現担当かもしれんが、手法もマニアックだし、ロリ路線ではないと思う)、後輩にしても背が高くて礼儀正しい子とか、義妹圧倒的な業界で義姉とか、テンプレから外れてるキャラ造形よね……。
神樹の館でもロミオさんはロリ担当で決まり扱いだったそうだが。実際ロミオさんは、ロリコンという話じゃなく、小娘、女子を女子から見てもすごく可愛く、イキイキと描けて、本人もそういう女の子を描くのが好きだよね。夏夢夜話でも、アリスやクリス、メインの小鳥がとても可愛かったし。単独作品の家族計画でもメイン妹分の茉莉、春花がイキイキとして可愛い。人類は衰退しましたも、小娘系サブキャラや、ちょっと独特の性格をしてる女主人公が可愛い。
ロミオさんがエロゲ業界で名を馳せたのも、需要の割に雰囲気良く描ける人が実は少ない、小娘を可愛く描ける点はデカい気がするんだよな。もちろんもっとシナリオや文章力とか色々あるけど。
長くなって収集がつかなくなってきたが……。単なるロリエロというだけではなく、年下女子を純愛の題材や物語の語り手として愛し、イキイキ描ける男性作家は、だいぶ稀有なのではなかろうか?その結果、特定の作家以外、私が首を傾げることが当時多かったのではなかろうか?こういうラインは、やっぱ女性ライターや作家のが上手な気がするんだよな……。
2024/10/28(月)
08:49
作品感想
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石破ラブラブ天驚拳
某カピ氏の熱量にGガンのアレを色々検索かけてたが、SDガンダムフォースにも同じくらいダサイ(かつ、感動的)な技名があるらしい。(こっちは普通に仲間との友情系っぽいけど)ちょっと見てみたいな。
私ラブラブ~自体はスパロボ情報かなんかで聞いてた覚えがあるんだけど、やっぱり本編一話からちゃんと見てたら全然感動が違った記憶。
単体だとバカみたい、或いは日本語としておかしいみたいな表現が、ちゃんと見てる人だと一発でハマるようなの良いよね……。
ラァブラブ!が恥ずかしいおかげでそもそも第二部のEDムービーからして死ぬほど恥ずかしい事はあまり知られていない(少なくともラァブラブ!が防波堤になり、未視聴者にまで飛んでいくほどの情報ではなくなっていると思う。これだけでも十分恥ずかしいのに)
考えてみると、Gガンってあれだけ激しい作風なのに、ED二つともシンプルにレイン、ドモンとレインのラブラブを魅せる事に徹してるんだなぁ。いやEDの手法としてはおかしくないんだけど(OPと違い、大抵の作品は本編のしっとりした部分を表現するターン)。考えてみると第二部のEDも伏線みたいなものだったのかな。最後はラブラブで締めますよ、みたいな。レインとドモンで締める!みたいな大まかな采配は決まってそうなED演出だよな。
今思うと第一部EDはレイン→ドモンで第二部EDはドモン→レインを表してそう。(女性ボーカルと男性ボーカルだし)
なんかもう第一部終わりの時点で、シャイニングガンダムを交えたドモンとレインの絆が圧倒的過ぎるし、EDもあんなもん(あんなもん扱い)に変わるもんだがら、主要キャラだけフワッと知ってた私は「えっ、このタイミングでやっと、今更アレンビー出てくるの?」って当時思った記憶がうっすら残っている。
今思うとレインって空気は読むにしても、ウブな両思い男にグイグイ迫っていく感じで好みだな。それでいて最後はドモンの方が白馬の王子様的に迎えに行くのも最高だと思う。(師匠の馬型モビルスーツ(確か)演出って、多分そういうことやろ?)両方ウブだと最終的に焼き肉が発狂してしまうからこういうのがいいな。
アレンビー可愛いしあの子も素直で素敵だけど、やっぱ視聴者が可愛い思っても、そもそもドモンとレインの絆の話だとか、ドモンがレインにベタ惚れとかひとまず置いといたとしても、ドモン自身が可愛い、って思うタイプじゃないんだろうな……。
アレンビータイプはグルグルのニケとか魔王学校のヒロタイプじゃないと相性良くないよね。ドモンとアレンビーってタイプ違うけどどっちもベクトルの違う幼い部分があるから、友達や仲間としては最高だが恋だとちょっと噛み合わないと思う。(実際、ドモンとアレンビー的な組み合わせになるギャルゲーのヒロインルートとかって、盛り上げる場面の雰囲気が最悪)
アニメのメダロット的な、どっちも精神年齢も実年齢も男子児童な同性バディならコミュニケーション代わりにケンカも楽しいだろうが、男女恋愛となると正直痛い。
2024/10/28(月)
06:47
作品感想
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おまえのおかしい自分基準でものを考えるなや
ニケが甘いもの嫌い、って設定、原作だと花の蜜、果物、ミルクティー、味が謎だがアラハビカジュース辺りは特に嫌そうでもなく普通に口にしてるから定期的にどこまでダメなんや?ってなる。アラハビカジュースは甘いより酸っぱいとか苦いとか独特の味なのかもしれないし、ミルクティーはあれ、砂糖は任意らしい(wikiより)から入ってないのかも。(入ってるようなのしか飲んだ事ない)
こないだ読んだ小説版だと果物の砂糖焼きに「むしゃぶりついて」たのよな。(ググったら「夢中でかじりつく」って意味らしい)
まあそんなに設定が固まってなかった頃の話でもあれば、そもそも苦手、程度で食べられないほどでもないのかな。
というか私が好き嫌いって言うと、
味っ子の野菜嫌い野球少年みたくちょっと入ってただけで「なんだこりゃ食えねー!!!」ってブチ切れるようなのを想像してるからいけない
のかも。自分もそういうとこあるからそのくらいじゃないと嫌いって感じしないのかな。ニケってククリには怒らないってそこそこ有名だけど、作品全体としてもそんな怒ってる印象ないし。
衛藤先生の(刺身とか寿司以外の)魚があんまり好きじゃない、くらいのノリととらえるべきじゃないですかね……どうしてそんなに戦闘民族基準なんですかね……。自分の脳天にもブーメランなんだけど、周囲も割とそんな感じだから、そういう基準で作品を読んでなんか感覚が違って?ってなる事割とある……。(かなり好きな作品でも自然とこういう現象が起こっているんだな……)
推しキャラのニケきゅんより、ミスター味っ子の野菜嫌い少年のが感覚として理解出来るの、普通に感覚がキチ〇イやぞ(戒め)
グルグル、感情表現激しいし強烈な漫画のように思ってたけど、案外こういう好き嫌いの挙動含めても案外極端な挙動って少ない気がして来た。いや、ぶっ飛んでる時はぶっ飛んでるんだけど。心理として結構自然というか。味っ子や私のイカレた常識のようなぶっ飛び具合とちょっと違ってる気がする。
2024/10/27(日)
21:12
グルグル考察
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成分が愛か恋か
こないだ頭の中に「ククリは恋で出来ていて、ニケは愛で出来ている」とかいうポエムが浮かんだからここにメモしておく(前にも言った気はする)。
ククリにとって勇者様への好きはいつでもトキメキで、ニケはなんか知らんが最初からほとんど熟年夫婦の旦那的というか……。ニケのククリへのときめき、って常時ドキドキしてるんじゃなくて、ふとした時に「この子可愛いな、綺麗だな」って気持ちが浮かぶような感覚だと思うんだよな。実際2は、「長い付き合い」とか、「見慣れたククリの顔なのにやけにドキドキした」とかで、普段は一緒にいるのが、そして気づかうのが当たり前でドキドキって感じじゃないっぽい。
ニケの方が多分裏的にはどっしり重いと思うんだけど、それがハッキリ見えないからククリと一緒に私がヤキモキする羽目になるんだよな……。ニケの都合の良い言葉を吐かないところを多分ククリちゃんも私もやきもきしつつ好きなのだと思うが、やっぱりやきもきはするんだよな。でも簡単に愛してる言うのもやっぱ軽くてなぁ、という面倒なオタク。
でもニケの作中で一回こっきりくらいの愛してるは見てみたい気はするなぁ……
ニケの半分は愛で出来てるから……(何言ってんの?)
いや、言うにしても好き、のがニケらしいと思うけど。(夢の中の龍者様も好き、だったし)
2024/10/27(日)
19:04
グルグル考察
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大いなる眠り(村上春樹翻訳)感想
意固地になって全部読んだが……
いやぁ苦痛だった!
最後まで読めば流石に意図はわかるが、とにかくレイモンドチャンドラーの文体が合わな過ぎた。旧翻訳は、古いブラフ的言い回しや表現は、翻訳者も意味がわからないほどの死語的表現なせいか色々省略されていたそうなのだが、村上春樹はそこを敢えて可能な限り再現していたのが、今回に限っては致命傷だったかも……。普段は村上春樹の、元の有名な翻訳に囚われすぎない、原文に忠実で丁寧な翻訳好きなんだけどね。
翻訳者の村上春樹は構成や理由付けに難がある、って言ったけど、どっちかというと私は構成の方が面白いと思ったかな……。ただ、人物描写があまりにひねくれているせいで、こういうキャラだと掴んだり好感を持つことが私には困難で、そのせいで全然名前覚えられなくて、結果大まかにでも全容を掴むのにすっげぇ苦労した……。
構成の部分だけに着目すると、人間関係がおホモだち(作品の空気に合わせて、敢えてこういう言い方を採用する)や男女の痴情のもつれ?とか複雑に絡み合って、そこから見えて来る真相は、読んでしまえばありがちといえばそうかもしれないが、良くも悪くも私は読めない展開だったし、面白くはあった。タイトル回収の仕方もセンスは感じる。
ただ、純粋に大筋や構成を追うタイプの、構造重視ミステリーとして読むには、文章がくどっちすぎて(特にこの作品は長編初期作で、絶賛している村上春樹も表現の空回り具合や荒っぽさに苦言を多少漏らすほど)、正直そこがネック過ぎてキツかった。
まあ……好きな人はすごい好きなのはわかる。村上春樹の、短編をプロトタイプに、そっから長編に膨らませるという作品作りの仕方も、レイモンドチャンドラーがやってた手法を取り入れたっぽいな、って訳者後書きを見て知って興味深かったし。実際村上春樹の初期の方の長編は、多分チャンドラーのエッセンスが色々込められているんじゃないかな?と思った。
ただ、チャンドラーの感性を褒めていて感銘を受けた割には、そこに村上春樹エッセンスは全然感じられなかったかな……。絶望的なほど感性が合わんかったし。パッと見は同じ、スカしててチャラくて皮肉っぽくて、一見似てるけど全然違うと思った。翻訳者が村上春樹だから、当然文体も村上春樹なんだけど、全然合わないという稀有な体験をしてしまった。
ちょっと村上春樹が三大愛読書として挙げていたロング・グッドバイまで付き合える気が、少なくとも今はしないから、不完全な下調べからの、個人的な感覚になるけど……。
村上春樹の感性に近いのは他の二冊、カラマーゾフの兄弟とグレート・ギャツビーの方だと思った。感性をこの二作(を描いた作者)、小説の起こし方をチャンドラーから心の師匠として学んで、あの独特の春樹流が出来たのかな。
と一応一通り春樹の好きな作家を読んで、個人的に頭の中でつながった感覚は面白かった。ちょっとチャンドラーにまた付き合える気がしなくて、こういう感覚を自分の中で完全にするのが難しそうなのが、我ながら残念だけど。もちろん他の色んな作家にも影響は受けてるんだろうけどね。
うーん、いつかはロング・グッドバイに挑みたいとは思うが……ちょっとチャンドラーとは合わない気配があるんだよな。せめて短編から試せば良かったのかな……。
しかし個人的には古クセェな、って思ったチャンドラーの方を村上春樹は「色褪せぬ名作」的に大絶賛してて、ヘミングウェイはどっかの後書きで(グレート・ギャツビー後書きだったかな)今読むと古い扱いだったのはちょっと意外かな。私は村上春樹の好ましい部分(救いがないが、どこか優しい気もする感性の部分)はチャンドラーよりはヘミングウェイのが近い感じするんだけどな。
多分村上春樹は、小説書く時どことなく優しすぎて真摯過ぎて、表現の上でチャンドラーみたいにはっちゃけられないんだな。多分、だからこそ近い感性の作家よりチャンドラーに憧れがあるんだろうけど。いや酷い表現や皮肉っぽい描写自体は村上春樹にもあるんだけどね。チャンドラーほどはっちゃけたり悪ふざけが過ぎるような感じはしない。
ほとんど村上春樹の話になっちゃった。いや、そのくらいチャンドラー本人の部分に感じ入る者はほとんどなかった、私にとっては。感性が全く合わない。後半ほとんどしかめっ面で読んだほどに。
2024/10/27(日)
18:13
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