魔法陣グルグルにはよく鍋が出て来る。初めての目立った登場は、無印2巻、第12章キタの町・宴にて、キタの町の町長からもらえる秘宝・聖なるおナベだろうか。「どんな料理もこげつかずおいしく仕上がる伝説のナベ」って普通に欲しいなってレベルなんだが、この時点のニケとククリは普通にドン引きしており、ニケに至っては「200年前のナベ……」とおそらくばっちいもの扱いをしているコマすらある。

しかも村を離れた時点で川に捨てており、それを町長に咎められて拾い直すはめになるシーンすらあるという。

聖なるナベの価値はグルグルランドにも載っていなかったので不明だが、それにしてもどんな料理も焦げ付かないナベなら、普通に需要がありそうだし、いらなくても最悪売り飛ばすという手もあるのではなかろうか?ちょっとこの時点でのニケククはこのナベを過小評価し過ぎではないだろうか???

ギャグにマジレスも痛いオタクだが、それにしてもアッチ村のキモイ村長の像だって売り飛ばすシーンがあったのに、このナベは川に即捨てられるのがちょっと納得いかない部分がある

この時点のククリちゃんは、お料理も全然わからない状態なので(3巻でサイコ妖精の足止めを食らってテント暮らしをしていた時に覚える)、彼女すらこのナベの価値がわからないのはわかるっちゃあわかるが……。結局このナベは、ククリの育ての親である魔法オババに押し付けられるはめになる。

小ネタとして、ナベは無印の時点その後もちょいちょい出て来る。魔法オババは鍋料理をしながらイーッヒッヒヒ、イイーッヒッヒッヒと笑うのが好きだし、コパール王国編のお姫様・ミルカもお鍋を被ってたのでなべ焼き姫というあだ名を盗賊のお頭・スライにつけられる。

しかし、グルグルにおいてナベが出世を果たすのは2といえよう。各地に色々伝説のナベが出て来るし、物々交換の末に空飛ぶナベとして、RPGあるあるの空飛ぶ乗り物と化したナベを見届けた時はちょっと感慨深かった。

そして現在、ナベは呪われてナベになっちゃったミグミグ族のトゥリルとして、ニケの頭の防具、野営の時の鍋料理と大活躍を果たしている。ニケ達も大冒険の末に、ナベの価値が理解出来たのだろう。

半分おふざけで書いた記事なんだけど、マジでグルグルのナベの扱いの出世っぷりはすごい。というか衛藤先生はナベとゴボウとダイコンが好きなのだろうか???(ゴボウとダイコンもまた、グルグルに良く出て来るアイテムである。ダイコンに至っては、ドラクエ4コマ時代から伝説のふんどしギャグの小道具にされている)
2024/08/04(日) 18:30 グルグル考察 PERMALINK COM(0)