環境で人は変わってしまうのになんかウエメセで叱られる問題、本当にそれというか、私が昨日ほざいた
、「それぞれの正義がぶつかり合うような話、面白いけど自分でやると結構激ムズじゃね?」問題とちょっと交じる気がする。
下手すっと相手の立場を考えない、ただのクソ説教話になってしまうというか……。
テイルズオブシンフォニアのロイドとか、なんとなく良いな、って時もあるんだけどな。主人公側が直球で違う間違ってる言ってても。アイツが何で私含め結構世間の評判が良いのかって説明が割と難しいんだけど……。
そもそも
ロイドは正義で言ってない、正義って言葉が大嫌い。主張したところで、別に相手や状況を変えられるわけではない事も多い。ロイドの言う事は、あくまで一個人の主張に過ぎない(パーティメンバー入りするキャラなら、心を救えたりはするが、
一人、度し難いほど破滅を救えない変えられない奴もいる)
っていうかロイドの主張は、
癖強い変な主張という文脈。言われる側は大抵否定、
彼に惚れているメインヒロインすら「やめてロイド!みんながロイドみたいに強いわけじゃないんだよ!」と窘めるレベル。主人公側が絶対正しいという文脈で描かれた話ではない。と思う。彼に救われた仲間も彼の優しさは時と場合を間違えたらただ甘いだけ、みたいな言葉が出て来る。(実際彼らの善意が……みたいな話が序盤から出て来る)
主人公達の旅そのものも世界観も普通に胸糞が悪い。ロイドという一個人が、言葉だけでも
個人に言うというより、状況そのものに対してじたばた言ってくれないとストレスが溜まり過ぎる。からかな……。
まあロイドも割と癖強い奴だとは思うんだが……。
ラストバトル前の台詞とかは流石にファンもネタ扱いだし。(私もアレは流石に笑ってしまった。)嫌いな人は嫌いかもしれない。まあ
世界観が普通におぞましいからロイドが光になれる、ってのはあるかも。実際ロイド達は時代と胸糞い仕組みを変えたり消す人間なんだよな。
テイルズのストーリー自体、嫌いな人は嫌いな作品だが、やっぱコレも長期シリーズだけあってやり口が上手いんだな。ラスボスも同情の余地はあるが、やる事がようはディストピア世界作りだから、そら主人公側もやめーや!!って怒るに決まっている。
やっぱりこういう話は神さまのいない日曜日が一番上手いのかな。
それぞれ主義主張があって、みんな好き勝手にしかしない、ってのが。っていうか
神ないは、主人公が世界を救う、みたいな傲慢さが全巻通して丁寧に叩き折られる話で、他であんなの読めない。
2巻でいきなりへし折られて、恋をしたら完全にトドメになっちゃうなんてあれしかないよな。
アイにとって、
恋をする前の個人個人の世界を救うなんて主張は「明確な悪夢」になっちゃうわけだからな。コレを事前にやってるから、最終巻のアリスの行動が映えるのかも。
お互い他作品なら綺麗な愛にされる事を、あくまで個人のエゴイズム文脈でやってるんだよなこいつら……。
アイ(主人公)も、愛(まごころ)も別に世界は救わないんだ、それただのエゴなんだ。
まあここら辺の作品、
やっぱまず題材が難しいしデリケートなんだな。
シンフォニアは個人を叱るのではなく、胸糞な仕組みをなくそうとする新時代の開拓者にしたのが上手いんだと思う。(そして実際、別の問題は立ち上がってるけど、後の時代の作品であるファンタジアではシンフォニア時代の大きな問題はなくなっている)。仕組み自体が胸糞だから、そこに抵抗する、変えようとするって流れがそんなに変じゃない。好き嫌いはあれど、それにそこそこ成功してる作品なんだと思う。つまりシンフォニアの世界はSFのディストピアみたいなもんで、その反乱軍が主人公達なんだな。
もっと明確なディストピア反乱軍の話にデスティニー2があるけど、これは
青臭い話としては個人的に好きだが、シンフォニアに比べるとやや失敗してると思う。
潰すディストピアそのものも結構悪くない側面も多いから。もちろん反乱するだけある宗教的な気持ち悪さもかなりあるんだけど。っていうかそこの派生で主人公も多大な被害受けてるし。結末も色んな意味でスッキリしないって意見があるし私もそう思う。(やりたい事はわかるが)っていうかデスティニー2のやりたい事の完成系がシンフォニアなのかも。
ディストピア(暗黒世界)を多少キモイ程度で普通にアルカディア(理想郷)みたいにしちゃって大失敗してる作品、結構商業にもあるよな。あれじゃあだめだよ、娯楽や理想論としても通用しないってか、主人公達がカスになっちゃうだけだよ。そこは爽快な娯楽の前置きとして、クソみたいな社会にしないと反乱軍が映えないよ。
多分私がフワーッとやってみたい感じのやつ、シンフォニアとか神さまのいない日曜日とかそういう方向なんだろうけど……
絶対手に負えないから触らない方が良いな……。小さい風呂敷を綺麗に畳むので精一杯だからな……。へっぽこアルジェンとか最近書いたなんちゃって悪役令嬢とか……。っていうかこういうちょっといい話でも書いててへとへとになってるんだよな私……。好意的な人が評価してくれても、それ以外の人は普通くらいで終わる程度の規模よな、とは承知の上でこれが私の人に読ませられる出来の最大限というか……。
↑みたいな作品、なんでみんな普通に描けるし世の中にゴロッゴロしてるの?いや、実際失敗例も多いんだろうけど。
魔法陣グルグルとか魔王学校に俺だけ勇者!?も、バカらしい作品に見えて実は勇者側が明確な善ってわけでもないって点が共通してるが、なんかここら辺の作品が楽しくて優しくあれるのはコメディかつメイン二人の恋が主軸で世界の仕組みを変えようとかそういう話じゃないから、ってのはあるのかな……。
グルグルもさ、2見ると別に魔王倒して世界が変わるって話でもないんだよな。ニケククは恋人かどうかも曖昧だし。闇魔法結社の総帥も相変わらずニケにはなんかちょっと当たりがきついし。あんなアホな話なのに、別に闇側が光の者を見直した、闇側から歩み寄ったみたいな話にもならないんだよなグルグル。
闇と光が手を取り合った、じゃあ私達も……って感じに世界は変わらないんだよな。もちろん
グルグルは十分優しい話で、個人、村単位だと何も別に気にしない人達はいっぱいいるんだけど……。
闇と光のニコピョン族はニコピョン族、オレ達って種族なだけ(こっから別に思想として広がる余地はなさそう)ってのは結構切ない、ドライな部分あるよな。
魔王学校も
皮肉の文脈で、「裏社会も表の華々しい役職も、勇者と魔王の(の中のエリート達の)陣取り合戦」って社会の仕組みなんだけど、なんか二作ともコメディなのにそこら辺スゴいドライだよな。
作者二名とも頭いい人らだし、現実をわかってるからここら辺をコメディにしてるのかも……。
衛藤先生も夏緑先生もやたら過小評価っていうか、やっぱ結構やってることシニカルでドライじゃね???そこ本筋じゃないし、アホらしい作品って評価だから、コレ言ってるの多分この世で私だけレベルの寝言になっちゃうんだろうけど……。っていうか
作者も気づかないでくれ、って要素を勝手に引っ張り出してるからそらお前みたいなバカしか言わねえよ案件なんだけどさ。
まあなんか……まとめ直して、ギャグでもシリアスでも私の手に負えそうにない事はわかった。
説教するならだれが見てもクソなディストピア世界そのものにしろ、しないならしないでコメディに徹するか主人公は徹底的にその鼻っ柱をへし折られろ!!うーん、↑全部難しい……。まあ挙げた作品群、作家の著作とかシリーズもの単位でも傑作の方だから難しいに決まってるんだけど。やっぱ私、上澄みを見過ぎなのでは?簡単なことしようとしてすごく難しいことするから創作で失敗してるのでは?何なら背伸びじゃないのか自分でわからない……。もっと簡単な題材でも手に余る……。昔書いたクソラノベも、今一人褒めながら読んでくれてるからそんな事言っちゃダメなのは分かった上で、恋愛物書きたいだけなのになんか小賢しいテーマや試み入れて全部大失敗してる節があるから、ここら辺ちゃんと反省すべきだと思う。