再読。相変わらずなアホな話だが、明智光秀が外道勇者で、織田信長が魔王という構図はなかなか面白い。
誰も言ってないのに(他のサブヒロイン勢すら)ヒロがイケメンカッコいいと思ってて、ヒロはやらんとか言い出すリュウナ、惚れた男フィルターがすごくて好き。
この巻でヒロとリュウナが告白を成功させるんは覚えてたが、メインが生徒会長という当面のボスのお披露目&明智と織田の友情百合話なのすっかり忘れてた私、正直過ぎる。明智が魔法無効の結界にぶち込んでくれなきゃ、ソードワード発動させず告白成功も出来なかったし、彼女達の勇者と魔王を超えた友情に、ヒロも自分とリュウナの絆を見い出すというのに。
ヒロを狙う共通の敵が出たことで、協調性のないヒロイン勢も一応まとまってきたし、姉という彼女も勝てない女が出たことで、ようやっとリリ子にも可愛げが出て来た。っていうか最後リリ子が締めるんかい!明智もリリ子も、最後まで諦めないという不屈の精神が描かれていて、やっぱり馬鹿らしいのにこの人の作品のキャラってカッコいいと思ってしまう。
やっぱりギャグ&一途恋愛ラノベとしては理想の作品なんだよな。楽しい。
そして初手でフラグへし折っちゃった感ある他ヒロインは、百合方面に分散させるのも上手い。これなら怒られないし(笑)実際、明智と織田、この後に語られるペルチェとリュウナの友情なんかは結構いい話だと思うしな。