再読。4、5巻が一番イチャイチャとして良かった覚えがあるんだが、やっぱり読み返しても良かった。リュウナの親父さんとお母さんの馴れ初めが可愛いし親父さん可愛い。竜王×乙姫のカップルってのも面白い。
ここからペルチェとリュウナに友情が芽生えるやつ。ヤベー奴だったペルチェも可愛げが出てくる。
ヒロじゃ止まらない他のヒロインの勇者経験値奪い合いを最弱のくせに唯一とめられるリュウナ、最強説。今回もリュウナのアタック(泡になる人魚姫の話と砂にメッセージを書く)で助けられるヒロ。
竜王さんもヒロも、最弱魔王の天然で陥落されちゃったわけで、やっぱりこの母子最強説が。
惚れた弱みとそれでいいという父、夫の姿を描く一方で、庇護欲や守られている感謝を恋と勘違いしていないか、をヒロにも親父さんにも課す辺りやっぱり夏緑先生は侮れない。相変わらずのアホな話なのに、親父さんを通して見返りを求めない愛、ヒロを通して大切だから雰囲気に流されない愛を描くのがなかなか良いお話。
告白が成功しても何故か友人のままだけど、そのままヒロインの親父公認になるのが面白いなこのラノベ……。でも下手にくっつけても結構問題と障害が多い作品だし、ただ幼く好きを伝え合うだけの距離感は正解だったんだろうな。やっぱり夏緑先生は恋愛もの大好きだし匙加減の達人である。