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【出典 スクウェア・エニックス/衛藤ヒロユキ/魔法陣グルグル 1巻 1章 ジミナ村】

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【出典 スクウェア・エニックス/衛藤ヒロユキ/魔法陣グルグル 9巻 82章 パンフォスの遺跡】

読み返してて急に気が付いたんだけど、コレ1話の表紙のセルフパロじゃん。誇張抜きで何百周すりゃあいいんだ?この漫画。こういうの、コアなファンの間だったら常識なの?わからん……。なんかもうコレ、かってに改蔵ファンブックくらいの徹底解剖ファンブックが公式で必要なんじゃない???いやファンブック自体は出てるんだけど、あれじゃ足りないレベルじゃない?かってに改蔵ファンブック+有志の久米田作品徹底解説wikiくらいのアレ絶対必要だって、コレ。

何度も言ってる通り、1話で敷かれていたニケのグルグルへの恐れが回収されるのもアラハビカ編だし、ニケとククリで構図が逆になっているというのも、憧れの勇者様、ニケの来訪に心が翻弄されるククリと、アラハビカ編で悪魔になったククリの為必死こいてるニケとで心境も逆だという事なのかな。と思ったり。アラハビカの土地イメージか、ククリの心境を現しているのか、或いはたまたまか、1章の表紙より82章の表紙のが周囲の植物も鬱蒼としているな。頭上にあるイバラの輪っかみたいなのも、デビルククリの方だと植物に被さっている。

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【出典 スクウェア・エニックス/衛藤ヒロユキ/魔法陣グルグル 9巻 81章 アラハビカの秘密】
草木に満ちた周囲の魔境と、そこだけ開けて発展しているアラハビカの関係については、直前の話でもキタキタおやじが解説しているからな……。うーんうーん、どこまでが私の深読みか衛藤先生のガチ仕込みなのかよくわかんなくなってきたよう。

しかしここのキタキタおやじの繊細な解説は、キタキタおやじが言ったとは思えないレベルなんだけど、キタキタおやじはむしろコレがデフォルトで、普段は知ってて空気を読まない感じなんだろうか?まあネコジタ谷とアラハビカ辺りのキタキタおやじは、いわゆる劇場版ジャイアン現象なのかもしれないけど。

他の作品の、似たような恋や物語の佳境と比べたら、コミカルとハチャメチャに混ぜて楽しく描かれてはいるけれど、やっぱりアラハビカは普段の5割増しくらいにシリアスだし、キャラのイケメン度や真剣さも上がっているよな。最後のおっぱいに全部持って行かれちゃうけど、やっぱりアラハビカはハートや眠り姫を守る戦いの話であり、魔族も人間も関係がない土地を守る戦いの話でもあるなんだよなぁ……。っていうかアラハビカを守り切れなかったら、最終回でククリとニケも天界から戻って来られなかっただろうしな。

まあ勝手な邪推に近いかもしれんが、アラハビカを守って、そこをゲートにニケとククリが帰って来れた、ってのは、ドラクエ的英雄は行方知れずエンドへの衛藤先生の反抗、反逆で、作家としての戦いでもあるんじゃないかな。とか思ったり。最後、作者自ら笑いでこれまでの感動ひっくり返しちゃうけど、やっぱり言葉で表されている以上の、たくさんのものへの戦いの回という感じがするんだよな、アラハビカ。

あと、ニケの初期武器といえば短剣(ネコジタ谷でへし折れるまで使ってたやつ)だけど、第一話の表紙の時点でもう短剣を表紙で持ってたのね……。ここは流石に伏線まではいかないだろうけど……。
2024/10/08(火) 03:01 グルグル考察 PERMALINK COM(0)