オラァ散々献身愛男が好き言うてて勇者ニケとかONE2永遠の約束の主人公とか最高だなって言ってるけど、なんか多分ガチの主従の従キャラはやや癖から外れるような気がする。ガウリイ=ガブリエフとかも(まあ恋愛要素自体は薄いんだけど)そうだが、あくまで愛でもって自分の意志でやって欲しいらしい。メンドクサッ!!!!!

ニケも読み返すと光の狂気だけど、よく考えたら私が知る限り、ガウリイが一番意味不明だな。めっちゃくちゃフワッとした理由で仲間に加わって、特に付き合う訳でも普段女として変な目で見てるわけでもなく、しかし何故かすごく強固な意志で、リナだから一緒にいるのだという態度を崩さない。何だお前?

何だお前、って女1人旅で警戒心もあるであろうリナが「彼は、本当にただのいい人なのだ(だから突き放せない)」ってなるくらい、ただのいい人なんだけどさ……。

善は理由がなくてもいい、とは創作描写でよく聞く話なのだが、その究極体にして大成功例はガウリイではないだろうか?とふと思った。ニケよりなんも、これといった理由がないのでは?まあ恋とか愛とか、作中でやらなくてもガウリイのそれってやっぱ愛なんだろうけど。愛という言葉が陳腐だとしても、リナの事を気に入って自分の意志でついてきている、しか理由がないんだろうけど。

ニケにはまだ勇者を強要されるという別の理由がある。でもガウリイは別に、ホントになーんもない。原作者の他の著作のロスト・ユニバース、日帰りクエストなんかは諸々の因縁とか、直球に愛だとかでヒロインと一緒にいる理由がある。でもクロスカディアとか更に理由がないし、ここら辺は神坂先生の好みか、或いは無意識の創作手癖みたいなものなのか。

神坂一せんせーって、ただヒロインを、男の自分の意思で気に入ってるってだけで(しかも愛してる、好きとは言わない、恋愛とはほぼ描かれない)よく考えたら異常な献身とか、骨の髄まで付き合う男描くの上手いよな……。普通、ここまでやる場合は一目ぼれとかわかりやすく描くもんだけど(ニケはまだそういうアレが見える)、そういう気配とか全然ないんだよなぁ。

クロスカディアとかスレイヤーズとか、わかりやすい恋愛要素全然ないんだけど、じゃあ男側がヒロインと一緒にいる理由って何?って訊かれると「……愛?」って陳腐に返すしかないのなんなんだろうな……。私がカプ厨で主張してるとかそういう問題じゃなくて、消去法的にそう言うしかない感じのニュアンス、わかるかなぁ。

ガウリイに着目してスレイヤーズ全巻見返したくなってきたし、アニメも見たくなって来たな。

ニケとかガウリイにハマっちゃった人がほとんど一生ものみたいになっちゃうのわかるよ、替えがいないから……。
2024/10/14(月) 05:08 雑記 PERMALINK COM(0)