っていうかアレだな、少女キャラがどうっていうか、
少女キャラに理想の王子様持ってこれる作家がそもそも少ないんだな……。いっそ
ガチ旦那まで行かねえと厳しいってのは前から言ってるけど。
まあこういう子って
ナチュラルに思考回路が「将来の夢はあなたのお嫁さん♡」系だからフィクションでもなんか半端に生々しく重いんだろうけど……。多分ヤンデレ系と違ってそういう欲求も生々しい(男性目線で)からちょうど
二次元と三次元の不気味の谷的なアレにあるのかもしれない。みんな養うよりは養ってほしい。
勤労魔導士や僕の嫁の、物騒な嫁入り事情と大魔獣みたいな、結婚から始まるガチ真剣交際の旦那だと良い感じなのだが、
魔王学校のヒロだのグルグルのニケだの、少女に対して大人の対応も取れるし同じ目線にもなれるような少年だともはや激レアな気がするぞ。
ニケとヒロって、善行だからだーれもツッコミ入れてるの見た事ないけど、
あんな女達に、一人っ子なのに概ね問題なく対応できるし普通にああいう子が女の子として好みなの本当に意味不明だよな。一応ヒロは、代々伝わる旦那系男子だ、ってのがあるけど。
そういう愛の部分も含めて勇者の器なんだ、って話なんだろうけどなどっちも。(実際、両者とも作者の裏話を覗いても、コレが理想のヒーローというのを感じる)
衛藤先生も夏緑先生も、仕事で、1プレイヤーとしてドラクエの勇者という概念にハマって楽しんだからそういう勇者気質が愛も含めて描けるんやろな。
職業・勇者か職業・旦那じゃないとこういう子はそもそも受け止められないんだな……。評価高いけど、ネトゲ嫁は彼氏側も女子側もなんかあまりにも相手の事見えてなさすぎじゃね、旦那側はそういう重い人、嫁側は旦那がお前をちょっと気に入ってるだけの普通の人なのがお互い見えていなくね感が合わなくてギブっちゃったし。
職業ガチ勇者と、ネットゲーム(それも他のMMO系作品と違い、重度というわけでもなく、ライト)のみの戦士みたいな高校生とで、評価が自分的に真っ二つになっちゃったのはなかなか興味深い結果かも。本当の勇者じゃないと受け止められない属性というか。
あと、リュウナとククリは夢見る重い女であると同時に淑女で、アコは普通に相手も周りも見えていないキチ〇イ(それもああなる、大した理由も見えない)ってのはデカいな。いや多少理由付けもあったと思うが、あそこまで頭がおかしくなるには、理由が薄すぎたんだよな……。生々しい割には、肝心のヒロインの設定に説得力が見えなかった。んでその違和感が徐々に蓄積して行って無理だった。
リュウナとククリは、
魔王だったりミグミグ族だったり、可愛いけどそもそも種族傾向からして重い、ヤベェって理由付け(ククリはここに加えて、秘匿され勇者物語に憧れていたという設定もある、リュウナも母子二代続くヤンデレ血筋)があるけど、アコは流石に変だと思う。人間、あんな人生EASYモードであんな方向に頭がおかしくなる事はないと思う。しかも旦那側が半端に挙動がリアルで受け止めきれていないから、なんもかも中途半端。
リュウナとククリ、特にククリは「彼氏側が望んでるんだからもっと甘えてもいいんだぞ!」ってなるが、そういう気持ちになるのってやっぱり淑女だからなんだよな。
気持ちが一切抑えられないヤバイ女なら、旦那もそれ全部嬉しいくらいの狂人じゃないと痛くて見てられねえな。っていうかいくらヤンデレ系、頭おかしい系とはいえ、アコほど淑女の要素がない女も珍しいな。前やったフリゲで無害系キチ女が「自分でも頭おかしいとわかってるけどやめられないの、ゴメンね」って言ってたのがとても印象深いんだが、頭おかしいにしても流石に多少の自覚症状くらい欲しいわ。それがないんじゃ、顔が良くても怪物でしかねえわ。
魔王学校のサブヒロイン勢が、恋愛ヒロインとしては当て馬にもなれず、終始化け物でしかなかったように。