アバンの使徒五人の短編集。
【第1章 ダイの弟子】
ダイに数日限定で弟子が出来る話。正統派のいい話にちょっとした意外性、マトリフさんやバダックさんにも見せ場ありと気の利いたお話。素直に良い話で、個人的にはこの本の中で一番好きかなあ。終わり方がとても良いと思う。
【第2章 海賊船あらわる】
ロモスのクロコダイン編後、ポップが勇気を持ち始めた時期の話。願望と現実の間に揺れ動くのがいかにもこの時期のポップらしい。
【第3章 マホイミを習得せよ】
マァムの閃華裂光拳秘話。敵の肉体を壊死させる的なおそろしいクチ技ってマァムにはちょっとキツそうだしここの修得までの葛藤に焦点を当てたのは上手いなと思った。習得の流れがマァムらしいと思う。
【第4章 鬼岩城へ】
ヒュンケルの罪の話。話は良いけど尺が少し足りてない気がする。ヒュンケルの贖罪ってのは全巻通して語られるくらいの彼のテーマであり、この尺だとちょっと難しいやつだと思うそれはそれとして女子に優しく、罪から逃げないヒュンケルはカッコイイ。
【 第5章 レオナの休日】
ダイ大版ローマの休日恋愛なしみたいな感じのコメディ。レオナが可愛い。
全体的にこんなサイドストーリー読みたいなあみたいな原作のスキマを埋める話が詰まってて、ファンなら楽しめる手堅い出来だと思う。