グラブル内設定で最強の戦力を持ち、ゲーム的にもエンドコンテンツであり、実際性能もすごくてインフレが進むたび手入れが入る、そんなキャラクター達十天衆のお話。前にグラブルやってた時にコレやってくれたら十天衆素材集め頑張ったと思う。当時はゲーム内露出が少なすぎて、強いスゴイコツコツやるべき!って言われてもよしやろう!って直感的にモチベに繋がるものがなさすぎた。今は一人無料で別衣装シスまでついちゃうからスゴイ。結局エッセルにした。そんなさいきょー衆×10でも世界を相手にするのは難しいってな話。
もうちょっと優しい話には仕上がってるんだが、イカレポンチ戦力が一人いたって嫁も守れやしない、世界も変わんない狂四郎2030読んだ後だと考えさせられちゃう話よね。10人でも、グラブルくらい優しい話でもダメかぁみたいな。まあそらそうだな、だからみんな軍隊ってデッカイ組織を作るわけで。
子ども達だけの国は正攻法じゃ守れない、こんなところが公になったら、そら周りの国も保護するしこんな場所は解体されちゃうってのは、もう既にグラブル内でも「その胸にひとひらの輝きが」でやったことだよね。あっちは泥棒集団、こっちは孤児の集まりで組織自体が悪いわけじゃないからまたちょっと事情も違うんだけど。まあカトルとエッセルが守ってる「家族」単位の保護は無理でみんなバラバラになっちまうって話だよね。そんなもん当然なんだけど。そしてそれは世界の酷さではなく優しさなんだけど。カトルとエッセルのエゴと意地はわかる。
フュンフも七歳くらいでしゃべりもたどたどしいのに、地頭が良くて聡明っぽいのが見てて素敵でも痛々しくもあった。今イベで一番気に入った伏兵かも。流石にこんな入手機会滅多にないから、配布選択は性能で選んじゃったけど。
フュンフがわかりやすい言葉で言ったように、今回は情から来る矛盾を突くのがメインテーマな話であって、さいきょーチート性能の爽快感は少なめ。フュンフの仲がいいから庇いたいってズルい気持ちとか、シスをただ恨んでるわけでもなければ、ムゲンにもつい手を差しのべてしまったネハンとか、罪を背負いつつも自分の願望を通したいシスとか、まあ色々痛いとこを突かれるようなお話。
よく出来てるし、ムゲンとネハンはちょっと一部で盛り上がったっぽいんだけど、なんか色んな意味で茶化しづらい感じだな。100%正義とか綺麗でもない部分を含めて十天の人情が光るお話だが、読後感は悲しい感じ。
ムゲンとネハンも良かったと言えばそうなんだが、個人的には不器用なシスと矛盾を知る聡明さはありつつ純粋なフュンフの絡みのが好みだったかな。まあフュンフは見た目通りの幼女で変な空気はないし、シスはどっちかっつーと団長ラブみたいだが。
今やってる百合イベといい、BLイベ百合イベで男女コンビ萌えすんなやクソ焼き肉。どんだけひねくれてんだお前は。いや、正直な感想です。
カトルとエッセルが覚悟を問われるくだりで、「その胸にひとひらの輝きが」の結末を思わせる問いかけがあったので、おそらく公式的にもひとひら~を意識した話。なので多分先にそっちを読んでおくと今イベのカトルたちの選択がより感慨深く感じるかも。