ガンソードでミハエルお兄ちゃん(と、ファサリナさん)、ギアスでスザユフィが好きになっちゃったの、正直視聴の仕方を事故っちまったとしか言いようがない。


ファサリナさんって、アニメだと裏設定的になっちゃったけど元は娼婦だったらしいね。だからあんなエロいのか。でもファサリナさんってそういう過去があっても妙に暗くはないというか、変な意味ではなくて男の人は普通に好きなままだよね。ミハエルにも愛情があったし、鉤爪の男も尊敬してるし、ヴァンの事もちょっと気に入ってたっぽい。カルメンの言葉を借りれば、ファサリナさんって普通に素直で可愛い女なんだよな。ただ可哀想な女、エロい女ってわけじゃなくて、カルメンから見ても視聴者から見ても可愛い女なのが良いと思う。

そして童貞×非処女が性癖な私は、ますますミハエル×ファサリナへの好感度が上がっちゃったという。BLだと正直あんま好きじゃない(というか嫌いなのにデフォに近い……)のに男女カプだとすごく興奮してしまうんだよな……。変に過去とか元カレ引きずってなくて、合意で童貞もらってくれる感じのお姉さんが好き。うん、男女カプの純愛だと非処女自体がタブーに近かったりするから、また微妙に飢えるやつなんだが……。あと私両想い相手にあんまり身持ち硬すぎるの萎える方だからな……。恋人なのにキスとかHとか一方が恥ずかしがり過ぎたり冷た過ぎるのつまらない。

ガンソードのアニメで裏設定みたいになっちゃったエピソードや設定は、脚本家さん本人が書いてるノベライズで補完されてるそうなんだが、プレミアつきすぎてちょっと読めそうにないので泣いてる。

それはさておき本題に入るんだが、ミハエルお兄ちゃんとファサリナさんはハッキリ監督さんが生死不明って言ってるらしいね。うーん、冷静になって考えると、ここら辺ハッキリさせられなかったのはなんとなくわかるんだよな。ここら辺までガッチリやっちまうと、公式が掲げている痛快復讐劇って軽さがなくなっちゃうし、かといって復讐ものとして妙に律義なところもあるから、この二人だけ安易に生きのこらせるのもなあ、ってことでそういう処置になっちゃったんだろう。

ミハエルお兄ちゃん達だけそこら辺スッキリしない問題は、そのまんま、私がちょくちょく言ってる復讐ものの難しさに繋がっているような気もする。やり切っても正直重すぎるし、かといってブレてもじゃあ最初からそんなテーマを描くなよみたいになる。難しいとこだね。復讐鬼の目的の完遂&復讐鬼の心理に関してはキチンと描き切ってるのでそこら辺は文句ないんだけどさ。花散峪山人考で一ヶ月落ち込んでたから、ブレずに描き切ったところで悲し過ぎるってのは身をもって知ってる事なんだ……。

直接殺すわけじゃないけど、復讐鬼の生き様のアンサーとしてはやっぱりレイの方が好きだなーって思う。弟想いの兄貴の面がどこか不器用に、丁寧に描写されていた上で、それでも愛した人が死んだ後の人生はただの悪い夢だって言い切ったのが切ないけれど素晴らしい。ここら辺の、ブレないけどただ復讐の鬼というだけではない絶妙さが人情感じて大好きなんだよなあ。シノさんと再会した時は言葉が柔らかく「戻って」いるのも良い。うっかりミハエル兄ちゃんに転ばなかったら彼がナンバーワンお気に入りだし、トップクラスに好きなのはマジ。

レイが主役だったらちょっと話が重すぎ、話も閉じすぎだと思うし、最終話の最後の一枚絵で、ヴァンがウェンディと調味料かけすぎご飯食べながら「からーい!」ってやってるの見て安心したのも本当なんだけどね……。復讐鬼物語としてちょうどいいのはヴァンの方。キッチリ目的を果たした後、冷却期間を置いてちゃんと幸せそうだったのは良かった。
2024/05/09(木) 20:48 作品感想 PERMALINK COM(0)