そういえば初期は呼び方すらそっけなかったなぁと懐かしくなるなどした。デート回を機にヒロインの梢ちゃんと主人公の白鳥くんの仲が進展するのよね。
今回アニメで見返して、そういう風に書いてないというか終始コミカルなんだが、やっぱり急に性格が切り替わるって普通に怖いななどと思った。実際作中でも多重人格……今は解離性障害って言うんだっけ(連載当時はまだ多重人格って呼び方のが有名だったかな?)、に関しては白鳥くん(だけでなく、時に鳴滝壮の人達全員が)彼女に振り回される形で、コミカルに描かれつつも普通に大変な症状として描写されてるんだけども。っていうか原作だと梢ちゃんの親友の珠実ちゃんがハッキリ大変な病気だって言うシーンくらいはあるんだよな。多分敢えてそれに対処した珠実ちゃんのの苦労は描かれていないんだけど。
アニメだと当時まだ明かされていない&明かされてても多分放送は無理だから設定変わってるんだけど、多分暴力的で精神的にも強い早紀ちゃんの人格って、梢ちゃんの幼少期鑑みると防衛本能的なアレだろうしな……。甘えっこの魚子ちゃんとか、オシャレな千百合ちゃん、楽しい手品を披露できる棗ちゃん、ここら辺も多分彼女の幼少期が悲惨だったがゆえの反動というか願望というか……アニメも上手い事調理されてるようだけど、やっぱり原作の設定の方が多重人格とその人格達のキャラ性に説得力があるな。
まほらばアニメの監督さんは素敵な監督だし、アニメも素敵な作品に仕上がってるが、やっぱり作品の根本にかかわる部分を変えるのは難しいな。こんなもんコメディでもそのまま放送出来ねえよ、ってのはいや全くその通りだと思うからしょうがないんだけど。