今更だが、この下品な表紙なんとかなんなかったのかなぁ?実際戦時中は規制修正まみれになったレベルに、(一巻で翻訳者が遠回しにそう言ってる)下ネタだらけの有害図書だけどさ。あと一冊で終わりだしどうでもいいけどさ。




冒頭の短編何連発もするくだりが面白かった。「足飾り」はお助けアイテムが親から譲り受けた木ではなく、末娘が自分で買った壷に、ガラスの靴は足首飾りになっとるがまんまシンデレラだな。結ばれた後も一波乱あって、姉貴達の呪いで雉鳩にされた恋人に気づかないで王子が可愛がって、その優しさが呪いを解く流れなの、シンデレラより好きかも。この「足飾り」
もだけど異種族恋愛要素のある短編だらけでここのくだりは本当に楽しい。みんなハッピーエンドだし。雄山羊と結婚する王女の話も、髪飾りの花を投げる愛情表現が素敵だし、「王子と大亀の物語」も大亀ヒロインの知能犯っぷりが面白い(その過程で出きた料理はトラウマ級だが……)

「金剛王子の華麗な物語」、ぶっちゃけなろうにありそうなハーレムっぷりやな。屁で空を飛ぶけど、気に入った人にはめっちゃ小まめで気遣いのあるお助けキャラの巨人が忘れられそうにない。

「滑稽頓智の達人のさまざまな奇行と戦術」、コレ特に下ネタが酷くて笑った。自分のマンコとチンコに話しかける夫婦嫌すぎる。あとゴハは兄弟の子どもたちにナニしゃぶらせたんだよ。

「バイバルス王と警察隊長の物語」、一人目の話がレズカップルの橋渡しかつ橋渡し男の少し切ない失恋で色々超好みだった。

途中ダレた(「乙女心の傑作鳥の女代官の物語」の歌パート長すぎwww)りもしたが、やっぱり甲乙つけがたい面白い話がいっぱいの話だよなあ。それもあと一巻で終わりか……。
2024/05/17(金) 08:49 作品感想 PERMALINK COM(0)