よく比較して語っちゃいけないっていうけど、やっぱり変な滑り散らかしたクソ寒いギャグばっか目立つ女性向けとか自称イチャイチャラノベ読むより、グルグルのがずっとじれじれカップルだし、DVみたいなイケメンがヒロインや受に妙な執着するの見たり甘い台詞吐くの見るより、ニケが新しい旅立ちの時にククリちゃんの髪を美しく褒めたりサラッと天使みたいな子だって形容してるの見る方がめちゃくちゃときめくのだわ……。
てかアニメ版含むとニケは何回ククリを天使って呼ぶねん。トドメでククリもニケを天使と思ってるらしいから死んじゃったじゃないか……。
グルグル2になるとなんかもうギップルすらニケククのイチャイチャに負けてツッコミが弱くなってたり、そもそも影薄くなっちゃってたりすることがあって私は……私は……。
っていうかニケって全然ククリに怒ったりしたことないし本当にこいつイケメンだな……。っていうかニケがガチギレする事ってのが滅多にないんだが……(ギャグパートでもあったかな?ってレベル)アニメ版とかでククリになんかあったと思い込んだ時くらい? 悪魔化ククリの時とかガチケンカに発展してもおかしくないのに、考えて見るとどうしたらククリが戻ってくれるのか、喜んでくれるのかばっかり考えていた。なだめる旦那の構図というか……。
泣いたり怒ったりするのって考えて見るといつもククリちゃんの方なんだよな。ニケって作中だとアホでスケベなところばかり言われてるけどメンタル鋼鉄だし悲観しないしリーダーシップの発揮っぷりすごいし、結構真面目に勇者の器がすごい……。元々、アホとスケベ除いたら精神面だと完璧超人に近いとこあるから、わざとアホアホなところばっかりピックアップされてるんだろうけど……。
グルグル2の6巻あたりまでくるとニケがククリを振り回すような構図も出て来て、半永久的にじれじれ恋愛してるのにもはや支え合う夫婦だ……。
がじぇっともそうだったんだが、衛藤ヒロユキの描く本気のクソ恥ずかしい恋愛パートの耐性が全くつかない。恋愛物なんか読みなれちゃってトキメキが減ってしまってると思ってたんだがな……。
っていうかグルグルの恥ずかしい台詞って、ギップルの自虐兼中和みたいなツッコミ入れなくても別にクサくも寒くもないような気がする。恥ずかしいは恥ずかしいが、ニケもククリもなんか自然な言葉というか。これを素人がやると寒いのかもしれないが、ここら辺で滑り散らかすのを恋愛ものなら恐れないでほしいところ。
私の好きな恋愛物は一見だと私の好きな恋愛物だという外見をしていないので、直観と作者でなんとか掘るしかない……。
考えて見るとずっと、勇者の成長物語としては実は要素が薄めで(もちろんニケも成長は見えるんだけども)、普段ククリの内面を主に掘り下げられる形で、わざと酷い言い方すると「理解のある彼くん」と「クソ面倒メンヘラ女」と構図は同じというか……。衛藤ヒロユキがそういうキモイ描き方しないから気楽な娯楽として成立してるけど。
グルグルアニメを考えるとよくわかる。ニケの勇者ストーリー(四属性の剣を集め、真のキラキラを作れってやつ)はアニメ内でツッコミ入るほどの打ち切り展開で、尺がねえ!って時どこ削るかっつーと、なんと主人公のニケのストーリーの方なんだよな。ククリは可能な限り描く形というか……。
ニケはあんま内面的に成長しなくて、ククリが成長してるっていうアニメのトマの指摘、言い換えると「ニケは成長する余地がそもそもあんまない(流石に序盤は怖がるようなくだりもあるが、元々精神面の根っこがタフ)」とも言える。