カシバトル、めちゃくちゃバカらしい熱血ノリの中にゴクオーくんの作者が隠せなくなってる部分があるのが面白いな……。

毎回各話ゲストの掘り下げがあるの、下手すっと感動がクドくなりそうなんだが、カラッと揚げたお菓子みたいにサクッと描写する事で「誰にだってその人だけの人生、想いがある」みたいな感じで、思い入れだけもらってさよなら出来ると言うか……。なんかゲストはいるが捨てキャラはいないというか?いい意味でゴクオーくんと根っこ変わらないな?コレ。蔵の前で戦ったクソ噛ませと皮肉の抱き合わせみたいなゲストが、良い話に収まるのズルいわー。よく考えると治安世紀末なんだが後味が炭酸ジュースみたいに爽やかだ、今のところ。

チョコくんとぽた子姉ちゃんも普段だとクドくなりそうな関係なのに、「高校生のお姉さんと中学生の期待の新人くんでは(第一印象が良くても)いきなり意識するわけがない」「チョコくんも応援したくなるがそっち方面であまりにも幼すぎる」「っていうか普段それどころじゃない、いつも一緒にいるわけでもない(毎日のようにテロや暴動が起きてるような世界のレジスタンス)」と何重もの防壁を建てる事で、メインの能力バトルやストーリーを楽しみつつ、恋模様はまったり見守れるという味わいになっている……。

面白いストーリー描ける人の恋愛ものって「強い」な……。

ゴクオーくんが素敵な漫画なのは前提として、カシバトルのが適度にシリアスな笑いで緊張がほぐれる(こっちが勝手に時々笑ってるだけで、本編に寒いギャグが入るわけじゃないのがまた良い)から、今のチョコみたくとろけた脳みそにはカシバトルのが楽しいかも。

頑張って無料期間19日までに最新話まで読むぞー!
2024/06/18(火) 07:23 UNARRANGEMENT PERMALINK COM(0)