某声優さんがボーボー燃えてる中「そもそも声質が流石に限界だった」って意見を見かけたのでグラブルのコナンコラボのフェイトエピソードで声聞いてみたが……うん。頑張ってるのはわかるんだが、コナンコラボくらい前の時点でだいぶ痛々しいわ、コレ。会話してるシャノワールのイケボ(SRキャラなので本人以外パートボイスだが)と比べると雲泥の差というか……。公開処刑状態。っていうか素人目にもわかるほど、ところどころ舌が回っていない……。声プルップルで申し訳ないけどホントにおじいちゃんやん……。
流石にベテランだから上手いは上手いけど、いいとこイケオジ声かなぁ感。元ネタのキャラと中の人ありきのキャラにしたって、20代終わりくらいのお兄さんキャラ担当するのそもそも無理があると思う。
そもそも声優とキャラを過剰に同一視して神聖化したり神輿みたいに持ち上げるのがよくわかんないし、自分がキャラクターに好意を向けられてほしいってのもよくわかんないんだよな。私が望んでいるのは、好きなコンビorカップルのお友達にしてもらって、目の前でライブでノロケてもらうみたいな感じだから。
っていうかその人の肩書きや職種や実績だけ見て一方的に燃え上がるような関係なんて、そらまともな人は相手にしないし、悪い人なら一方的に搾取するだけだよな。前も言ったけど。とかこんなクソサイトの底辺オタクが言ったところで、過剰な神聖化も同一視もなくなる事は一切ないと思うが。そんな風に冷静になれないのが(過ちとか失敗も含めて)恋で脳から変な汁出てる状態なんだろうしな。なんかX(ツイッター)のフォロワーめっちゃ多いアカウントが言えばいいと思う。でもああいうアカウントはズバリそのアカウントを神聖視してるようなファンありきだろうからやらないか、そもそも。言ったところで多分、そこら辺で転ぶタイプの人の耳には届かないだろうし。
でもホントに仲睦まじいそうな有名作家とか俳優とかの夫婦って、別にその人の肩書きを見てないって事が多いよな。なんなら相手の仕事に全然興味がなかったり。一人のファンとして上手くいくケースは、そもそも同業者で気持ちや立場が同等とか、そういうルートしかないような気がする。
よくベタな恋愛物で、人気者の肩書きや立場に疲れた男が、天真爛漫だったりつっけんどんだったりで、ソイツの立場に全く興味なく自然体で接してくるヒロインに惹かれたりするじゃん。アレって多分、リアル恋愛でもそう変わらんのだろうね。いつもの何をわかったような口を案件だけど。
シンデレラストーリーはそれこそシンデレラ時代から人気なんだろうけど、ファンからガチ恋人に!みたいなアレって、個人的にだけどシンデレラストーリーの中でも一番リアリティ感じない型かもしれない。面白いとか面白くないとかは置いておいて。教師と生徒とか上司部下以上に一方的な立場からの搾取食いが脳裏をよぎってしまうというか……。まだ非凡な才能を見出されるとか、これまたベタな流れのが理解は出来るかも。
人気者に対し、盲目的な1ファンからガチ純愛でゴールインしてずっと仲良し、ってケースって実際あるのだろうか? 吾妻ひでお先生の奥さんはファンだったらしいけど、出入りのファンの中で先生扱いを唯一しなかった、ってのがどうも無意識の決め手だったくさいし。
1ファンの視点からすると、大ファンしてる有名人は唯一無二なんだけど、有名人からするとそんな人全然珍しくもなんともない、路傍の雑草や石ころと変わんないのがなんか残酷だよね。いいとこ花壇にいっぱい割いてるお花をまとめて愛でるくらいの慈しみしかない。花壇に植わってしまっている時点で、唯一の一輪にはちょっとならんのだよね。
死んだ部下の名前全部覚えてるトレーズさんじゃあるまいし、そんな一輪一輪を全部覚えてられるわけないんだよね。ガチ恋はわからずとも、こういう盲目的な感覚自体は視野の狭いオタクにはあるあるだから、なんか肝に銘じたくなるようなアレなんだけどね。っていうか自分もなにかが違えばやらかしてそうな側だと思うし。我ながらアレな人間だとは思っているので、人生のどこかでそんな感じの変なスイッチ入っちゃったら嫌だな……。(なんかしらの理由で本当に頭がイカレてしまった、みたいなケースの想定も含め)
こんな事書いてるけど、そういう熱狂的なファンだからこそ、大なり小なり恋愛感情やそれに近いものを抱いてしまうわけで、ファンじゃなかったらそういう感情もそもそも出ないだろうから、難しいとこだね、人間って。花壇の一輪に過ぎないから特別な一輪になるわけもないんだが、狭い花壇しか世界を知らない、見ないもんだから愛でる人間に一方的に恋して、止まらなくなってしまうという。なんなら自分だけが特別なんだと思い込んでしまう。こういうアレを考えるたび、己の心の本当に弱い部分を不用意に刺すような感覚になってしまってキツイ。まともな人間関係が築けて、悪い意味で熱狂的、盲目的にならないという人は、そもそもオタクにはならんのだ。