彼の宝の続き
唇に柔らかい感触がして目が覚めた。まぶたを開くと子ネコがイタズラのようなチューを仕掛けている。こっちの目が開いてるのにも気づかずに、人の唇を貪って、何度も、何度も。
「……勝手に人にキスしてる悪い子ネコはどこの弟分だ」
「にゃぶっ!?」
頭を引き寄せてこっちからキスの仕返しをする。最初はされるたび心臓が飛び上がりそうになっていたが、あんまりにもこの弟分がチューをねだってくるものだから慣れた。手に触れる青い髪のサラサラな感触 、まだ狭い口内の味、どちらもこのまま眠ってしまいそうなほど甘美だ。
「眠れないのか?」
「……最近あにきと一緒のお布団だと眠れないッス」
「ガーン兄貴分離れ! 悲しいのだー」
「……そ、そうじゃ、なく……て」
アオイはモジモジしながら、スルスルと魚模様の寝間着のズボンを脱いで、下着すらも脱いでしまった。露わになったそれに、アルジェンはゴクリとツバを飲み込む。薄暗がりでもわかるほど、子ネコの性器は激しく勃起していた。
「一緒の、お布団に、寝てると……あにきにいっぱい触ってもらったときのこと思い出しちゃって……ボク、ヘンになっちゃった」
……こんな格好で、そんなことを言っている自分こそ、兄貴分を狂わせているとは夢にも思っていないんだろうなと思いながら、アルジェンは子ネコの身体を引き寄せた。
「この前あにきにいっぱい触ってもらったから今度はボクがする」という申し出に、恥ずかしいながらも承諾したはいいものの。
「……あにきの、すごい、おっきい」
好奇心丸出しで前を緩めて取り出した性器に触れられながら言われると、やっぱり恥ずかしい。怖がっていないようなのが幸いだろうか。しかもフニフニ悪気なく触られてるせいで思いっきり股間に血が集まってきた。
「あっ、硬くなってきたッス……んっ」
「……っ!?」
いつもの傷口をペロペロするような調子で、亀頭の部分に小さな舌が乗せられる。ぬめる生ぬるい感触が、とんでもないところに伝わって腰が痺れるようだった。触るといってもまさかこんな風にされるなんて思いもしなくて、アルジェンは目を手で覆ったが、正直見ていたい気持ちも強くて、結局指の間から子ネコの様子を伺ってしまう。
「ん……ぺろっ……こうしたひょうが、ひもちいいっへ聞いたことあるっふ……んむっ」
「た、確かに気持ちいい……っく、が」
大胆過ぎる行動の割に聞きかじりの知識のようで、アオイの奉仕は巧みな性技とは全く無縁だった。詳しいやり方も理解せず、ただ目についたところを舐めているというだけだったが、唾液で口の周りを拙く汚しながら、ただ好きな相手を気持ちよくしたいという健気さに溢れた行為は、アルジェンには十分過ぎるほど激しいものだった。時折裏筋や亀頭の先端など、際どい部分を子ネコの舌がかすめるたび、自分でも情けなく思う声が出てしまう。
「プァっ……えへへ……あにき、気持ちいい? 良かったー……」
無邪気に笑う顔も、いつもと変わらないのに状況だけが異様で卑猥だ。しかもこちらの様子を伺いながらどこが気持ちいいか少しずつ理解してきているようで、際どい部分に触れる感覚が狭まって来た。
このままだと射精しそうだ。世界一可愛い子ネコに奉仕とかされたらもうしょうがないのだが、このままだと兄貴分の威厳というものがどっかに行ってしまう。
「わっ、あにき!?」
細っこい脚をつかんで、アオイの脚の間がこっちの顔に来る形になるようにしてやった。こちらが仰向けになって、アオイの身体を乗っける形で。
「お前にされてばかりでは不公平だからな」
もっともらしい事を言いながら、視線は目の前の子ネコの性器から離れない。触る前から立ち上がり、汁を垂らしている。そういえばさっきもう大きくなってしまっていたのを見せて来たっけ。
「そ、そんな公平、いらな……にゃーっ!?」
生意気にも意見して来たから、こっちも同じところを舐めてニャーと鳴くだけのエロネコにしてやった。それを口に入れるのになんの抵抗もない。この部分を舌でいじくれば、可愛い恋人の可愛くていやらしい声が聞こえるのだろうということしか頭になかった。
「いっ!? ひっ……にゃ、はうっ」
「いらないという割にしっぽが嬉しそうに動いてるぞ?」
薄い尻全体を撫で回し、しっぽのフカフカを楽しみながら、根元の部分に到達する。しっぽの根元はネコが気持ちいい部分だというが。
「ふにゃっ!? にゃ〜」
トントン、と叩くと、ぴゅるっと少しだけ小さなペニスから先走りが吹き出した。 身体の力も抜けたのか、股間をさらにこちらの顔に押し付ける形になる。
視界いっぱいに広がる肌色と、可愛いのにしっかり男くさい空気にアルジェンは完全にぶっ壊れた。もっと出せと言うように子ネコのペニスを口いっぱい含み、尻も痛くない程度にわしづかみにして、時にセクハラするように撫でて、存分に小さな恋人を堪能する。
「んぅっ……あ、にき……っ、はあっ……んむっ」
自分も何か返さなきゃとでも思うのか、アルジェンの股間にも湿った奉仕の感触が再び伝わって来た。お返しと言うなら今すぐこの口の中でピクンピクンしてる性器を射精して欲しい、普通のキスからだけでなくこの下の口からもアオイを味わいたいしっぽをこうして触りながらアオイのちんちんミルクを飲み干したい。愛らしすぎて悪魔にさえ感じる天使のにゃんこに脳髄までやられているのを感じる、だが止まらないもうオレの前で射精を見せるだけの愛玩ネコになって欲しい──。
「にゃ、あああん! ん、んっ!」
プロポーズだとしたらどうしようもなさすぎる願いが通じたわけでもないだろうが、望み通り子ネコは青年の口内に射精した。震えながら撒き散らされる青くさい男くさい液体を舌で味わいつつも全部飲み干し、まだ出ないかと萎えたそこにまで吸い付いた。
「にゃ、も、もう出ないっ、にゃっ……うひゃああっ!?」
アルジェンの剛直も、少し遅れて精を吹き出した。この前出し損ねた恨みとばかりに黄ばんで固まった固体に近い液体が、子ネコの綺麗な青い髪も、あどけない顔も汚していく。
「ふにゃ……あにきが、ボクの顔、いっぱい……」
大好きな兄貴には見えない角度で、ぶつけられた大人の欲に朦朧としながら、アオイは自分についたアルジェンの精液をネコらしく舐めとった。
──今日のオレ、アホ過ぎる思考回路だった気がするのだ。
身綺麗にした子ネコの髪に優しくキスを落としながら、アルジェンはしばらく一人で自己嫌悪に陥ったという。
唇に柔らかい感触がして目が覚めた。まぶたを開くと子ネコがイタズラのようなチューを仕掛けている。こっちの目が開いてるのにも気づかずに、人の唇を貪って、何度も、何度も。
「……勝手に人にキスしてる悪い子ネコはどこの弟分だ」
「にゃぶっ!?」
頭を引き寄せてこっちからキスの仕返しをする。最初はされるたび心臓が飛び上がりそうになっていたが、あんまりにもこの弟分がチューをねだってくるものだから慣れた。手に触れる青い髪のサラサラな感触 、まだ狭い口内の味、どちらもこのまま眠ってしまいそうなほど甘美だ。
「眠れないのか?」
「……最近あにきと一緒のお布団だと眠れないッス」
「ガーン兄貴分離れ! 悲しいのだー」
「……そ、そうじゃ、なく……て」
アオイはモジモジしながら、スルスルと魚模様の寝間着のズボンを脱いで、下着すらも脱いでしまった。露わになったそれに、アルジェンはゴクリとツバを飲み込む。薄暗がりでもわかるほど、子ネコの性器は激しく勃起していた。
「一緒の、お布団に、寝てると……あにきにいっぱい触ってもらったときのこと思い出しちゃって……ボク、ヘンになっちゃった」
……こんな格好で、そんなことを言っている自分こそ、兄貴分を狂わせているとは夢にも思っていないんだろうなと思いながら、アルジェンは子ネコの身体を引き寄せた。
「この前あにきにいっぱい触ってもらったから今度はボクがする」という申し出に、恥ずかしいながらも承諾したはいいものの。
「……あにきの、すごい、おっきい」
好奇心丸出しで前を緩めて取り出した性器に触れられながら言われると、やっぱり恥ずかしい。怖がっていないようなのが幸いだろうか。しかもフニフニ悪気なく触られてるせいで思いっきり股間に血が集まってきた。
「あっ、硬くなってきたッス……んっ」
「……っ!?」
いつもの傷口をペロペロするような調子で、亀頭の部分に小さな舌が乗せられる。ぬめる生ぬるい感触が、とんでもないところに伝わって腰が痺れるようだった。触るといってもまさかこんな風にされるなんて思いもしなくて、アルジェンは目を手で覆ったが、正直見ていたい気持ちも強くて、結局指の間から子ネコの様子を伺ってしまう。
「ん……ぺろっ……こうしたひょうが、ひもちいいっへ聞いたことあるっふ……んむっ」
「た、確かに気持ちいい……っく、が」
大胆過ぎる行動の割に聞きかじりの知識のようで、アオイの奉仕は巧みな性技とは全く無縁だった。詳しいやり方も理解せず、ただ目についたところを舐めているというだけだったが、唾液で口の周りを拙く汚しながら、ただ好きな相手を気持ちよくしたいという健気さに溢れた行為は、アルジェンには十分過ぎるほど激しいものだった。時折裏筋や亀頭の先端など、際どい部分を子ネコの舌がかすめるたび、自分でも情けなく思う声が出てしまう。
「プァっ……えへへ……あにき、気持ちいい? 良かったー……」
無邪気に笑う顔も、いつもと変わらないのに状況だけが異様で卑猥だ。しかもこちらの様子を伺いながらどこが気持ちいいか少しずつ理解してきているようで、際どい部分に触れる感覚が狭まって来た。
このままだと射精しそうだ。世界一可愛い子ネコに奉仕とかされたらもうしょうがないのだが、このままだと兄貴分の威厳というものがどっかに行ってしまう。
「わっ、あにき!?」
細っこい脚をつかんで、アオイの脚の間がこっちの顔に来る形になるようにしてやった。こちらが仰向けになって、アオイの身体を乗っける形で。
「お前にされてばかりでは不公平だからな」
もっともらしい事を言いながら、視線は目の前の子ネコの性器から離れない。触る前から立ち上がり、汁を垂らしている。そういえばさっきもう大きくなってしまっていたのを見せて来たっけ。
「そ、そんな公平、いらな……にゃーっ!?」
生意気にも意見して来たから、こっちも同じところを舐めてニャーと鳴くだけのエロネコにしてやった。それを口に入れるのになんの抵抗もない。この部分を舌でいじくれば、可愛い恋人の可愛くていやらしい声が聞こえるのだろうということしか頭になかった。
「いっ!? ひっ……にゃ、はうっ」
「いらないという割にしっぽが嬉しそうに動いてるぞ?」
薄い尻全体を撫で回し、しっぽのフカフカを楽しみながら、根元の部分に到達する。しっぽの根元はネコが気持ちいい部分だというが。
「ふにゃっ!? にゃ〜」
トントン、と叩くと、ぴゅるっと少しだけ小さなペニスから先走りが吹き出した。 身体の力も抜けたのか、股間をさらにこちらの顔に押し付ける形になる。
視界いっぱいに広がる肌色と、可愛いのにしっかり男くさい空気にアルジェンは完全にぶっ壊れた。もっと出せと言うように子ネコのペニスを口いっぱい含み、尻も痛くない程度にわしづかみにして、時にセクハラするように撫でて、存分に小さな恋人を堪能する。
「んぅっ……あ、にき……っ、はあっ……んむっ」
自分も何か返さなきゃとでも思うのか、アルジェンの股間にも湿った奉仕の感触が再び伝わって来た。お返しと言うなら今すぐこの口の中でピクンピクンしてる性器を射精して欲しい、普通のキスからだけでなくこの下の口からもアオイを味わいたいしっぽをこうして触りながらアオイのちんちんミルクを飲み干したい。愛らしすぎて悪魔にさえ感じる天使のにゃんこに脳髄までやられているのを感じる、だが止まらないもうオレの前で射精を見せるだけの愛玩ネコになって欲しい──。
「にゃ、あああん! ん、んっ!」
プロポーズだとしたらどうしようもなさすぎる願いが通じたわけでもないだろうが、望み通り子ネコは青年の口内に射精した。震えながら撒き散らされる青くさい男くさい液体を舌で味わいつつも全部飲み干し、まだ出ないかと萎えたそこにまで吸い付いた。
「にゃ、も、もう出ないっ、にゃっ……うひゃああっ!?」
アルジェンの剛直も、少し遅れて精を吹き出した。この前出し損ねた恨みとばかりに黄ばんで固まった固体に近い液体が、子ネコの綺麗な青い髪も、あどけない顔も汚していく。
「ふにゃ……あにきが、ボクの顔、いっぱい……」
大好きな兄貴には見えない角度で、ぶつけられた大人の欲に朦朧としながら、アオイは自分についたアルジェンの精液をネコらしく舐めとった。
──今日のオレ、アホ過ぎる思考回路だった気がするのだ。
身綺麗にした子ネコの髪に優しくキスを落としながら、アルジェンはしばらく一人で自己嫌悪に陥ったという。
スポンサードリンク