やきにく亭
～キャベツを添えて～

うちだと半分の月がのぼる空は映画の実写版の方が知名度が高い。原作もいい話なのに。

半月映画は原作1〜8巻までのネタを拾って、大胆かつ原作をチェックしていないと絶対にできないシナリオ再構成をしたという点でも非常に出来の良い映画だけど、原作が描くのを避けたいずれ来る終わりをハッキリと描いてしまったのだけがちょーっと原作好きとしては引っかかるんだよなあ、作中のあの仕掛けに関してはむしろ二人の対になりつつも共通点のある(ある意味では同一人物みたいなもん)キャラクターを理解した上で混ぜたと思うからむしろ上手い、高評価なんだけど(ここまでオタク特有の唾を飛ばした気持ちの悪い早口)。後DVDのキャプチャーメニューがちゃんと銀河鉄道(多分)なのも好き。主題歌も合ってる。

リバーズエンドと半分の月がのぼる空が個人的には作者の方の二大傑作だと思ってる。文章もこの辺でやりたいことに着手し始めた感じするというかすごいノッてると思う。この人の作品ネコ好きでよく作中にネコが出て来るんだけど、ノリがなまっちょろくないからマジでネコ好きなんだなって思う。「のらネコにエサやると悪い人への警戒心も薄れるから良くない」とか言っちゃったり、ネコの貰い手探すのに友達と一緒に頭下げまくったりとか。割と他にもエグいネタはあるけど、まあそうだなってなるというか。

拍手ありがとうございます。何か更新したいけど今はネタがない。