ほのぼのダークとはちょっと違うほのぼの狂気が摂取したいなぁ。
漫画で言うと赤ずきんチャチャで描かれがちな愛みたいなのが一種の理想なんですよね。セラヴィー先生が世界滅ぼす級の寂しがりヤンデレなんだけど、子ども達がそれを理解して傍に居る感じのアレ。恐怖政治というわけでもなく、特性を理解して傍に居て慕っていてセラヴィーの狂気が封印されてるみたいな。(セラヴィーが基本的には善人で子ども達にはまともというのもミソ。どろしーにはヤンデレでツンデレだが)チャチャもリーヤへの独占欲がヤバすぎてヤンデレの極みだからな。全部作者独特のほのぼので中和されてるけど。

彩花みん先生ってデビュー作の「われらハイスクールヒーロー!」から割とそうなんだよな。大好きな早食い変人ヒーロー系男子について行こうとして、弁当を残すな言われたから喉詰まらせそうになりがら一気食いしてついていくヒロインみたいな……。あの変人や人外が仲良く世界に溶け込みつつ、強烈な愛を見せるほのぼの感、唯一無二な感じがするな……。それでいて少女漫画としていい感じの甘いほのぼのオチも待ってるから、そりゃデビューするなって完成度。こういう作風、探す時なかなか見つからなくてな……。描き方が絶妙だから、サラッと読む分にはしつこくないし、人によってはチャチャのヤンデレもセラヴィーの狂気もちゃんと読んでたのに気づかんかも?くらいのやつが今は欲しい。別に暗い重い切ない狂気も好きだけど……ホラーまで行っちゃってるとちょっと違うんだよなぁ。ホラーじゃなくても、この手のシリアス作風は見てて切な過ぎる事も多くて。

シリアスな作風だと、ケムリクサみたいなやつが好きだな。他人には優しいのに自分の命が塵より軽いわかばみたいなやつ。私の好みの男子、説明が難しかったんだけどケムリクサのおかげで「ケムリクサのわかばみたいに超善人だけど自分の命が笑えるほど軽くて怖いやつ」って説明が出来るからありがたい。わかば、何もしてない、自分の命がやたら軽い事もわからない、ホントにりんの前に出て来ただけの場面の時点で「あっ、何故かは全く分からないが、なんかすごい好みっぽい兄ちゃんだ……」ってなったんですが私だけですかね。そういう自分の性癖に関わる事だけ異常に感覚が鋭い時ある。

私が世界一好きなエロゲ、花散峪山人考とも合わせて考えると、「世界が、大切な人がこの上なく好きで好きでしょうがなくて、そのせいで何かしらの方向に狂っちゃった(狂ったまでいかなくてもねじ曲がっちゃった、極めちゃった)男」ってのが多分好みなんだと思う。それが善人か悪人かはあんま関係ない。マジで花散峪山人考ほど大好きで引きずり続けてる作品、今後エロゲで出会える気が全くしない。でも花散級ってなると一ヶ月は引きずる上に一生の心の傷にもなるから出会えなくていいや……。誇張抜きでマジで一ヶ月は泣き続けてたからな、花散。

シリアスだと最高であると同時に辛すぎるんだよね、自分の嗜好。だからほのぼの狂気くらいのやつを浴びたいと言ってるんだが。自給自足は……難しいな、上手く濃度を濃く出来ない。
2023/06/26(月) 02:29 雑記 PERMALINK COM(0)