何だこの467pほとんど全部ウンチクで埋められた自称小説は?こんなもん読むなら普通に資料本読むわ。押井守のクソ小説以上のウンチク埋め立て本とかガチで産まれて初めて読んだわ。


押井でも一冊で纏めてるわ、いくら昔の作品かつ外国の小説でスロースタータータイプいうてもこんなんで全3巻とかいい加減にしろ!! 上巻くらいなら苦笑いで済んだけどコレは辛い……。内表紙でも「ほかの捕鯨船との出会いを織り交ぜながら、鯨と捕鯨に関する百科事典的な博識が、倦むことなく、哲学的なまでに次から次へと開陳されていく」とか最もな感じの内容説明書いてあるけど、暗にないようがないようってことでしょコレ……。

夏緑先生のウンチクは漫才っぽくなってて一応楽しませようという意図はわかるし、「惑星を継ぐもの」は最後以外ぶっちゃけ面白くなかったけど、道中の、謎に挑む研究者達のてんやわんやがあったからのラストの感動というのはわかる。こないだ読んだ「海底二万里」も海洋生物ウンチク本に片足突っ込んでたが、アレも主人公が生物学者で従者も分類オタクだからキャラをイキイキ描く意味合いも兼ねてたのよね。

でもコレは多分この巻全部飛ばしても全く問題ないくらい意味がないうんちくでほぼ全部埋まってるからキッッツイ!

大好きなゲーム夏夢夜話に出て来たエイハブ船長の元ネタの作品だし、鯨もの好きだしで手出したけどもう無理……。つまらないとキレるにしても最後まで読みたかったけど諦めるわ……。もうメルヴィルはいいや……。下手くそでも物語を書こうとしてる作品や、何かしらの意図や構成の問題があって道中前半つまんないとかなら付き合うけど、こうやってただただ資料本とか学術書読めばいいじゃんみたいなウンチクで埋め立てて来るような作家や作品に付き合ったところで虚しいもん……ひっさしぶりに時間ムダにしたと思った本だったなぁ……。こういう作品うっかり読んじゃうとホントガッカリと怒りと失望がスゴイ。うんちくが嫌いなわけじゃなくて、限度ってある。



2023/07/29(土) 14:39 作品感想 PERMALINK COM(0)