これ以上今年読めそうにないから、今日個人的面白かった小説大賞します。
【文句なし名作大長編で賞・赤毛のアンシリーズ】
長さも時代も国の違いもほとんど感じさせない、感動的な人間ドラマ＆ラブストーリー作品。若干ラブはパターンが偏っている(いじっぱりな女子が多すぎるようには思う)、が、わかっていても感動させられるドラマティックな演出がすばらしい。人間ドラマが好きな人で読んでいないのはもったいない作品だろう。食い入るように読めた大長編はアンナ・カレーニナ以来だな……。
【インパクトはあったで賞・金色夜叉】
嫌いか好きかで言えば、こういう露悪的なものは大嫌いなんだが、文章力Ｌｖ９９９９って感じの文豪の文章がすごい。嫌いとか好きとか超越してねじ伏せられる上手さがある。大嫌いだけど。宮カスほど嫌いなヒロイン今後出ないだろうなってくらい宮カス大嫌いだけど。広告で出る不快なクソ漫画orプレミア系鬱胸糞エロゲＬｖ９９９９(ただし、未完)って感じ。
【良い作家を知れたで賞・小川未明童話集 野ばら】
日本童話の父と呼ばれる方らしいが、読んだ事なかった。とても美しい・寂しい感性の短編童話がいっぱい。青空文庫でもかなりの数が読める＆短い文字数で感動的なものばかりで、個人的今年イチオシ作家。
【やっぱ私はこういうのが大好きで賞・ニライカナイを探して＆黄昏街の殺さない暗殺者】
前者はロードムービーボーイミーツガール、後者は暗殺者が一人の美しい少女に一目ぼれ（とは書いてないが、描写的に明らかに）して人生変わるファンタジーボーイミーツガール。どちらも昔好きだったライトノベルの香りがする。こういうまっすぐなラノベ良いよな～。
【くだらない（褒め言葉）で賞・エーリアン殺人事件】
本当にアホなギャグ小説かつホモ小説（ＢＬではない）なんだが、本当に楽しそうに書いてるなと思う。栗本薫の傑作の一つと言ってる人がいるのもうなずけるアホギャグＳＦ。
まあ印象に残った＆オススメはこんなところかな……。挙げた中だと唯一金色夜叉は個人的にはオススメしない、不愉快な話だし、未完だし……。知名度高いし、読んで損はないと思うけど。こういうの好きな人ならいいのかな。
