ぐう聖モレル氏が泣ける。


冒頭のモンテクリスト伯もとい、若きころのダンテスがお世話になったモレル氏、結局ダンテスと直接の再会は叶わなかったんだけど、自分が破産寸前の時助けてくれたのは、昔可愛がっていたダンテスだ!って今際の際に気づいたというエピソードは泣けた。モンテクリスト伯もコレには心動かされたようである。(この描写も好き)。この人ずっとダンテスの事で出来る限りのことをしてくれてたし、部下や家族想いだからこういうフォローがあったのは嬉しい。

面白いっちゃあ面白いんだが、人間関係が動いて、モンテクリスト伯も準備を終えて、さあ復讐がはじまるぞ。って感じの準備巻要素が強いので、冒頭のぐう聖モレル氏以外の感想は書きづらいな……。他の特筆点は、モレル氏の息子が婚約決まってる女子(本人は婚約に乗り気ではない)に熱烈アタックしてるとこくらい? 

しかしダンテスも結局クソ男に婚約者寝取られてしまったし、三銃士も人妻へ横恋慕する話だし、デュマってなんか略奪愛とか横恋慕とか浮気とかそういうもんが好きなんかな? 面白いしサッパリした書き方だからそんな気にしないで読めるけど、デュマさんの恋愛性癖は若干趣味が合わないなぁと感じる。
2024/01/25(木) 21:57 作品感想 PERMALINK COM(0)