さあ、復讐劇の始まりだ。
 



この作品は多分復讐劇だと思うんだが、結構復讐まで長いな? まあ割とここまででも人間関係で楽しめるんだが。今回は面白い。カドルッスは仲間割れで殺され、寝取りクソ野郎のフェルナンにもツケが回って来たという。

最初モンテ・クリスト伯は寝取り男フェルナンと自分の元婚約者メルセデスとの間に産まれた子のアルベールを殺す事で復讐する気だったんだが、メルセデスの計らいで元凶フェルナンだけに天誅が下ることに。メルセデスはなんも知らん被害者なわけだし、アルベールなんかもっと寝耳に水で、本人は普通に好青年だしな。コレで良かったんだと思う。フェルナンの最期はちょっと哀れだった。言うてコイツの失脚の直接の理由って、モンテ・クリスト伯との因縁じゃなくて純粋なコイツのクズムーヴだしな。カドルッスなんか「コイツが直接なんかしたわけじゃないし」ってモンクリ伯にめっちゃ高いダイヤ貰ったのにもっともっとで直後に殺人強盗して、その後もいつの間にか財産スッてまたドロボー繰り返してるし慈悲などいらん。

音楽の道に進みたいらしいユージェニー嬢、素敵な同性の親友ダルミイー嬢もいて、モンクリ伯の支援も得たのは良かったと思うが、毎度毎度金と権力とカスムーヴの親父とモンクリ伯の復讐とその他諸々に巻き込まれてて可哀想。こんな思惑まみれの世界なので、ちょっと高慢で強気な彼女ははぐれ星のように輝いて見える。これ以上何者にも脅かされず、幸せな百合友情エンドを迎えてほしい。
2024/01/31(水) 08:34 作品感想 PERMALINK COM(0)