ここら辺のいつものメンツのおめかしにはしゃいでたのが遠い昔に感じるほど、すごい展開になってきた。っていうかもうファンタジーじゃなくて大規模なSFかつホラーじゃん。まあ実はハイファンタジーとSFとホラーってそんな境界線ないのかもしれないけど。ここら辺全部ひっくるめた大枠として「幻想」ってジャンルなんだろうなあって最近思う。グラブル、第三空域に入ってから世界の疑問や主人公の親父周り、これまでの事をひたすら回収するターンに入ってて、ずっと面白い。大長編ファンタジーとして脂が乗りまくってるターンだと思う。取り付かれたように更新分全部読み終わっちゃったわ。
学園編で仲良くなった学友が裁判かけられただけでもビックリなのに、それを助けようとした友達とその弁護士が存在してた痕跡ごと消されるとか思わないじゃん。王様すら王位主人公にぶん投げてどっかいっちゃうし、ここからどんどん展開が不穏になっていて、存在しないはずの仲間が平然と加わってて、おなじみの操舵士のラカム消えたところは流石に寒気したわ。成り代わってた人がそんな酷い人じゃないというか、実はグランサイファーに関わりが深い人なのはグラブルらしいけど。
ここでグランサイファーを飛ばさない未来を選ぶ気なんか最初からない、自分が消えるのを選ぶのがラカムらしいというか……。これまで主人公が頑張ればなんとかなった脅威が流石に主人公補正もきかなくなって来て、幽世世界側の書き換えに抗えなくなっていくのが怖かったし。
並行世界で一度空の世界が滅んでたり、どんどん減っていく仲間だったり、サイドストーリーとメインストーリーがif世界扱いになってたり、並行世界とか神とかもう規模がドエライ事になってるのもそうだが。ただドエライことになっとる、というだけでなく、同時にそもそも主人公に手紙送った人って誰よ?だの、空図の欠片の矛盾とコレそもそも何?にツッコミ入れたり、共闘シナリオでも伏線張ってた空の下の世界が敵対してる幽世と繋がってったり、これまでコレ何?→知らん……。だったものを全て回収していく流れになってるからそら面白い。
今まで爽やかな王道だったのが、もうずっと容赦ない展開が続く。ラカムが消えたのを皮切りに、主人公側もロキ側もメインキャラ補正なくどんどん犠牲になっていって落ち込むルリアもビィも見てらんないし、なんならその二人も消えるとこだったし……。最終的には全てをなんとかする展開にもっていくとはいえ、幽世ってかマクスウェル倒しただけで全部直るわけでもなく、今回で問題が解決しないから、177章読み終わった後ここで終わりかよ!続き寄越せ!!!ってなった。
しかし随分潔く星の島行く展開にしたなぁ。結構容赦ない展開にして、フワッと親父追いかけるために星の島行くぜ言ってたのが、ここに来て絶対に行かなきゃいけない理由が加わったのでとても熱いけど。親父さんに逢えるのは20周年かそれまでにサ終来るかしないと無理だと思ってたが、こりゃ結構早く親父さんとも再会出来るか?
いつものメンツが消えちゃったのは悲しいが、ツヴァイがロキ達との旅で、「自分だけの思い出が出来れば大丈夫だ」って悟れたのは良かったし、ノアがメインストーリーの仲間に加わったのも嬉しいところ。フェンリルすら離脱するとは思わなかったから寂しさもあるけどね……。でもずっとフェンリル→ロキ気味だったのが、あのロキが皮肉言う気にもなれんほど落ち込んでたのは萌える。(俺達のレンジャーサインとかでも、ロキがフェンリルを大事に思ってたのは伝わってきたけど)