私のプレイしてるソシャゲで私の推しを「美しく気高い」とか平気で表現しやがったから私は嬉しさと恥ずかしさで一度死んだ(成仏してくれ)。プロの作るカッコイイに技術はともかく気持ちでは負けてないくらいのお耽美表現をやりたいもんだが、全く勝てる気がしない、やっぱこういうのって天然には勝てねぇわ。どっかで見た推しの技名の命名解説みたいなのも、聞いてるこっちは恥ずかしいくらいだけどやってるむこうは全然照れがないんだよな、向こうもプロだから。すげぇわ。

今素人でも絵とか技術すごいみたいな話って良く聞くし、実際技術だけ見たら境目も曖昧だったりするけど、そこら辺の「カッコイイに照れがない、照れる発想も茶化す発想もそもそもない」みたいなとこがプロとの境目だったりするのかな、って最近思う。めちゃくちゃ上手い素人、そうじゃない人ももちろんいっぱいいると思うが、なんというかそこら辺に予防線が見える事がある。こんな事に真面目になってないですよー、みたいな茶化しが見える事が多い。上手いからクソ恥ずかしい事やっても押し切れそうなのに、そこまで出来ない感じの人を見かける。よく言う「(悪い意味での)同人くさいノリ」ってのはそういう恥ずかしいと思う気持ちから出てくるんじゃないかなあって思う。

渡辺道明せんせーの元アシさんが「あの人のカッコいいを恥ずかしいと一切思わんとこは才能だ」的に言ってたと思うけどホントそうだな。プロでも上手くても出来ない事があるレベル。

男性作家のが熱狂的にハマりがちってのはなんかそういう、恥ずかしいを恥ずかしいと思わないタイプが多いからかも。女性作家ってなんというかそこら辺どうしても正気な人のが多いような気がするし。ツイッターやってた時に同人女子がよく「正気を失くす」とか言ってたのを見たけど素で出来ない人が多分多いんじゃないかな自分へのブーメラン含めて。

男性作家は男性作家で、酔っ払ってるような部分がすごいハマるか何もかもが生理的に受け付けないか真っ二つだったりするんだけど。

女性作家は恥ずかしいの茶化し、男性作家は酔っ払った部分にハマれなくて嫌いになる事が多いかもなぁ。性別特有の生々しさが最高な時と全部受け付けない時もそれぞれあるかも。なんか嫌いになる経路も好きになる経路も感覚として違う事が多いかも。

渡辺道明みたいな(多分)天然タイプ、女性作家だとあんま浮かばないな……峰倉かずや? ここら辺の「死ぬほど恥ずかしいけど死ぬほどカッコイイor感動的」を心意気だけでも真似られるか?って問いかけに迷わずうなずけるオタクは多分あんまり多くないと思う。衛藤ヒロユキなら魔法陣グルグル通り越してがじぇっとくらい恥ずかしい詩的な表現みたいなの憧れるけど、自分でやったら二秒後に後悔しそう(あそこまで出来る気しない、グルグル以上に刺さったけど)がじぇっと以上に恥ずかしい漫画ってこの世にあるのかな、ってくらい恥ずかしくて美しい漫画だったな。

こういう話今時しない方が良いと思うけどこんなブログこの世で数人しか見てないと思うからいいや(もう何年もゲーム作ってないのと、下品な創作垂れ流してるからふりーむのリンクも切っちゃったし)。別に面倒なアレの話したいんじゃなくて自分の好みを煮詰めて見つめ直すのにどうしてもこういう分類が必要なんや。

上手いとかウケてる作品なんか今時いっぱいあると思うけど、『自分が』カーッコイイなぁ、素敵だなぁ、ってはしゃいだり、「綺麗だなぁ……」って心から思える作品はテキトーに手に取って簡単に手に入るものではない。
2023/10/27(金) 02:50 雑記 PERMALINK COM(0)