【砂の園に唄って】好きな作者のデビュー作。この頃から文章綺麗で読みやすいなあ。あんまメインヒーローのカノンの描写なくて、物語としては師匠で近所の兄ちゃんなクラフト寄りだなと思った。ラストシーンもお兄ちゃんが見せてくれたあの魔法が多分伏線になってる&心情的にもそっち寄りだし。つーかタイトルが完全にクラフトを指してる。一応クラフトと主人公のリッカは兄妹愛っぽくまとまってるけど、恋愛にも取れる密度だしお兄ちゃんが全部かっさらっていったような気がした。後は門番さん?ww(挿絵もないレベルのモブなんだけど正直可愛い)

【ライトノベルの楽しい書き方2】前作ラストの刺さる作中作から一転して、どっか微笑ましい三角関係に。メインヒロインの剣がサブヒロインのゆうなと自分を比べちゃって、自分が可愛くないことにアホっぽく葛藤するのだけどそれが読んでるこっちはとても可愛らしく見えるんだなあ。途中のサイン会のあれは読んでてちと恥ずかしいんだけど、この辺りの茶化しも一切ない作品だから言うのは野暮だとは思う。まあ色々ありましたがサメのあのシーン見ても八雲にとって特別なのは──なわけで。基本はなついラブコメって感じの作品なんだけど、心情の書き方が綺麗だったり可愛かったりで個人的にとっても好き。

【彼女たちの飯がマズい100の理由】誰得と言われがちな属性で固められたヒロインたちの話。なおメシマズは全員一応自覚はしておりメインで幼なじみの紅緒は可愛い模様。(料理の腕も一番ヤバイ模様)。ぶっちゃけギャグでも苦手な題材だけどメシマズ以外もキャラの可愛さが出てて楽しく読めた。主人公もダメなところがある辺り(生活力ゼロで、紅緒が一方通行的に押しかけているわけではない)バランス取れてると思う。

【ゲド戦記1】文章もエピソードも濃くて面白いけどアホだから面白いとしか言えない。カラスノエンドウ好き。魔法描写が当たり前だけどめっちゃ丁寧で、使い方というか魔法の流れとか在り方見てるだけでワクワク。エピソードの一つでしかない孤島の老人たちがやけに印象に残る。一番面白かったのに一番どう感想言っていいかわかんない。

拍手いつもありがとうございます。
2017/07/18(火) 22:45 雑記 PERMALINK COM(0)