犬木栄治先生が自作のホビーアニメで悲惨な事になっちゃったキャラに対して「原作はあの後も幸せです!」と言ってるのを見かけて、そういえば秘密警察ホームズの悪側の少年も救済されていたし、ビックリマンの可哀想な悪魔も最終回で報われていたな。と懐かしく思い出した。ビックリマンもラスボスぶっ殺す系オチじゃなかった(反省しろエンドだった)はずだし本当に根っこからそういう話が描きたいしキャラを可能な限り救いたいタイプだな?

こういう作者実は珍しい気がする。大体大団円ってファンサとか担当の指示とか或いはキャラへのサービスみたいな……。作者が最初からやりたい感じのパターンって思ったほど見ない気がする。

最初からやりたいタイプなのがミソ。やりたくもないしサービスに徹せるわけでもないのにやってもしょうがない、そういう作品は大体読んでても流れと前後が変。殺すのが救済だと思ったら殺すほうがいい。その上で最初から救いたいタイプって結構珍しいなと思った。

構成上、ほぼ毎回死人が出るミステリーの秘密警察ホームズって、原案協力とそういう企画なかったらあんま犬木先生が進んでは描かない、実は結構異端な作品だったんじゃね?と思った。

2024/05/10(金) 07:41 作品感想 PERMALINK COM(0)