丸尾末広をギチギチくん
ぱるんさんをゴテとハンダ
禁飼育さんをキナナキノ森

辺りが一番好きって言う時の「イマイチ作者の作家性を推し切れていない感」が私の中で異常。

たまたま一作だけ個人的ヒットしたけど、一番作家がヒャッハー!してたり趣味に走ってる時のテンションの作品が合わない(でなくても迷わず一番ではない)場合、多分作家自体そこまで合わないのでグチグチその場にとどまるのはやめよう。という戒め。いや挙げた人達、他のも面白いと思うんだけど、自分のお気に入りっていうとこの辺になっちゃう。そして多分作家フリークには「は?」ってなるチョイス。

なんか突飛かつ稀有な感性、才能を持つ作者が、たまたま万人が楽しめる感じの作ったのちょっとハマったからっ。それを作り続けて欲しいかというと、作家ごと気に入っても気に入らなかったとしても、いや別に。ってなるこの感じが説明できない。でも普通の人はむしろ注文つけるもんらしいな。と作家や作品に文句言う人の方が割と多いのを見て気づく。

世間でメタクソに評価が悪いものまで含めてその作者が好きだったら、多分その人はあなたにとって本当の神作者なので大事にするといいと思う。
2024/11/07(木) 06:38 雑記 PERMALINK COM(0)
特典ニキで有名な美少女文庫小説。もう買ったからいいんだけど、なんでKindleから消えちゃったんだろう?(BOOKWALKERとかコミックシーモアにはあるらしい)。

なんか肝心の評価をあんま聞かねーけど、出来はどうなの?って訊かれたら、よく出来た美少女文庫小説ではある。エロシーンは段階を踏んで過激になっていってじっくり読むとなかなか良いし、特典ニキが追い求め続けたメインヒロイン・シエルちゃんもアホの子可愛い感じで憎めない。

多分若干裏テーマ?的な感じで「誰かの悲しい未来は自分の心と行動次第で変えることが出来る」みたいなものがあって、メイン三人の行動でそれが暗に表現されている点がとても良いお話だったと思う。思うが、何もあとくされなく、綺麗に終わっているいい話なんで、逆にコレがどうして特典ニキの心を、ここまで狂気的に何年も捕え続けたのか?って言われるとわからんよな。

シエルちゃんは確かにカワイイんだが……初めてのエロ本みたいなもんはやっぱり特別なのかな。作者の七海ユウリ先生も上手いとは思うけど。

特典ニキの挙動は、華々しい実績があるわけじゃないけれど、どこかで誰かの心を一生級に刺しているかもしれない。という、創作者的に夢のあるお話、かも。

なんつーか、作品自体もとてもいい話ではあるんだが、作品以上に特典ニキの挙動が良い話になっちゃってるというか……。

そもそも作者も、旦那の仕事のサポートに徹していて、小説そのものを書くのを止めて久しかったのに、愛した女を永遠に求め続ける男……。

男は恋愛を名前を付けて保存、女は上書き保存、みたいな例え聞くけど、結構ガチだと思うな。男もヤリ捨てポイ、みたいなとこはあるだろうし、まあ性別関係なく人間にはそういう冷酷さも美しい狂気もあるってだけだろうけど、一生級に誰か好きな人を追い求める的なアレはやっぱ、女より男のがしっくりくる。こういう実例ってあんま女子では聞かない気もするし。単にお前の性癖だろうって?それはそう。女の執拗さと男の執拗さって、やっぱなんか違うよね。大切な人をアンドロイドや人造生物としてこの世に生き返らせるようなマッドサイエンティストも、女だとイマイチしっくりこないし。バカと天才の紙一重みたいな愛はやっぱり男のがしっくりくるな、個人的に。

何にしても、恋してキスして死神ガールが(とても好意的な意味で)ごく普通にスケベかつ良いお話である事と、特典ニキの方が漫画みたいな良い話かつ狂気である事は、「事実は小説より奇なり」を見事に表現した話だと思う。
2024/11/07(木) 02:59 作品感想 PERMALINK COM(0)