やきにく亭
～キャベツを添えて～

恋するハート、みんな（の思い出）が手を繋いで魔法陣を作っていく演出が原作からあるんだけど、原作はスペースの問題で主要人物のみになってるところを、アニメはマジで旅の出会いのほとんどを突っ込んだ集大成的な魔法陣演出になってるんだな。でもコーダイ国王まではイラネーと思う（グルグルランド+を読んで原作描写も見直してからボロカスメタクソのコーダイ国王というかコーダイ王家）

しかしアニメは手繋ぎ魔法陣の最後にカヤ＆レイドがいる泣かせる演出なのに、原作で影も形もないの死ぬほど笑ってるわ。レイド……ザザミグやネコジタ谷のガタリさん、アラハビカのデリダさん以下の扱いかよ……ｗｗｗｗいや私もザザミグ兄妹とガタリさんデリダさんは好きだけど、流石にここら辺よりはレイドのが準レギュラーキャラポジションだったろうにね……あっアニメの良改変で忘れかけてたけど、原作レイドはそもそも友達じゃないもんな、しょうがないな。ゴメン衛藤神のナチュラルに残酷なところに触れてガチで笑いが止まらんｗｗｗｗｗ

レイド自体は好きなんだけど、衛藤神に気がなさ過ぎて完全にネタキャラと化してしまった。悲しいなあ……ｗｗｗｗこれ、もしレイドファンが見たら大ヒンシュクな感想だと思うけど、私じゃなくて衛藤神に気がない（ようにしか見えない、少なくとも明らか原作終盤は持て余してしまった）んだからしゃーねえやん。

衛藤神が色んな理由で拾い切れなかったもの達を、短い尺の中可能な限り拾い上げた2017年版アニメスタッフ達、衛藤先生以上の光でくまたいよう説すら浮上して来たぞ、私の中で。

いやもう真面目な話、私は基本的にグルグルを他にどこにもない、優しい良い話だと思っているので、なんでこう、レイドだけ全体的にアレな扱いなのか純粋に衛藤先生に問いたい。

煽り抜きで、レイドだけどうも原作の方は終盤の扱いといい、２も含めてずっと「そうはならんやろ」感があるんだよな……。

考えてみたら、原作レイドってククリがニケに告白した事とかちゃんとOKした事とかその辺なんも知らんわけだよな……。いやまあ言う義理もないけどさ……。

改めて、ニケとの一対一のバトルに負けて、二人の共同作業を見て自分から失恋を悟ったアニメがどれだけ感動的にレイドを昇華してくれたのかがわかるよな……。やっぱ作家の弱点やら当時出来なかった事をこうやって補うためにアニメってのはあるんだろうな……いや実際は色々大人の事情なんだけど、ファンの理想論としてはそうだと思う。

作家として優しすぎる衛藤先生じゃ伝わりづらかった事、出来なかった事をアニメはいーっぱいやってくれたんだよなぁ……。でもそれはそれとして、衛藤神は一生そういう優しすぎる作家でいてほしいな。正直読んでて歯がゆいくらい優しいのが衛藤先生が衛藤先生たる所以だと思うからな。

好きな作家ほど読者自分が歯がゆかったり苦しかったり阿鼻叫喚したりする部分を大切にしてほしい読者心。

ピノンは自分ひとりじゃ何もできない事、道具屋を助けられなかった事を悔やむけれど、道具屋さんが一番大切にしていたものに気づけたのはピノンだけ、というのが最後に回収されるのが王道に素敵だね。

はじまりの冒険、どう考えてもアニメ版のが良い話だし感動的よな……。ピノンが多少コンプレックスと葛藤多めだけど、毎話ピノンの良いところに触れつつ、いい話としてまとまるからあまり気にならないし……。

しかしアレだな、私は悪側の男と恋に落ちるみたいなやつが好きなんかな。サラマンダーもバルドルートが一番好きだったし。生々しいヤ○ザとかだと嫌なんだよな、魔王とか悪の組織とかあの辺のファンタジックな奴がいい感じ。

まあ大魔王バーンの誘いにレオナがノリノリだったらとか、サタン様の事アルルが好きだったらとか、魔王軍側にククリが誘われたらとか、元の神話通りに、怪盗フレイとまゆらが両想いだったらとかちょっと考えた事はあるよな。（ここら辺、公式カップルのが大好きだしあり得ん！とは思いつつも）

っていうかこの辺の男共、恋の落ち方のセンス無さすぎ。バーン様は戯れに近いだろうが、他の男共、もう少し脈のある女選べや。相手間違えなきゃもう少し上手く行ったろ、容姿も身分も文句なしなんだからさ。とか思う程度にはこの辺のチャラ系本気ナルシストとか敵対側っぽい男子好みだが、ここら辺は報われないのとセットだからなぁ。報われると嫌味臭いってのもわかるんだが……。

ツギハギパズルスのMr.ジョークみたいな「例え報われなくても好き」みたいな一つの答え出てりゃまだいいが……。っていうかあの作品ライチェちゃん含めて大好きだし、ライチェちゃんの事任せられるのは彼らしかいねぇとは思うが。

ライチェちゃんがオイモのがMr.ジョークよりアリ扱いだったのだけは納得いかねえ……。顔の話じゃなく、オイモの挙動は未遂のギャグとはいえ、オープニングから男としてアウトな部分あり過ぎだったろ（流石にその辺はエッチ変態消えてなくなれー！とライチェちゃんも遠慮なく罵倒してたが……）流石にアレよりはジョークのが紳士でいいヤツだったろ。

まあ何はともあれ他人の当て馬〜それ以下の扱いで腹いっぱいだから自分の創作ではこの手のタイプの当て馬は死んでもやらねー。まじでんなことするくらいなら喉掻っ切って死ぬくらい嫌。

魔法陣グルグルは絵が変わりまくる漫画でどの時期が良いか諸説あるが、ニケのツラは２が最強だと思うので、グルグル２をちゃんと読み返そうと思うとニケのツラを眺めてグヘヘヘってなるだけで終わる事がちょくちょくある。

あともうちょっとで今書いてる小説書き終わりそう……もーやだ、こんなくだらない小説でなんでこんな体力と気力使うの。結局一ヶ月くらいかかったな……。

やっぱ私、短編はともかく鬱な長編はやらん方が良い。こんなくだらんラブコメでこんな気力使うし。読み手側としてそういうので心を抉られるのは、好きなタイプの作品なら大歓迎なんだけど、作り手側で大長編の重い話って、やってて葛藤とかないのかな。いやあるから手が滑って誰も得しない、中途半端なハッピーエンドになっちゃったり、作った後猛烈に精神的にやられたりするのか……。

あー早くこのバカップル共とおさらばして読書三昧の日々になりたい……。読みたい小説や本がいっぱいある……。

今更だけど、レニフィルの冒険の石田和明先生、あの指輪物語原作全部読んだってマジ？？？？？？私、石田先生の影響で小学生の頃から読みたい読みたい思って難解挫折してるかわかんないよ、あの作品……。

レニフィルの冒険の後書きの推奨順番通り、素直にホビットの冒険から入って、それは小学生の頃でも読み切れたんだが……。

所詮亜流指輪物語に過ぎないみたいな事、作者本人が後書きで言ってたけど、いや、ちゃんとあんな咀嚼しづらい作品全部自分で咀嚼してファンタジー描けたのスゲェと思う。

グルグルとかレニフィルの冒険とか、作者がドラクエ四コマ描いてたから単にドラクエ派生作品みたいに思う人も多そうだけど、衛藤先生も石田先生も、元々ファンタジーを愛する人達が、ドラクエも仕事として携わりつつ愛するファンタジーの一つとして好き、ってのがが正解なんだな。

小学生からの宿題状態だからいい加減指輪物語読まんとな……。

しかし好きだった漫画家さんって、表現は漫画だけど、みんな本読むの好きなんだなって感じ。本が好きな感性の人のが好きになる傾向は多分ある。全然読まない、って人でも感動する事はもちろんあるけど、正直本読まないっぽい事にビビったくらい繊細な人が多いかもしんないな……。