今まさにハマッてるグルグル2みたく、男のカプ厨拗らせ作者が自分で作った寝取られ展開発狂しながら叩き潰してるような感じのカプ作品ってやっぱ読んでて気持ちいいから、もっとどっかにないかな。女性作者でも全然良いんだがこの挙動やってる感じの人ってやっぱ男のカプ厨作者ばっかな気がするんだけど、なんなんだろうなコレ。ラノベの小学星のプリンセス☆3巻(最終巻)とかな。

小学星のプリンセス☆と魔法陣グルグル、小道具とか見た目がちょっとアレだけど、やってる事完全に少女漫画ロマンス創作の時の業が深そうなカプ厨男作者って点がすげぇ似ている。

ある意味メイン二人は出会った瞬間恋に落ちるまでの過程は語り終えてしまっていて、後は恋の試練みたいな構成も良く似てる。それでもグルグルのが重症だけど……。

小学星のプリンセス☆はそのタイトル通り、見た目が永久に小学生の星から来たお姫様(寿命自体は普通の地球人と同じ)と、小学生の頃結婚の約束した高校二年生の地球人の男の子が、恋に落ちるロマンス。このクリスチャンでロリコンのSF作家の業が深すぎる設定で惑わされてしまう人も多いと思うので翻訳すると、二人の問題は異種族による見た目の差別や、国際結婚、王族と一般人の身分の差などによる文化のなどの壁というニュアンスに近い。

題材が題材だから惑わされやすいが、二人の間で起きる国際結婚、異種族結婚、、身分差結婚による問題は最終巻まで至って真面目に描かれる。1巻で主人公は思い出の姿のままのヒロインに戸惑って、時に傷つけてしまったりしながら、最後キチンと男として決意して、以降揺らぐ事はない。その後も恋の試練は起きるが、それはいずれ結婚する婚約者同士で心を合わせて乗り越える事で、生涯を誓う女性を愛する姿が、以降揺らぐ事はない。

小学星のプリンセス☆は、ロリコンな見た目はさて置き、構成に関しては「夫婦で乗り越えていく愛」のお手本みたいな作品だと思っている。ロリコン小道具を抜けば男性向け女性向けどちらでもいけるくらい恋愛の構成がはっきりしている二人の気持ちは恋人まで行ったら揺るがない最終巻は作者の宗教観を出しつつも、万人が共感出来る非常に泣かせる夫婦の絆の物語になっている。

後にこの作者はティアムーン帝国物語で大成するけど、既に小学星のプリンセスでやりたい事をしつつ、最高の恋物語は描き切ってしまったんじゃないだろうか、と個人的には思っちゃうくらいの話。

まあそんな感じで、流石にバカみたいな見た目に反し、葛藤の要素が国際結婚、異種族結婚、身分差結婚による文化の違い、差別である小学星のプリンセウスは、揺るがない夫婦(婚約者)物語でも、恋人になるまでは主人公も流石にヒロインに心無い言葉をぶつけてしまったりで悩み、葛藤する。それは当然の事なんだけど、する。

で、恋の生涯に対し一般人の学生に過ぎない主人公の葛藤があって、それがちゃんと読めばわかりやすい小学星と違い、これがグルグルのニケが、恋物語が狂ってるとこなんだが、グルグル恋物語、ニケには恋の生涯による葛藤なんぞは最初から存在しない。

葛藤がないならないで、葛藤がないと書いてあればまだいい
のだが、葛藤がないと説明される事もなくニケはギャグキャラどんなに真面目に愛する女への愛を語っても、世界やギップルからほぼ必ずギャグの邪魔が入り、そのギャグが最高に面白いから、可愛そうにニケが一生懸命読者や愛する女のククリに語った愛の言葉は、ハッキリ語ったのにヒロインや読者の頭から次々ギャグで消されるという、衛藤ヒロユキ以外に絶対に描けない反則ギャグ漫画ミステリー構成になっている。

秀逸過ぎる、読者の脳から甘い恋の台詞を消すギャグと漫画テンポに惑わされず、ニケが物語序盤から、葛藤と一度拒絶するいう当たり前の工程なしでどれだけの事言っててやってるかはこのリンクに貼っておくが、まあとにかく、小学星のプリンセスみたいに物語のプロローグ的1巻で婚約者で恋人に至るわけでもないのに、ニケの愛はデカくて、葛藤がなくて、おそらく本人にもそこが無自覚なところがあって、どんなに素直に愛を語っても面白いギャグで読者とヒロインの脳から消される逆にわかりにくいとかいう意味不明な恋の話になっている。

というか普通、いくらギャグ漫画でも、恋愛漫画の要素のある作品で、ヒロインが当て馬男に暗に襲われかけている暗喩が入っている時や、物語のラスト、ヒロインから告白されて結ばれる時に、うんこに行きたい!などと描くのはイカレている。それで万人に、ギャグがほとんど滑らないという才能があるのもおかしい。

おかしいが、グルグル恋物語はわかりやすい種族差問題などの重さが作者の意志とギャグの上手さで意図的に消されているのと、上記のような、書いてる自分すら頭痛がする構成で、逆にわかりにくいのである。

おい、マジで魔法陣グルグルに勝てるか同率で並ぶイカレた恋愛もの誰か持ってきてくれ!!!

生まれて数十年、カプ厨の端くれとして読み続けたガチガチカップリングもの群でも幼少期に読んでたグルグルが光の方向にイカレてて勝てねえ!!!!

こりゃあすげえな……グルグルランド+曰く、一時期、女の子になりたくて女の子みたいな格好や、少女漫画などの少女趣味に走っていたエトコちゃん(衛藤ヒロユキの、女の子と恋の話ばかりしていた当時つけられたあだ名)じゃねえとこんな運命の王子様、書けねえわ。やべえわ。

っていうかグルグルランド読んでびびったんだけど、この人ずっと少年誌で描き続けてんのに少女漫画とか文学とか哲学書とかばっか読んでて、少年漫画ってロクに読んだ事なかったんだな……最初は少女漫画家目指してたらしいし。経歴読書歴人生、どれも衛藤ヒロユキ以外に無理な軌跡だな……そりゃグルグルって衛藤先生以外作れるもんじゃねぇわ……。

奥さんはそらブレーンとして影で活躍してるかもしれんが、究極的には関係ねえな、それ。この人本人が、昔の少女漫画の女の子の感覚を肌で知ってるんだろうし。

っていうか少女漫画のセーラームーンの、前世からの恋人同士であるうさぎちゃんと衛だって、現世で出会った当初は険悪(いうてケンカ友達程度だが)だったんだよ?なんでグルグルにはそんなある種茶番の段階すらないの?

おさらいし直すと、ニケはなんか選ばれしもの的血筋もない、身分自体はただの村人だよ?なんでそんな壊れてるの?冒険始まる前の、最初から。

ネタ抜きでマジで、私は後何回衛藤ヒロユキ先生に震え上がればいいんだろうか……。セーラームーンよりおかしいならもう私、マジで弾がないわ……。

恋愛脳カプ厨国文系オタク女の全力の知識と勉強した事を使って、長年追い求め続けた魔法陣グルグルに敗北した……。負けたのに、なんだか心地いい気分だ……。

っていうかシナリオ展開も、セーラームーンはまもちゃん何回も別の女にさらわれる(寝取られる)(洗脳とかで意識消されて)くらいあるんだが、グルグル2でそんなようなことやろうとしたら、普通に阻止されたよな。

もう調べるのや~~めた(イイデモードに匙投げた研究者風に)

クリスチャンでロリコンのSF作家と、夫と嫁自分で王子、姫って呼びあってるバカップル夫婦の嫁の著作物>よりイカレてる魔法陣グルグルの恋愛ホントなんなんだよ、なんなんだよ、どこまでも好きだけどもう怖いよ、本当に。


読んだことあるイカレた恋愛作品同士で勝手にスタンドバトルさせるの、なかなか面白いな。グルグルに勝てるやべぇのが存在するかは知らね。(もはや弾がないので投げた)

アニメニケ、わかりやすく「ニケとしてカッコ良く描写を再構成されている」けど、なんというか「ニケの根本的に光で壊れていて作者自身が惚れこんでいるような部分(そして読者の大半が意図に到達できない部分)」って多分作者本人にしか描けないように思う。

っていうか、素人私が茶番だな、って思いつつも作品作る時は話の為に入れる苦難すら嫌なほどニケククとニケに強い思い入れがあるならそれはそれで、最初から恋人同士でイチャイチャ旅、出なくても恋人未満でひたすらイチャイチャ旅十分良かったと思うんだけど、すごくまわりくどいことして結局友達以上恋人未満のイチャイチャ旅になってる感じの、衛藤先生の作家としてめちゃくちゃ難儀な部分、本当に尊敬してるし好きとしか言えねえな……。

まあこれは邪推でしかないけど……ククリちゃん以上に衛藤先生はニケを、誰かに取られたくないんじゃないかな……それならそれで、穏やかな恋人未満旅で十分楽しく描ける実力があるのに(実際2のニケとククリは本当にカワイイ)、それがわからないのか、照れくさいのか、変な事ずっとしてるというか……グルグル2を読んでると、そうなんじゃないかな?としか思えない……。
2024/07/08(月) 21:17 グルグル考察 PERMALINK COM(0)
アニメ3期最終話のエピローグが綺麗であればあるほど、今朝たどり着いちゃったグルグル2の1章と2章の裏の意図が悲しい……。

2章冒頭初見でも、ニケのボケとボケ顔相変わらず可愛いけど、なんか引っかかった記憶はあるんだよな……。上手く説明しがたかったけど。ふざけ過ぎというか、「いくらニケでもなんでこんな顔ずっとしてんの?」みたいなさ……。

「近すぎだった!」のコマ、すごい馬鹿な事やってるけど、そんな事考えてないでしょ。自分のボケでククリの注意を誘って不穏な空気感じさせないためやってたでしょ、コレ。

「クオリティ高いギャグ漫画のバカみたいな挙動」で、大学の国文授業で習ったような「信用出来ない語り手」やめてよホントに……。

それでなんでこんなギャグ顔してるかって、内心通り怒ってもククリは喜ばないから、バカな事してボケながらククリを敬うように仕向けたでしょ。そしたらククリちゃんは笑ってくれるからさ……。ホントにもう、お前は光の勇者だよ……。

とか浸ってみたが、別にこの後ホントにキツイ下りなんぞよく考えるとないのが衛藤先生の美点であり、ある種の欠点やな(急に冷静になる)。

2のミグザザスポット参戦+ギップル参戦までのなんとなく不穏で切ない感じもある空気は良かったし好きだが、よく考えるとあの空気一瞬で終わって草。

おしゃべりなアサガオ回、とても良い話でお気に入りだが、やっぱりちょっと入れるのが早すぎるよね。なんかもっと一波乱、ケンカやすれ違いがあってから……あっゴメン、ニケってメディアミックス含めてすら1期アニメEDくらいしかククリとケンカやククリに怒ったりせんらしいな、ゴメンゴメン。

なんで作中で説明ない描写(挙動で気づくしかない)でみんな足並み揃えてんの……怖い。(衛藤先生が全部監修してるわけじゃないよな???)

ここの弱体化まではいいとして、よく考えるとニケって無印初期すら機転が効いて結構強いし、↑はいい話だが、勇者の剣とかなくても普通に熟練冒険者+咄嗟の機転+ギャグキャラの機転で切り抜けまくってククリ助けてる今のがツワモノじゃね説。そもそも無印から火と水の剣以外イマイチ役に立ってないし、地の剣より卑怯剣のが強い説。

っていうか流石に一回きりだったと思うが、ニケの新たな力、次回への引き、時間だけならザ・ワールド超強化版で草。っていうかニケいるだけでパーティの空気良くなるしククリちゃんも安定するしな。

ジュジュ当て馬、魔王ちゃんに寝取られ、ニケ弱体化により多分ククリちゃんを頑張らせようとした、何かしらやろうとした形跡あるのに、全部阻止、ニケが根っこから強いやつなので終わりなの本当に草。マジで衛藤先生、↑の展開フラグ立てるだけで嫌だったろ、ニケククカプ厨私が読む一千億倍。(誇張抜きで)

結局阻止されず起きたニケククの危機的な印象的なヤバイイベントって

・ニケが呪われて魔物になる
・ニケがお友達召喚出来ない
・魔王ちゃんによる引きはがし

くらい?お友達召喚出来ない、はククリちゃんが本当に性根が綺麗なすごく綺麗なセンスの美しさがあったが、やっぱり吉報の方だしな。

お陰でグルグル2は、魔王ちゃんという便利なお邪魔キャラによるロミジュリをしつつ、友達以上恋人未満のイチャイチャ漫画として19巻良質なものが楽しめたが……。

ニケクク厨しながら、不穏な展開が出ると読者の前にその展開発狂して叩き潰してるっぽい作者の影を感じる(幻覚)ぶんには超楽しいグルグル2。
2024/07/08(月) 20:48 グルグル考察 PERMALINK COM(0)
アラハビカミュージカルでレイドがオオカミになるくだり、ちゃんと理由があるんじゃね?って思った。アッチ村で、レイドとククリが物置に二人きりの時、藁の上にククリちゃんが転がされるじゃん。あまりにもほのぼのオチになっちゃうからわかりにくいけど、アレがやっぱレイドがアラハビカミュージカルでもオオカミって事になる理由なんだと思うんだよ。

やっぱりアレ、あまりにもほのぼの過ぎて伝わらないから敢えて嫌な言い方するけど、他の作品だったらヤラレるとかヤラレかけるとかのシーンだと思うんだよな。少女漫画でも最低キスくらいされちゃうみたいな……。

まあニケもうっかりパンツみたり覗きをしたがったりはあるんだけど、ニケは基本すごい紳士だからな……。↓の記事でも言ったが、滅多にククリに触らないというか。まあだからニケはククリちゃんも怖くないって言うか。

レイドとしてはちょっとじゃれただけでまさか本気で変な事する気なかったと思うんだけど、(だから泣いちゃって困ったんだろう)、多分ノリで藁の上に転がしちゃった瞬間、レイドは潜在的にククリちゃんの中でオオカミとして認識されちゃったんじゃないかなって……。


ちょっと考えてみて欲しいんだけどさ、お姫様のミュージカル上で、恋のライバルがオオカミで、ニケがお姫様指名の王子って直球に、すごい残酷な構図では???レイド、気づいてないのかな、その残酷さに……アイツ異常なプラス思考だし、舞台を外から覗く私しか気づいてないんだろうな……。

何が言いたいかというと、まだ外の世界と、優しい王子様に無邪気に喜んでる小さな女の子をノリで転がした時点で、多分レイドはライバルからも外れてオオカミで、そっから二度と評価が動かず、原作無印でもいつの間にか消えてしまったのでは?って。

アニオリ23話、すごく良かったけど、私の妄想考察と感覚としては、無印でいつの間にか消え、ククリちゃんに多分唯一呼び捨てされ(悪い意味で)、挙句の果てどうでもいいとまで2で言われるくらいの排除具合のが、女子の警戒心としては納得がいくなぁって。

もう一個言いたいんだけど、ククリちゃんがシュギ村出る辺りで久々に三つ編みにしたとき、ニケが珍しくふざけて、かるーくククリちゃんの髪引っ張った時はククリちゃんも「やーん」ってふざけて楽しそうだったのに、きりなしの塔で思わずレイドがククリちゃんの髪引っ張った時は「いたーい!」ってククリちゃんが涙目だったの、王子とオオカミの対比っつーか……(もうやめてあげて!!)

まあレイドをオオカミ、危害を加えるものって言うにはちょっと微笑ましいかもしれんが、やっぱニケと比べるとレイドのが悲しいほど女子の扱いわかってなさ過ぎて、勝敗が見えすぎ。

関係ないけど、ここのククリの髪引っ張った直後、道を塞ぐ石造の向こうからみんなでレイドの悪口言った時、トマまですごい珍しく「たまには床屋さんに行ったほうがいいですよ」って辛辣に言うの、大好き。(ここで一番相手の的確な悪口言ってんのがニケとかじゃなくてトマなのが妙にツボる)

女の子の扱いって言うと、ニケが冗談でも合意でもククリちゃんの髪を引っ張ったりしなくなったの、成長したとか意識し過ぎて合意の冗談で絡むのも出来なくなったとかなんだろうけど、ちょっと寂しいね……。逆にわかりにくくなってるけど、無印の「合意でジョークでククリにちょっと触る」みたいな触れ合いすら2で消えてるの、絶対ニケの好きが2で重症化しちゃってると思うんだな……。放棄された屋敷探索する時、ククリちゃんがポルタ―ガイストにあって、ニケが「オレ引っ張ってないぞ!」って慌てるとこ、もうそういう発想なさそうで素敵だけど寂しい。

レイドが嫌いなわけじゃないが、ククリちゃんが2でレイドの出世を「どうでもいい!」とか言うの本当にわかってしまう。横にニケがいたらレイドとかどうでもいい。

っていうか2でニケもレイドとか存在忘れかけてたくさいのほんまひで。お前がククリちゃん以外面倒なのは分かってるが、流石にお前は覚えててやれよ。衛藤先生はレイドをどうしたいの。
2024/07/08(月) 19:50 グルグル考察 PERMALINK COM(0)
グルグルのニケのククリへの愛情って、正直13~14としてはネアカに狂ってるような献身的な愛だよな。原作で例えられてるのは王子と勇者で、それは間違いではないが、やってることは姫にかしずく騎士(なんかこの物言い、フルメタルパニック!でやってるの見てから妙に好きでねじ込みがち)のよう。関係的にはまだ「恋」なのに。

無印3章で残ったお金半分こで花飾りあげるのってやっぱ捧げる愛だよな……。

ニケ、言うほど面倒くさがりじゃなくね?って思ってたけど、おそらくククリだけ最初から面倒じゃないし、間違いなく本人の意志でククリとばっか一緒にいるから、それ以外は基本メンドクセー男のままだし、何もそこ2の後の巻でも成長しない、する気もないっぽいってのクッソわかりづらくなってるよな。

誰が見てもニケとククリが仲良しってわかるの、まず漫画の画面が基本、理由なければニケとククリが横に並んでるかニケの後ろにククリがいるか、って構図になってるからだと思うんだが、言ってて本当に相当狂ってるなって思う。

あれ、もしかしなくても物理的にひな鳥みたく後ろについて来る子(弟分とか彼女みたいな子とか)と、それをカワイイと思ってる男が好きなのもやっぱニケクク……?全ての性癖がニケククに通づるくさいのもはやホラー。

ククリちゃんって早生まれだから冒険初めの時はニケよりちょっと年下なのも妹っぽくて可愛いよな……まあニケには運命の相手だけど……。パッと見妹分みたいな子が本気の運命の相手なのが好きなのも略。

っていうかククリちゃんも頑張ってる描写が多いのもわかるが、それ以上に勇者ニケが色々捧げまくり過ぎて、なんかやっぱ、一見近そうでドラクエ2よりドラクエ1センスなんだよな。グルグルランドの衛藤先生の好きなゲームベストだとドラクエ2が1位で、ドラクエ1はランク外だったけど、自分の好みに気づいてないのか、敢えて省いたのか……。グルグル無印で三回も囚われの姫ネタ擦ったのに。ちな同時収録のドラクエ4コマ劇場だと4か5ネタしかなくて色々衛藤先生の好みが謎い。ネタにしやすさ、しにくさはあるだろうが。

意外とお姫様抱っこって無印ではしてないんだな、ニケクク……。2でも竜化してる時だけだが……。流石に素でもくっついてなくても、お姫様抱っこくらいはやってもいいと思うがな……。無印外伝だとおんぶはしてたよな。まあニケククってやっぱ基本横並びか後ろ歩くか、って感じはする。(衛藤先生の拘りによる刷り込みで)

でもなんかニケって意外と手出る方向のスケベがほとんど出ないんだよな、あいつ……やってそうで不用意に頭撫でるとか一切ないよね。だからカッコイイポーズ修行中に、珍しくちょっと意地悪にほっぺ引っ張られた時喜ぶククリちゃん可愛くて。相変わらずニケの心理はわからんが、アレあんまり可愛すぎて出ちゃった、ニケの精一杯のキュートアグレッションとか手がでちゃったスケベ心かなとかニヤニヤ妄想しちゃうな(キモイ)

一見お兄ちゃんっぽいけど変に触れない感じとか、その割に捧げるものはスゴイとか、なんかやっぱそれって愛。
2024/07/08(月) 18:53 グルグル考察 PERMALINK COM(0)
3日くらいまともに寝てないのにすごい高揚感を感じる。(カバオのすごい一体感を感じるAA風に)

衝撃と良い意味で酷く、引きずるしたまに傷が再発までしたとかいうのなら(良い意味でね)、花散谷山人考や私は貴方の神様ですや猫の地球儀とか読み終わった後に体験したが、やっぱり自分が頭まで土下座しながら最高で最悪の溶岩とか硫酸を被るしかない(褒め言葉)(に見えない褒め言葉)、いわば受動的な感想だった。どこかネットのチラシの裏や作者宛に感想を書いても、何かしら考察らしき事をしても、それは原作の中にあるものを自分なりに綺麗に整えて書く行為でしかなかった。

誰に言われるのでもなく、自分の意志で自分の創作、オタク人生の謎解きも兼ねた、作者も作家の人生大半使って作って挑んでる、優しいメルヘンの形のミステリーに、自分のオタク人生全部使って挑んでクリア出来たっていうのはおそらくもう二度とない体験だ。

もちろんこの衛藤グルグルミステリーは、とっくに解答に至ってる人達が既にいっぱいいるんだけど、やっぱり自分の力全部で挑んで解答にたどり着けたのがすごく嬉しい。一回マジで自分の中だけでしか通じないけど、すごく大切なアイデンティティが壊れた感覚があってやばかったけど。

それでも傷つかなくて、衛藤先生を穏やかに尊敬する気持ちが残ったのは、衛藤先生が本当に優しい人で、多分これまでもこの先も誰も挑まない挑めない、或いは挑もうとしても成功しなかったであろう大難題をやりきれる実力があったからだろう。

なんかもう、グルグルに挑む衛藤先生、純粋に人として作家として好きだわ。変な意味はなしで。なんならファンすら100%、それに近いところまでたどり着く人は(グルグルを読んだ人口の割合で考えると)極わずかだと思うのに。

コレは本当に私が悪いんだけど、やっぱりこんなすごくて替えが効かないものをあまりに衛藤先生とニケとククリちゃんが優しすぎて、ほとんど忘れかけてしまっていた自分が悲しいなあ……。何回言ってんだって感じだが。そのくらい優しいから、忘れても忘れなかったんだろうが……。
2024/07/08(月) 08:15 グルグル考察 PERMALINK COM(0)
よく「ニケがククリの事好きかどうかわからない」って言われてるのを見るし、ニケはなかなか内面心理が明かされない上に、天然ボケと狙ったボケとツッコミ役という多面性があるとかいうスゴイキャラ過ぎて、実際わかりにくいんだけど、注意して見ると結構冒頭からそうだった。

原作一章、ジミナ村で、ククリと初めて出会った時のニケの挙動を抜き出して見ると、

(魔法使いって怖い化け物なんじゃ、と疑った後にククリを出されて)「えっ えっ え お……女の子…?」とかなり驚きながら髪の毛を櫛で整えてる。

多分この挙動は無意識で、多分だけどこの時点で(無意識かもしれないけど)一目ぼれしてるんだよね。ただ、衛藤先生があまりにサラサラとコミカルに楽しく流せる漫画を描くのが上手すぎて、印象に残らないという。

「読者から見ても可愛い女の子が出て来て、それに驚きながらおもわず櫛で自分の髪を整える」って、こうして言葉で書くとアニメの出会いである「ニケが突っ込んできて壊れた窓から暗闇の中にいるククリちゃんに日が射している」よりわかりやすいくらいなのに、全然わからないし、実際わかりにくいという事でアニメは変えてるんだよね。(私もアニメで気づいた)。何だろう、漫画はあまりにもテンポが良すぎるんだよな。

でなくても、3章のコーダイ城下町で、自分が欲しかった鉄の剣辞めて、残り少ないお金半分こで、出会ったばかりの女の子に髪飾りを買うって、優しいだけで説明できる行動かなぁ? って。流石にまだ自覚はなくても、可愛い、危なっかしくて目が離せない、気になる子に優しくしてあげたいって感情があるよね、これ。

じゃあ何でみんなわからない、って言うの?って言われると、ニケの挙動は常にギャグと隣り合わせで、直後に買った短剣の重みでズボン刷り落としちゃってるから、そっちのクソ面白くて読者がかく乱される罠がある。だからアニメの方は、このイベントの後に「その勇者ってやめろよ、ホントにオレの事勇者なんて思ってるの?」「だって勇者様は私を光の中に連れ出してくれた勇者様だもの!」っていう会話を入れる事で、二人の運命的な要素を強調してるんだよね。やっぱりアニメは良く出来てる。

キタの町でククリ達がさらわれた時も、


「ククリ……無事だろうか……思い出せんが……ククリ……無事だろうか まさかあいつが魔物にさらわれるなんて……そんな大事なときにオレは気絶してたなんてなさけねぇ……!オババに託された大切な子なのに! いなくなってやっと気づいた……あいつがオレにとってもどんなに大切な存在になっていたか……!こんなこと人に聞かれたくないがオレは……」


セリフだけ抜き出すと、結構すごい事言ってるよね。同時に描かれている「ククリのパンツを見てしまい、お尻しか思い出せない」「ククリにデカいハンマーで殴られた回想が入る」「この秘密の決意が口に出てしまい、その場の人間全員に訊かれている」とか言う、ギャグの満漢全席で面白くなっちゃって、結構すごい事言ってるのは気を散らされた結果全部吹き飛んじゃう(或いは本気に見えない)んだけど。

ここのニケも本気は本気なんだと思う。ただ、可愛いなーって思ってる子のパンツを、心の準備もないままに事故?見てしまい、そのショックで顔が思い出せなくなってるだけで

何が言いたいかというと、「多分ククリと同等か、それ以上にニケは一目ぼれに近いっぽいが、いつも本気で言ってるのかやってるのかわからなくなるギャグ(しかもそのギャグが面白い)と隣り合わせな宿命のキャラで、しかもギャグが面白いから、読者も結構恥ずかしい事言ってるのを流しちゃう。

でもなんとか頑張ってギャグにかく乱されず、ニケの台詞やリアクションを追ってみると、出会いからかなり素直なんだよね。ギャグ挙動とセットかつ、心理描写も少ないキャラだから、わかりにくいけど。
2024/07/08(月) 06:09 グルグル考察 PERMALINK COM(0)