やきにく亭
～キャベツを添えて～

死体を二人で埋めるホモくさい男二人、なんか好きそうで微妙にハマらないシチュの一つだな。

なんでだろ？って思うけど、デスゲームと同じで、やりたい事自体はわかるはわかるんだが、安直過ぎるのかな……ざまぁと似た感覚というか……インスタントジャンクフード過ぎる。

秘密の共有とか言いたい事はわかるんだけど、それってもうちょっと小奇麗に出来へん？ってなるような、いつもの苦手なＢＬテンプレの一つっぽいな、コレ……。

秘密の共有ってんなら二人だけの秘密基地とか二人でこっそり学校サボるとか、なんならこっそりＨとか、もうちょっと平和的なもんあるじゃん、ってなってしまうのかな……。

親友二人、片方を守るために誰かを殺して埋める、みたいな前提があるならわかるんだが……。なんか死体を埋めるが主語になっちゃってると微妙だな、コレ。

というか前々から言ってるんだけど、男同士は友情～ＢＬ萌え両方、ベースがもう少し爽やかであってほしいというか……。あんまウケないのはわかってるんだが……。

ドロドロ～ッとしたもののがＢＬ～友情はウケるのもわかるんだが、最近ちょっと飽きた。いや好きな作者ならいいんだが、大体薄いわりにドロドロしてるから、面白くない……。

アラハビカ編、マジで何回読んでも飽きない。来た時のワクワク感も、クライマックスの感動もたまらない。アラハビカ行きてえ。アラハビカジュース飲みたい。

中盤ククリちゃんがデビルククリになるくだりは辛いけども……。２で悪魔になるくだりだと、ニケも竜になって一緒に飛ぶの、アラハビカ編と対比的というか、ニケなりの答えっぽいかもな。とかいう深読み。

ギリ軍カヤの語るラブラブ大作戦、ギャグっぽいノリだが、ククリの強さはニケへの信頼と恋心ありきなのはシュギ村からも語られている事で、そこを突いてくるギリ軍、結構悪質だと思う。

ギリ軍にナナコナ、ニケを揺るがす勢力は二つつもあったのに、実際にククリ姫とニケ王子に恋の試練を与えるのは、運命の女神とかいう、いかにもなメルヘン的狂言回しという。舞台装置という。誰も悪者にしたくないというグルグル世界の優しさが伺える。でも運命の女神が巨乳ってのも、オチのおっぱい考えると、ここもまたククリちゃんの嫌なところ突いてるんだろうなって。

実際ギリ軍の作戦が成功する形でデビルククリになっちまったら、割と深刻過ぎてどこか憎めない敵勢力というバランスが揺らぎそうではある。

色々苦難と波乱と冒険がありつつ、「もういちど」ジミナ村に戻る構成が何度読んでも泣ける。もういちど、というシンプルな各話タイトルがまた泣ける。

グルグル好きすぎて何作っても一生グルグルの面影がどこかにありそう……。もうその辺は開き直るけど……。

ニケ、コパール王国編の自分が話したホラ話の中で、ククリは天使の女の子として勇者ニケを助け、トマは死んだ状態で墓の下からアドバイスするという酷い格差がついてるのを思うと、マジで究極的にはククリ以外どうでもいいんだなって……ｗｗｗｗ

ニケがトマに地味に酷い事言いがちなのは、トマが知能高すぎて、あんまり持ち上げると話のバランスが崩れるってのもあるんだろうが……。

何にしてもニケはククリのような友達いっぱい願望はないよなぁ。ククリに付き合う形で増えては行くが。

うーん、やっぱりラノベ書いててもヒロインだけ生臭えな……。結局コレも男が薄味なような……。

多分お話描くぶんには二次三次問わずガチ恋勢くらいのが良いんだろうなぁ。どーにもその辺の鬼気迫る描写やドリーム男子的な上手さが男側に出ない。かと言って百合をメインに自分が書くほど、百合好きなわけじゃないんだよなぁ………1回くらいは長編でやってみたいけど。

今一人カクヨムで読んでくれてる一次落ちラノベも、やっぱヒロインだけクソ面白いんだよな……。他がつまんな過ぎてダメだが。

魔法陣グルグルが何故あんなに面白いのか？アレはククリちゃんだけでなくニケという男が超魅力的で、男女ダブル主人公が成立しているからよ。

頭ではわかってるんだがなー。抽出してても、どうも男は出すのが上手くいかないのを書きながらリアタイで感じる……うーんうーん。十年以上腐ってたのがさっぱり創作に生きていないのに気づいて悲しい。えーんえーん。

レイドとニケ、極一部でソッチ系として楽しむ人がいる程度には王道な恋のライバル的な関係だけど、私的には「そもそもこいつらに作者が萌えてる形跡がなさ過ぎて、全然ネタでもソッチ～友情として見れん」ポジションなんだよな……。

衛藤先生、多分ニケの一途勇者っぷりをこの世で一番キラキラと信じてる少年（魂が）なので、レイドが嫌いじゃなくてもレイドのポジションが本当に邪魔なんじゃないか、疑惑が個人の妄想としてあってな……。

いやー、私も女を取り合う男二人はなんかBLクサイ理論は理解出来るのだが、前も言った通り、他の男二人に女一人の関係と比べても、どうもニケとレイドは属性だけというか、肩透かし感が否めない。

好きな人には失礼な理論だが、ホント正直な気持ち。マジで狂四郎2030の狂四郎と八木のがある種の友情？もどきあり得るレベルだと思ってるからな。（結果はああなったけど、実際狂四郎は八木にある程度同情とか敬意を見せてたよね）

出会いが恋のライバルでなかったら、或いはここが、衛藤神が信じる長純愛運命恋勇者物語のグルグル世界でなかったら、レイドはトマ、ザザ以上のニケの親友になれたかもしれない。

でも、私より原作理解度の高い2017アニメスタッフすら、レイドにニケをニケと呼ばせられなかったのを鑑みてもそれはありえないというか、 そうはならなかった。ならなかったんだよ、ロック。 状態だけど。

アニメすらレイドは最後までニケをラッキースター呼びっての、当時のアニメスタッフの読み込みでも「ニケとレイドが友人になれる可能性は現状ない」って判断って事だと思うし、かなりアレな解釈よな。ククリちゃんがレイドと和解出来たのは、そもそも原作からしてククリちゃんはレイドと魔族が嫌いってことはないから（単にニケの事が大好き過ぎるだけ）、逸脱した解釈ではないし。

でもこの「ニケレイドが現状友人的にもあり得ん」みたいな妄想、全部は間違ってないと思う。６～５割くらいは当たってんじゃねーかな？ っていうか何度も言ってるが、ちょっとでも作者が友情的に萌えてるくさいとこあったら、お隣のハーメルンのハーライハーとか、ベルセルクのグリフィスとガッツとかみたく、男女カプ公式前提でも、普通に読みながら多少なりとも反射的に萌えてるって！私腐ってっから！それがないっての、私がそもそもニケクク過激派だからってだけじゃないと思うよ絶対。

センスがない、↓のダイ大のバトルを思い起こしたり、今読んでるwebラノベと比べてもバトルを書くセンスがない。文法その他がおかしいとかじゃないが、なんかもう最初から滑っている感じがある。でももう他に展開なんか浮かばんし、このまま強行するしかない。

下手くそなラノベを書いてたせいで読み切れなかった本もおとなしく返却するしかない。ラノベ書き終わるまで本はもう借りるのやめよ……。