「グルグルとハーメルンの表現法真似したら大ヤケドする」みたいな事↓の記事で言っておいてアレだが、へっぽこアルジェンのアルジェンがとにかくドジって一人コントするってのは(1作目だけでそれ以降全然ないけど)、
多分私なりの、冒険の中でひたすらボケをかましまくるグルグルのニケの模倣なんだと思うな。思うけど、
シリアスになるとグルグルと違ってギャグの一切が排除されてるのはちゃんと身の程を知れてて偉いと思う。本来比べられるような出来じゃないが、そもそも。
へっぽこアルジェンが1作目以降ドジって一人コントする流れがほとんど消えちゃったの、多
分ドジネタが1作目で尽きちゃったとかいうしょーもない理由だと思うんだが、
成長要素があるおかげで、なんとなく成長したんだなと思ってもらえる構造になっててよかったよかった。
後まあ
真面目な理由として、
多分自分で考えてた以上にへっぽこ2以降のテーマがシリアスになってしまった。
やってる事は相変わらずくだらないんだけど。
へっぽこ1は単に
「アホっぽい青年に素敵な弟分が出来る話」なんだけど、2でいきなり
「孤児で割と重い境遇の、独占欲強い男が愛する弟分に受け入れてもらえるか?」と「想いが強ければ、死の間際にいる大切な人を助けられる」みたいな話になってんだよね。
よく考えたらクッソ重くて草。(作ったのお前)(作ってる時はアドリブでヒイヒイしてたから何もわかんなかった)へっぽこ2のテーマ、もちろん悪くはないんだけどプレイ時間1時間もかからない、ダンジョンも1個しかないRPGとしてはちょっと詰め込み過ぎなんだよね。でもアドリブで、どうしてそんなに詰め込んだのかはまあ自分が作ったからわかるっつーか、
多分重い告白してきた兄貴分への弟分なりの返事としてもう一個のテーマ
「想いが強ければ、死の間際にいる大切な人を助けられる」を入れたんだろうな。
私、
上手かはともかくとして、
噛み合わない二人を描くんじゃないなら、作ったコンビの想いの天秤のバランスだけは取ろうとするからな。多分そこも一番昔の起源をたどるなら、すさまじい光の勇者ニケ王子と根っこがとても重い闇魔法使いククリ姫なんだと思うけど。
ただ、
グルグルが光の男勇者様が闇のお姫様を救う物語なのに対して、私のへっぽこ2は
闇深泥棒男が、光の弟分魔法使いに救われる話になっちゃってる。
いや、そこがオリジナルなんだってのもわかるし、自分で読み返してこれはいい話になってるな、って過去の自分に感心したんだけど、こないだ引っ張り出した、学生時代に書いたもっと直球のグルグルの模倣「ちょっとした魔法」といい、何でヒロイン(受含む)のが強くなりがちなのか、自分で謎。
私、読む時の好みで言うと、本当にコテコテに好みが古いっていうか、やっぱりニケみたいなカッコイイ勇者王子が、かわいそうなお姫様を救う話のが好きなんだよ。でも、へっぽこシリーズの前に作った
多分自分なりにアラハビカのニケ王子とククリ姫をやろうとした痕跡があるラノベはへっぽこシリーズと比べても明らかに失敗作だし、多分
私、読むのは好きでも自分が直球で王子様がお姫様を救う物語を描くのに向いてないんだね……。
多分
勇者ニケ王子は信じられるけど、自分の作る王子様をそこまで信じる事は出来ないんだろうね、どうしても……。
自分の作り出した勇者王子様を、一番信じているのはククリを除けば衛藤先生なんだろうと思うと、やっぱり衛藤先生はすごく作家の才能がある人なんだと思う。売れたとか売れないとかそういう次元の話じゃなく。
これでも
彼氏を尻に敷くヒロインって好きじゃないんだけどね。
弟子のハガレンとかそこら辺の問題であんま男女カップル萌えなかったし。不評の実写版ノベライズではロイアイもエドウィンも支え合うカップルになってて泣いたけど。
ハガレンの恋愛観、正直自分では好きにはなりきれなかったのに、
自分の作品の作り方はどっちかというと大好きな衛藤先生よりは荒川先生寄り(比べるのも荒川先生に失礼だが、ヒロインのが強いって意味で)なんだよな……謎。一応ハガレン自体はハマってた時期はあるが、
流石に当時からうっすら苦手だった恋愛観、というより男女描写については参考にしてないと思う。だからこの、割と上手くいく手癖の作風は何が起源か謎。
そんなつもりはなかったけど、自分で信じきれないんじゃ、多分一番描きたいのであろうドラクエ1の主人公や勇者ニケみたいな直球の白馬の王子様を描くのは無理やな。私がどんだけニケ好きだって、衛藤先生がニケ好きでカッコイイ面白いって思ってる気持ちには叶うわけないし。っていうかそのくらいのテンションじゃないとあんなやべー光の男描けるわけないんや。