星を追う子どもの良作コミカライズ見てメチャクチャ泣いて、同じ劣化ジブリ(要素もある)フラクタル君の事思い出しちゃったけど、あのアニメって本当の意味で救えないよな。コミカライズも電子化してないし、そもそもコミカライズ担当がこの仕事嫌がってたし、補完ノベライズは単行本化の予定あったはずなのにされずじまいで今から探すのは困難過ぎるし。星を追う子どもや君は彼方みたいな、メディアミックスで失敗をなんとかカバーみたいなのも色んな意味で厳しい。

そもそも、メインで地盤作った人ら三人は大げんか空中分解状態だし。

内容が良ければいいじゃん、みたいな理論も、面白い設定はサマウォとか狂四郎2030でいいし、ボーイミーツガールはラピュタやナディアやケムリクサでいいし、ディストピアロードムービーならカイバでいいし。やることが多すぎて要素が薄くなりすぎちゃって、同じ模倣系失敗作である星を追う子どもや君は彼方みたいな、模倣作なりに出て来るはずの、この作品だけの見どころも見つからない。

模倣なら模倣なりに、最後まで付き合った人が素朴に楽しめればいい。というささやかな望みも、不快感のある展開と設定で困難だし。

ノベライズやコミカライズの後書きコメント、なによりその内容の完成度で「一般世間評価はさておき作り手や関わった人達はこの作品が大好きなんだな」と感じる、君や彼方や星を追う子どもみたいな、最後まで付き合った感動込みの味わい深さも、作り手たちが愛していないのだからあるはずもない。

クレインの成長を描く尺はなかったが割と考えがブレていない一途さは好きだが、同じ失敗作の君は彼方の新や星を追う子どもの森崎先生と比べても、クレイン君はやっぱちょっと目玉ヒーローとしては薄い(新くんとか森崎先生と比べても、ただ流されている感は否めない)

最終的に作品を救えるのは(メディアミックスを含めた公式の)作り手以外にあり得ないのだが、そんなものもないのでなんとも悲し過ぎる作品である。内容の話ではなく。暇人のオタクである私も、作り手すらも好きじゃないような作品は救いようがない。

でも、挙げた上位互換作品群と、同じ失敗作でもなんとかメディアミックスで補完しようとする公式の愛情表現が見える作品を通った上で、このフラクタルを見たり、後で振り返ったりする意義はあると思う。

単体だと劣化ジブリに変なもの足した駄作だけど……。
2024/11/14(木) 10:17 作品感想 PERMALINK COM(0)