今読んでるクラス転移webラノベ、斜め上の展開というかジャンルになったし、主人公がクソサイコ過ぎて面白い。作者の文章も正直こなれていない感じがするのだが、この文章がこのテンポ感を出している感じもして悩ましい。天然な部分と上手いところとあんまり上手じゃないところが混じり合っていて、独特。
最近は、ちょっとツッコミどころとかこなれていない部分があっても、web王道何十万字も書いてキッチリ終わらせて次行ってる感じの人のがうらやましくなるし、私が今やりたいのは多分コレなんだよな……。
これ下手なのか上手いのか正直わからん。いや文章は怪しいといえば怪しいんだけど、この書き方のお陰で予測できない感じと主人公の笑えるようなヤバさが出せてる気がして、安易にもっと書きこむようにさせたら、逆に面白くない気がする。このテンポ感を保ったままもっと上手くなれたら化けそうな気もする。多分構成は結構上手い。
小説の文章の改善案って難しい。褒め言葉でしょっちゅう「文章力が高い」と言いがちだが、文章力が高いという言葉ほど不確かで怪しい褒めもないような気がする。神坂一とか星新一とか、無駄な装飾のないシンプルな文章も「文章力が高い」と思うし、久美沙織さんとか武者小路実篤とかまあ誰でもいいんだが、装飾の多い美文も「文章力が高い」と思う。
シンプルな文章も装飾が多い文章も平等に、シンプルというよりは小学生の作文みたいだと思う時もあるし、美文というよりただクドイだけだなと思う時もある。(※挙げた作家は好きだし上手いと思っている。)それが本当にただの悪文なのか、私に合わないだけなのか、そういう判定が難しいと思う。
下手っていうか、明らかにやりたいジャンルと文体が合っていないな。って思う時も稀にあるが、そんなのは本当に稀だし……。