下手なエロゲよりコレのがエロいと思う今日この頃。



今回面白かったのは「色異なる六人の乙女の物語」。タイプの違う美人奴隷六人を可愛がる主人が、それぞれ対のタイプの女同士で悪口合戦させるのがとても面白い余興だと思う。ちゃんと全員平等に可愛がってるし。でも丸く収まるとはいえ、最後にちょっと入る寝取られは頂けないなあ。まあ人間を簡単に売り買い出来てしまう時代の奴隷だし、王様をすげなくできないのもわかるけどね。

「ヤムリカ女王の物語」も、千一夜物語にしちゃあ割と一途な男の冒険もので良かった。

今回はホントに短い掌編が続くパートもあって、個人的に面白かったやつは王様がお妃様の水浴び覗いて、とっさに彼女が人の気配感じておっぱい隠したら、手で隠しきれないくらいおっぱいでっかくてエロくて、その光景で詩を作ろう思ったけど上手く行かず、同じく覗きをしてた詩人に詩を作ってもらう「アブー・ヌワースとセット・ゾバイダの浴み」。くっだらなくて好き。男ってやーねwwって笑える感じで(旦那がアホ可愛いのもポイント高い)。

全体的にこのパートは面白おかしい話が多くて、「不思議な袋」とか「分け前」辺りも楽しかった。お妃様のベッドに、別の男の精液みつけちゃう「セット・ゾバイダの現行犯」も生々しいかつ相談受けた法官の切り抜け方がくだらな上手い。もっともコレは、教王様の機嫌を損ねる話だったけど。(彼のトラウマだからねえ)。法官が「どう見ても精子です」ってやるとこも生々しいよう。

今回は割と教王によるシャハラザードの語る話へのダメ出しが多かった感じ。お話に一緒になって夢中になっちゃうけど、緊張感を忘れさせないためっていうメタ的なテクニックとかもあるんだろうけど、ここら辺の気に入らん話はスパスパ文句言うってのは、仲良くなった証拠でもあるかもね。そんな感じで、お話の朗読の達人のシャハラザードも、意外と万能とはいかない。彼女のすごいとこは、ウケが悪かったらサッと次の話が出せちゃうとこなんだろうな。手札がとにかく多いから、不測の事態にも対応できる感じ。
2023/08/08(火) 18:01 作品感想 PERMALINK COM(0)