やきにく亭
～キャベツを添えて～

ドラゴラム修行、メガンテによって魔王ハドラーと相打ちを狙うアバンの離脱、そして旅立ちへ……ってなとこまで。魔王の上に大魔王ってわかりやすいネーミングセンス好き。すごくいい話なんだけど、ダイ達の卒業式終わるまで律義に突っ立って待っててくれるハドラーがどうしてもシュールになってしまうな。

長期連載化ゆえの結果論でしかないが、ダイ大のメガンテってフレイザード編のモブ雑魚ばくだん岩くらいしかホントに死んじゃった人おらんから、メガンテの重みに関してだけで言うと、やっぱりロトの紋章やアベル伝説に軍配が挙がってしまうな。いうてポップもアバン先生もホントに死んじゃう予定だったらしいけどね。あと私自身も、アバン先生とポップが死んだまんまなんてヤダ。そもそも今でもダイの最後は悲しいと思ってるし。アベル伝説とロトの紋章も良い作品だけど、救済とかほぼなくて割と容赦ないから見てて重苦しさもあったしな。（ロト紋は救済込みの真の最終回があるが……）バランスって難しい。

８巻辺り、キルバーンが出て来た時点でアバン復活って構想にあったらしいんだけど（キルバーンの対抗手段的に）、それ考えると１０巻辺りのポップの「神の祝福を受けた僧侶とかなら万に一つ蘇生出来る」って発言は、その後描かれるアバン外伝のカールのまもりとセットで復活の伏線だったのかな？（まぁアバン先生はポップの言うように僧侶じゃないが、復活出来る方法もあるよー的な）。ポップ＆ダイのアバンの使徒としての力も、ちゃんとそれまでの話読めば納得出来る積み重ねがあるような作品だしなぁ。ひとかけらの勇気！っていうポップが初めて勇気を出す回のサブタイも、今思うと伏線だよなぁ。この回大好き過ぎるので（いい味出してるまぞっほさんとセットで）、早くアニメでも見たーい！ 三条陸先生は、素敵なキャラを描くために美しい構成がある感じのシナリオ描いてくれるから好き。構成や話のためにキャラがあるんじゃなくて、キャラの為に構成と話がある感じ。

アバン先生が死ぬ間際、フローラ様の事思い浮かべてたアニメ改変良かったなぁ……。原作本編だとアバン→フローラは少な目だったからねえ。勇者アバンで凍れる時の秘法使う時も、フローラ様の事思い浮かべてたよな。いいなぁ……。私もフローラ様とか贅沢は言わんから、オトギリ姫くらいアバン先生にリスペクトされてみてぇもんですわ。（それでも贅沢か）勇者アバンで勇者×姫の超王道で相思相愛な強烈で穏やかな愛情抱き合ってるのめちゃ萌えなんだよなアバフロ。