ロモス王国、クロコダイン戦。
序盤の難所だよな~。百獣魔団が総力戦で攻めて来て、ブラスじいちゃんは人質に取られちゃうし、ポップはおじけづいてダイのとこに行かないし。マァムがキレて壁にめり込むほどポップぶん殴るのもわかるんだけどさ、一般人のひよっこの兄ちゃんに色々求めすぎだよ~とも思う。マァムとダイが勇敢過ぎるだけ、ポップが普通、ポップをとっととコロせとか言ったらしい鳥嶋編集長は鬼。

ロモス国王、非力なじじいでも逃げないぞ、逃げたら終わりだって踏ん張るとこは割と好き。ここのターン今見返しても辛い、ブラスじいちゃんを傷つけたくなくて泣いてるダイが辛い、マァムが卑怯なクロコダインのおっちゃんにボロッカス言ってくれるから踏ん張れるけどさ……。ダイが泣いてるの見て怒ってくれるとことか、今見ると本当マァムっていい子やなぁ。初期のヘタレも含めてポップの事大好きだけど、ヘタレたポップを壁にめり込むくらい殴ってくれなかったら、後で感動的なターンが来るとは言え、読者側のヘイトも全然違ったろうしな。なんで嫌ってたんだろ? まあメルル派だったという以上に、当時お気に入りだったヒュンケルとポップとの間で揺れてたのがイラッとしたのは、今以上に幼稚だったリアちゃんの私なら当然だと思うが……。(メルルみたいにどっちかに一途だったら、リアちゃん私でもまた違った感想だったろう)。昔は「聖母キャラだから博愛キャラになって、結果優柔不断にも見えちゃうかもね」なんて描写までちゃんと読み取れなかったしな。今思えばメルルやエイミみたいな女らしい嫉妬深さや業、一途が描ける作者が、マァムだけ上手に描けないなんて事あるわけないってわかるんだけどね。「虫唾が走る良い子ちゃん(byアルビナス)」の側面があるなんてわざとに決まってんだけどね。

浪漫倶楽部でも「本は成長する」と言ってたがホントそうだな……。もう暗記レベルの作品だけど、三条陸先生の構成って丁寧だから、改めて大人になって理解力増した状態で読むとまた感想が違って来るわ。


次回ひとかけらの勇気で感動が待ってるのは確実なのに、なんかすごい見入っちゃった。
2023/08/18(金) 18:41 作品感想 PERMALINK COM(0)