もうさっさとコレ読んじゃいたいな。(趣味の読書なのに、疲労がすごい)



【あらすじ】宮カスの貫一を使ったガンギマリオナニー死のせいで傷ついた貫一は、前回オレも死ぬ言ってた気もするが結局死ねず、山奥の旅館でまったりしてたら気になるカップルに出会ったのだった。

宮カスの死に方ってガンギマリオナニー死だと思う。自分の愛する人が人殺しになるのとか、その人が自殺の手助けで罪に問われるとか、単純に消えない心の傷になることとか全然考えてないんだもんな。せめて宮カスが自分で死ぬから貫一さんは死ぬとこ見てて!くらいならまだ許せたかもしれんが。最後までチョコたっぷりの宮カスクオリティだった。

こんなサイコドブスメンヘラ引きずり続けてる貫一にも、流石に冷めて来ちゃった。趣味悪すぎる。物語においての愛が、執着や殺意、憎しみや依存、その他良くない感情と密接に結びついていることは当たり前なんだけど、その上で貫一のそれは本当にただのストックホルム症候群にしか見えないんだよね。そういう泥グチャの愛は大好物のはずなんだけど、金色夜叉の宮カスと貫一に限っては、マズイって言うか愛憎くくりでも食い物として成立してないと思う。ただ被害者が病んでどうかしちゃってるだけだと思う。

で、この続続金色夜叉なんだが、前回でメインディッシュ大半食い尽くしてるせいで、案の定失速感がすごい。宮カスの事大嫌いだが、コイツがいたから金色夜叉は面白かったという事は認めざるを得ない。悔しいことだが。

心中寸前のカップルに、恋人を失った貫一が関わって感激したり助ける流れは、貫一の通ってきた苦難の道のりを考えると説得力はあったかな。しっかし富山のボンボンが「宮の事始終寝てるも同然、子供なし、用には立たず、あってもなくても同然、その内に隠居させて家に入れてやる」って外に作った妾の女に言ってたっての聞いて、貫一キレてるけど、実際本当にそんな感じのクソだから言われて当然なんだよなぁ。まぁ貫一は富山の家での宮の態度とか知るわけもないし、そもそも恋仇だし、最初からいけ好かないキザだったしって事で悪印象にはなるだろうけどさぁ。しかし唯継が影で「御威光」ってあだ名つけられてたくだりはリアルに噴いた。この作品、悪口のターンになると言葉がキレッキレよな……ww

そもそも富山唯継って名前自体、富を唯継いでるだけのボンボン息子って感じの皮肉ダジャレネーミングのような気もするし、もはや貫一すらあんまり好きじゃ無いな……と思い始めて、正直コイツに愛嬌を感じてしまっている私には、色んな意味で唯継をちょっと哀れに感じる。
2023/08/22(火) 20:33 作品感想 PERMALINK COM(0)