ヒュンケル戦~フレイザード戦(バルジ島結界破壊まで)。ヒュンケル、あざとい上に悔しいほどイケメンで女心くすぐる男やなぁ。
魔物に育てられた人間であり、父の仇として人間を、師を憎んでいる……しかし武人の父の心を受け継いでおり、女は斬らん。ほんでもって銀髪の色素の薄いイケメン! うーんあざとい!! それでも実際カッコいいから困る。

やっぱりバルトス父さんのくだりは切ないわ。

「ヒュンケル……思い出を……ありがとう」

ヒュンケルをとっさにぶっ倒して川に落としたアバン先生のシーン、アニメだとちゃんと川に飛びこんでまで探した改変があったのは良かった。でもヒュンケルがポップのこと鼻殴って鼻血出させたシーンはやっぱり規制入ってんな。そこまで規制するかぁ?って思うけどしょうがないのかな。マリン姉さんの顔焼いて「女の顔になんてことを!」ってくだり、この作品の良い意味での武人の誇りというか、男子の萌える感覚とか感じて好きだったけど修正入ってて時代だなぁ。

ポップが禍々しいヒュンケルの鎧の魔剣見て「こんな武器見た事ねぇ」って言ってたのアレだな、武器屋の息子だからだろうな多分。たった一人初見からヒュンケルに警戒心を抱いたのは、やがてブレイン役として育っていく片鱗か、それとも恋敵になる予感だったのか。

うーんやっぱヒュンケルとマァムの絡みは今もあまり好きって感じではないかもな……。マァムはポップと絡んでる時の方が好きだ。まぁお母さんキャラのマァムはヒュンケルを放っておけないし、母のいないヒュンケルはマァムの温かさには惹かれるよなぁ。

っていうかアレだよ。女はヒュンケルみたいな男を、男はマァムみたいな女を、まず嫌いにはなれないもんなんだよな。そういうもんだよ。この二人がその後どうなったかは想像任せだが、結ばれるにしろそうでないにしろ、前提としてそれはあるよな。恋敵に塩送っちゃって後悔したり、嫉妬してヒュンケルが助けに来た時、アニメ改変で真っ先にヒュンケルにホイミ使ってるのに嫉妬したりしているポップは微笑ましい。

そういえばヒュンケルの鎧の魔剣、なんで魔槍になっちゃったんだろうなぁと、当時はまだもう少しは純粋で、つおいカッコイイを重視していた私は思ってたんですが、アレだ。物語的にはちゃんと「ラーハルトの想いを引き継ぐ」「バラン戦の使い捨て武器として魔剣をダイに捧げた」という理由があるんだけど、メタ的な理由は絶対アレだ。

「鎧の魔剣だとせっかくのクール美形のツラが見れない」からだ絶対。単純に作画が大変ってのもありそうだが。絶対それだ。だからか割と魔剣時代も兜の方は壊れがちだった記憶がある。

全部最高のタイミングで最高の救いに入ってしまうヒュンケルに持っていかれてしまう奴だが、二手に分かれて自分しかマァムを助けられない! って時にベギラマ編み出して最終的に命乞いまでしてマァム助けようとするポップもやっぱり味わい深いイケメン。

今見るとマァムの挙動が良い意味で目に入る。ダイをぶん殴ってまで撤退を強行したり、ヒュンケルがただ事じゃない光を発して、一番に心配していても引き返そうとはしなかったり。フィンガーフレアボムズぶつけようとするフレイザードに、とっさにギラ入った魔弾ぶつけて誘爆させるとこカッケエ。こういう使い方も彼女らしい、守るための戦い方だなと感じる。(そういう意味ではこの後にもっと彼女の転機ともなる感動的なイベントがあるのだが、まあそれはその時に)

うーん、やっぱマァムいい女やな。戦績に関しては、その優しさも相まってあまり……って印象もあるのだが、縁の下の力持ちというか彼女がおらんとダメだったところは多いな。コレに母性が入ったらそらまぁ男はコロッといっちゃうわなぁ。推しを推しの愛した女ごと愛せるようになったのは、やっぱり作品の楽しさが増して良い。それはそれとして、やっぱり私はメルルみたいな大人しそうで実際は心が強い、恋に生きる女が好きなので早く彼女にもアニメで会いたい。

ヒュンケルを誰よりも心配しているのに引き返そうとはせず目的を達成しようとするマァム、生きてたとはいえ決死の覚悟で足止めを引き受けたヒュンケル。ポップはずいぶんこの時点で成長を見せているけれど、まだまだ内心では怖がっている描写が多いし、おれなんて……と彼らの心の強さにコンプレックスを抱いている節があるな。コレをだいぶ後まで彼は引きずり続けちゃうんだなぁ……。頑張れ……頑張れポップ。ルーラ覚えて頑張ってボロボロで戻ってくるとこはやっぱ泥臭くカッコいいのだわ。

昔から面食いだったからヒュンケル出て来るの楽しみにしてたが、今だとなんかポップ(と、ポップが愛した女のマァム)ばっか目が行っちゃうな。いや昔からポップも大好きだったが……昔はヒュンケルとメインキャラで二大好きみたいな感じだったと思うんだが……今見たらポップ一強みたいな感じになっちゃってるな。いやもちろん今も好きは好きなんだけどさ。

今見るとダイ×レオナも萌える。再会までずっとダイはレオナの為に頑張ってたんだなぁ……。そして姫様に会うのを楽しみにしてて、誰かさんと違っておしとやかというポップに、「レオナは可愛いけどおしとやかって感じじゃないぞ」「言いたい事ズケズケ言うし、マァムより性格きついんじゃないかなぁ」というくだりが萌えるのは私だけかな。かわいいとは思ってんだなぁって。

ここの姫様に会うのを楽しみにしてはしゃぐポップが、その後レオナの事を「姫さん」って呼ぶようになって、ほどよい異性友達みたいになるの好き。レオナの中身を知った後もやっぱり可愛い女友達で庶民の憧れるお姫様って感じがあるのかなぁと、この呼び方から考えてしまうやつ。カプ萌えじゃないのだが昔からポップのレオナに対するこの呼び方が好きなんだよな~。

獣王痛恨撃が会心撃に改名されるの、ドラクエで敵のクリティカルが痛恨、味方のクリティカルが会心と表現されてるのを鑑みて変化を表現していて、やっぱりこの作品の元ネタリスペクトは素敵だなぁと思った。ダイ大ってホントこういうセンスがいいよな~。話もキャラもオリジナルなのに、魂がちゃんとドラクエしてんだよな。
2023/09/03(日) 22:18 作品感想 PERMALINK COM(0)