ポップファン皆大好き、メガンテ回。
騎士道精神が敵にも味方にもあふれるこの作品の世界観で、逃げていく怪我人すら撃つほどの、心の傷に触れられた怒り。バラン父ちゃんほんま好き。
ダイ「おじさんはぼくと違う姿をしているよ、まるで怪物みたいだ」
似たような事に子どもに言われて傷ついてたダイが、記憶を失くしたら父親に対してコレ言っちゃうの、なんか示唆に富んでる感じするよな。
「ダイがいなかったら今みんなここにいなかった、死ぬかクズのままだった、おれ達のダイを渡すもんか」っていうポップの発言、まさにダイって、バラン父ちゃんの言うように、ソアラさんの血を強く受け継ぐ、太陽みたいな子なんだな。
しかしメガンテでポップが捨て身の攻撃するくだり、もうアホほど原作読んだのにやっぱ泣くわ。「マァムにはうまく言っといてくれ」という遺言に、恋する男のいじらしい切なさがある。
「おれの冒険は……ここまでだぜ!」
「もしおれが死んでもまだとぼけた面してたらうらむぜ……」
ここの美しい原作漫画の画面、そらで脳裏に浮かべられるくらい好き。アニメで見てもやっぱり切ないけど、自分が原作漫画の表現が好き過ぎるとこあるな、いいアニメ化なのに。うらむぜ……のくだりは原作再現の構図で良かった(原作厨めんどくさすぎるとはわかってるが、ここだけはこれ以上のシンプルかつ良い構図表現がないと思うんだよなー)
ポップの捨て身戦法を跳ねのけ、死体を放り捨ててゴメちゃんも叩き落として、塵も残さず消そうとするとこ、改めて見ると鬼畜過ぎるな。だからこそ、記憶を取り戻して、背中で親友一人と一匹を庇うダイがカッコイイんだけどさ。この後のお前なんか父さんじゃない!!って怒りの反発も含めてな。
「確かに人間は、たまに酷い事をするよ。勝手な事をしたり、いじめたり、仲間外れをしたり……でも中にはそうじゃない人間もいるんだ。臆病だけど……一生懸命頑張って正しい事をしようと努力している……それが、それがコイツだったのに……!」
鬼畜と化したバランに訴えかけて、親友の亡骸を抱きしめるダイ……不謹慎だけど本っ当にここのくだり美しいな……。
ダイに流れる人の心が、紋章を額以外に浮かび上がらせた、ってとこ、直前のメルルのまさに髪に縋るしかない祈りのくだりもちゃんと前置きになってんだろうな。
もう一回記憶を消されようとするダイのシーンで、親友のバンダナがヒラリと地面に落ちていく演出、さりげないけど美しいし、よくあんなムチャクチャなバトルでこのバンダナ生きのこったな……wwとも思った。(バンダナ新調したんじゃなくて、継続して使ってる奴よな)