ザムザ戦終わりまで。
マァムのむっちむちのストッキング&パンチラアップがメチャメチャエロい。規制でストッキングになったの賛否あったっぽいけど、着た方がエロいからコレはコレでアリだと思う。純粋に見ても彼女のバトルシーンはカメラアングルがグルッグル動いて気持ちいい。ポップのメラで粘液焼くとこ、夫婦の共同作業っぽい。(私がこんな事ポプマに対して書く日が来るとはな~)

マァムの使う閃華裂光拳、生物の生体組織を破壊するマホイミとの合わせ技ってのがえげつなくて、あんま彼女のイメージと合わない感じするんだが、危険をわかってる彼女だからこそ伝授できる、ってブロキーナさんが言ってるし、小説版の習得秘話とも合わせて納得出来る流れだなと見返して思う。

マホイミって、原作だとMPを相手に分け与える魔力チャージ呪文、魔法力ホイミの略何だと思うが、ダイ大だと過剰な回復力で相手の肉体へダメージを与える魔のホイミ、恐ろしいホイミって意味合いなんだよな。

チウが薬草全部使っちゃった相手が、ぐんたいアリじゃなくてモーモンという私の知らんモンスターになってる。7以降のドラクエ知らんからなあ私。ググったらスライムとどっこいどっこいくらいの強さで、ぐんたいアリより弱いっぽい?

ドラクエ4とかでもおべんとうで体力回復してたと思うので、涙のどんぐりとかいうちょっと回復するアイテム食うより、胴着から出て来たやたら美味そうなチーズとかウインナーとか食った方が体力が即回復する気がするんだよな。


ザムザがどこで計算が狂ったんだ……というのに対して

ポップ「さあな……ネズミにでも訊いてみるんだな、追い詰められたネズミによ」とチウを指さす、このくだり三条さんらしい、ダイ大らしいカッコイイ台詞回しで好き。窮鼠猫を噛むってラーハルトも言ってたと思うし。三条さんは、弱いキャラクターが最大限命と闘志を燃やして戦うのが大好きなんだろうと思わせる言葉選びを感じるね。

それはそれとして、やっぱりザムザの末路は見返していても切ない。そもそも元ネタである変身のザムザも、化け物に変身してしまってから家族にゴミ同然みたいな扱いされてたと思うし、終始そういうキャラクターとして描かれるがゆえのネーミングセンスを感じて、また切ない。父親が自分を愛してなんかいないの知ってる上で、それでも父は父と最後まで協力を惜しまない生き様に、ダイも夕日の中「なんとなくわかる」って言うのが泣かせる。っていうかダイだけじゃなく、マァムとポップもそれぞれ父親を亡くしたり、家出同然でアバン先生について行ったりで、円満な家庭って感じではないからなぁ。ダイほどじゃなくても、そういうのなくても思うところはある優しい子達といっても、それぞれ思うとこはあるだろうね。

まあ実際この後ハドラーもザボエラも色々やらかしてくれるので、ザムザが言う通り、彼のやった事は無駄にはならない。そしてダイ達との戦いと、自分の研究成果には満足している。それがせめてものザムザへの救いなんだろうな……。

今見るととっさにマァムが回復呪文かけようとしたであろうシーンと、それもかなわず身体が灰になって崩れていくくだりも切ないなぁ……。超魔生物が死ぬとき黒い灰になって散っていくの、絶妙な泥臭さと綺麗さだなぁと思う。ケムリクサとか花散みたいに花と散るわけではない、灰というのが、ダイ大らしい少年漫画センス。ザムザは「神が与えた命に手を加えた天罰かもな」と言ってたが、美しい演出だと思う。

ダイ大の泥臭さと美しさと悪の邪悪さの絶妙な加減、何度読んでも私の心を動かす。いつも泥まみれで、いつもどこかが美しい作品だ……。
2023/09/24(日) 09:39 作品感想 PERMALINK COM(0)