「笑いもハッピーエンドも悲劇も、キャラの意志が見えないと鼻くそほども刺さらないところがある、っていうか下手するとただ不快」

って自分の特性がかなり厄介だなと最近思う。




でもどうせキャラなんかやろうと思えば作者がどうにでも出来るのだし、最低限そこがないと全く刺さらない。何がアレってエロ漫画のラブラブも受ける側ヒロイン側がノリノリっぽくないとシコくないのが困る。緩めのノリノリ陵辱掘った方が好みが多いって気づいたのは最近。もうやだこの性癖のバグ。合わない作品の時、悲惨な展開のが、作者の話の都合を強く感じちゃって白けがちなんだけど、普通の人は多分逆なんだろうな(とりあえず悲惨な展開のがご都合って思わないんだろうな)ってのもアレ。ぜーったいあると思うんだがなぁ、鬱のご都合主義。それが良いか悪いかは置いといて絶対あると思うんだけどなぁ。あんま話題にならんよな。

我ながら、悪い意味で我が強いんだと思う。気に入った作者も、ちょっと話す機会があったり、或いはインタビューや語りなどを読むとなんか物腰柔らかでも面倒そうな人でも良い意味で頑固そうなところが大体共通してるんだよな。私の場合、その頑固が作品によりよく生かされているわけでもなし、一緒にされても嫌だとは思うんだが。

私の頑固さは「マージで変なとこで意地っ張りだよね」と複数人に証言された記憶があるみたいな、そういうクソな感じのアレ。

キノの旅のキノの故郷でやってるみたく、特定の年齢になったら脳みそクチュクチュしてもらって、皆とちゃんと合わせられるし趣味の分野も楽しくやれるオタクになりたいわって時々思う。

ググると喜劇って「傍から見て笑える」ってくらいの意味合いでハッピーエンドばっか差すわけじゃないみたいだけど語感がいいから記事タイトルはこっち使った。

ハーメルンのバイオリン弾きのアニメとか、ホンマ制作側の手の上でキャラが転がってるばっかの、私が嫌いな感じのクソみたいな悲劇なのにホンマ上手いは上手いのが腹立つよな。オリジナル作品か、でなくてもアニメから入ったらもう少し褒めただろうなってのもアレ。アニメにキレるほど原作の美しい根底の方に惚れちゃったのは自分で計算外だった。いやあラスト二話見るまでは結構普通にハーメルンとして好きなとこあったんだけどね……(原作の人の想いの美しさと相反してる考えの、人の想いは恐ろしい、って言ってる時点でん?ではあったけど)原作ハーメルンは人の心の美しさを描いた人間賛歌なんだよな。当時そこがわかりやすいドラム王国編が未完だったとはいえ、ライエル初登場回のVSライエルのラストでそこはフルートの善性を通してしっかり語られているのに、そこが拾って来れなかったくせして「原作の根底を大切に抽出した」とかほざいてるアニメプロデューサーほんまクソだなーって思う。自分の仕事しただけの脚本・監督はまだしもプロデューサーは今もクソだなーって思う。(そういう事言うからクソみたいな意味で頑固なオタクになるんだぞ)

言うてハガレンアニメ一期が私に刺さったのって、多分ハマッてる当時から原作漫画っつーか、原作者とどっかしら無意識に反りが合わねーからだったと思うし、二十年くらい経ってから当時ハガレンアニメ一期にキレた人の気持ちがやっとわかったよな。奇しくもどっちもガンガンの漫画である。

アニメハーメルンとかハガレンアニメ一期とかのが好きで原作はそうでもない感じの人みたいな、「メディアミックスで好き勝手やった、駄作ではないが怪作が刺さっちゃった、根っからのファンではない感じのオタク層」に名前が欲しい。イマドキはこんな微妙なラインのオタクの怪物ってあんま生まれないと思うけど。原作に忠実なアニメばっかだし。

メディアミックスによってまた別の名作が生まれる機会が今はかなり減ってるの、もったいない気がする自分もいるといえばいるんだよな。アニメハーメルンは原作厨の自分がキレてるというだけで決して駄作じゃないし。動かないアニメ過ぎて結構見てて目が退屈だけど。同時に激怒もしちゃったからやっぱこんな怪物みたいな作品は最初から生まれない方がいいか。(どっちよ)

アニメハーメルン、関係者の間でも意見が割れてるの好き。

原作者→続編に要素取り入れる程度には好き
ノベライズ作者→ハッキリ感銘を受けたと言って、3巻では原作軸にアニメエッセンスを上手く取り入れた折衷案良作を生み出す
ストーリーにも関わっていたレベルのブレインの元アシさん→激怒

激怒した側も感銘を受けた側もわかるのが困るな……。そろそろアニメハーメルンに対して「死ね」と「良作」のどっちかで結論が欲しいけど全く同率なんだよな。「死ね」って言ってると「良作」って言う自分が顔出して、「良作」って言ってると「死ね」って言う自分が顔を出すんだ困った。何にしても何回も見返したいタイプの作品じゃないけどね……だってホントのホントに焦土でなーんも残らんタイプの悲劇だし……。原作みたいな五つの希望じゃなくて四つの絶望だからなぁアニメ。原作の五つの希望も全く拾えてない、ライエルの愛の勇者も、彼の魂に関わる要素とわからず、ただのギャグと思ったのか全くキャラクターの要素として取り入れてない時点でアニメプロデューサーはやっぱりおごがま(アニメのような無限ループオチに入ったため、強制終了)
2023/10/15(日) 19:20 作品感想 PERMALINK COM(0)